どんな問題が出る?
障害に関する幅広い問題が出題がされるのがこの科目です。
問題数は10問です。
障害の法的定義、疾病や法律、障害の分類など覚える知識が多い科目です。
関連する法律が多く、制度の移り変わりもあるため、整理しながら学びましょう。
また障害者の社会参加が重要とされる中で、家族支援だけでなく、関係する機関や専門職との連携も大切なので、しっかり確認をしておきましょう。
過去問挑戦
第36回(2024年)
次のうち,ノーマライゼーション(normalization)の原理を盛り込んだ法律(いわゆる「1959年法」)を制定した最初の国として,正しいものを1つ選びなさい。
法定後見制度において,成年後見人等を選任する機関等として,正しいものを1つ選びなさい。
次の記述のうち,障害を受容した心理的段階にみられる言動として,最も適切なものを1つ選びなさい。
統合失調症(schizophrenia)の特徴的な症状として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Bさん(60歳,男性)は,一人暮らしをしている。糖尿病性網膜症(diabetic retinopathy)による視覚障害(身体障害者手帳1級)があり, 末梢神経障害の症状がでている。Bさんの日常生活において,介護福祉職が留意すべき点として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Cさん(55歳,男性)は, 5年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。現在は症状が進行して,日常生活動作に介護が必要で,自宅では電動車いすと特殊寝台を使用している。
次の記述のうち,Cさんの現在の状態として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Dさん(36歳,女性,療育手帳所持)は,一人暮らしをしながら地域の作業所に通っている。身の回りのことはほとんど自分でできるが,お金の計算,特に計画的にお金を使うのが苦手だった。そこで,社会福祉協議会の生活支援員と一緒に銀行へ行って, 1週間ごとにお金をおろして生活するようになった。小遣い帳に記録をするようにアドバイスを受けて,お金を計画的に使うことができるようになった。
次のうち,Dさんが活用した支援を実施する事業として,最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち,障害の特性に応じた休憩時間の調整など,柔軟に対応することで障害者の権利を確保する考え方を示すものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
「障害者総合支援法」において,障害福祉サービスを利用する人の意向のもとにサービス等利用計画案を作成する事業所に置かなければならない専門職として,最も適切なものを1つ選びなさい。
家族の介護力をアセスメントするときの視点に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第35回(2023年)
ストレングス(strength)の視点に基づく利用者支援の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1960年代のアメリカにおける自立生活運動(IL運動)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
「障害者虐待防止法」における,障害者に対する著しい暴言が当てはまる障害者虐待の類型として,最も適切なものを1つ選びなさい。
上田敏の障害受容のモデルにおける受容期の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち,四肢麻痺を伴う疾患や外傷として,適切なものを1つ選びなさい。
学習障害の特徴に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさ い。
Aさん(60歳,男性)は,脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration) のため,物をつかもうとすると手が震え,起立時や歩行時に身体がふらつき,ろれつが回らないため発語が不明瞭である。
次のうち,Aさんの現在の症状に該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
Bさん(21歳,男性)は,統合失調症(schizophrenia)を発症し,継続した内服によって幻覚や妄想などの症状は改善しているが,意欲や自発性が低下して引きこもりがちである。現在,Bさんは,外来に通院しながら自宅で生活していて,就労を考えるようになってきた。
介護福祉職が就労に向けて支援するにあたり留意すべきこととして,最も適切なものを1つ選びなさい。
Cさん(3歳)は,24時間の人工呼吸器管理,栄養管理と体温管理が必要であり,母親(32 歳)が生活全般を支えている。Cさんの母親は,「発達支援やショートステイを活用したいのに,市内に事業所がない。ほかにも困っている家族がいる」とD相談支援専門員に伝えた。
D相談支援専門員が,課題の解決に向けて市(自立支援)協議会に働きかけたとこ ろ,市内に該当する事業所がないことが明らかになった。
この事例で,地域におけるサービスの不足を解決するために,市(自立支援)協議会に期待される機能・役割として,最も適切なものを1つ選びなさい。
Eさん(38歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)を発症し,病院に入院していた。退院時に,右片麻痺と言語障害があったため,身体障害者手帳2級の交付を受けた。現在,Eさんと家族の希望によって,自宅で生活しているが,少しずつ生活に支障が出てきている。Eさんの今後の生活を支えるために,障害福祉サービスの利用を前提に多職種連携による支援が行われることになった。
Eさんに関わる関係者が果たす役割として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第34回(2022年)
障害者の法的定義に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
半側空間無視に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
Dさん(35歳,男性)は重度の知的障害があり,地元の施設入所支援を利用している。Dさんの友人Eさんは,以前に同じ施設入所支援を利用していて,現在は共同生活援助(グループホーム)で暮らしている。Dさんは,共同生活援助(グループホーム)で生活するEさんの様子を見て,その生活に関心をもったようである。施設の職員は,Dさんの共同生活援助(グループホーム)での生活は,適切な援助を受ければ可能であると考えている。一方,Dさんの母親は,親亡き後の不安から施設入所支援を継続させたいと思っている。
介護福祉職が現時点で行うDさんへの意思決定支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)では出現しにくい症状として,適切なものを1つ選びなさい。
Fさん(21歳,男性)は,交通事故による頸髄損傷(cervical cord injury)で重度の四肢麻痺になった。最近はリハビリテーションに取り組まず,周囲の人に感情をぶつけ強くあたるようになった。
介護福祉職の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
Gさんはパーキンソン病(Parkinson disease)と診断され,薬物療法が開始されている。立位で重心が傾き,歩行中に停止することや向きを変えることが困難である。
Gさんのこの症状を表現するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
障害者への理解を深めるために有効なアセスメントツールの1つであるエコマップが表すものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
「障害者総合支援法」で定める協議会に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
障害者が障害福祉サービスを利用するために相談支援専門員が作成する計画として,正しいものを1つ選びなさい。
Hさん(45歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)を発症して半年間入院した。退院してからは,障害者支援施設に入所して自立訓練を受けている。2か月ほど過ぎたが,右片麻痺と言語障害が残っている。妻のJさん(35歳)はパート勤務で,小学3年生の子どもがいて,将来が見えずに不安な気持ちである。
家族に対する介護福祉職の支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。