障害の理解
問題56
Bさん(21歳,男性)は,統合失調症(schizophrenia)を発症し,継続した内服によって幻覚や妄想などの症状は改善しているが,意欲や自発性が低下して引きこもりがちである。現在,Bさんは,外来に通院しながら自宅で生活していて,就労を考えるようになってきた。
介護福祉職が就労に向けて支援するにあたり留意すべきこととして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 あいまいな言葉で説明する。
2 代理で手続きを進める。
3 介護福祉職が正しいと考える支援を行う。
4 Bさんに意欲をもつように強く指示する。
5 Bさん自身が物事を決め,実行できるように関わる。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
1 あいまいな言葉で説明する。
【×】介護福祉職は専門的サービスの提供が求められています。あいまいな言葉で説明するという選択肢は間違いです。
2 代理で手続きを進める。
【×】介護福祉職には、あくまでも利用者の自立に向けたサービスの提供する姿勢が求められます。代理で手続きを進めてしまうのではなく、一緒に行うという姿勢が必要です。
3 介護福祉職が正しいと考える支援を行う。
【×】介護福祉職という専門職としての知識の提供が求められますが、最も大切なのは利用者本位、自立支援に向けた関わり方です。
介護福祉職の考えだけで支援を行うという姿勢は間違いです。
4 Bさんに意欲をもつように強く指示する。
【×】Bさんは意欲が低下しているので、意欲を持ってもらうことは大切です。しかし、「強く指示する」という表現がよくありません。
「指示」は、「やらせる」という意味のある強い言葉です。介護福祉職の姿勢としては間違いです。
5 Bさん自身が物事を決め,実行できるように関わる。
【○】Bさん自身が物事を決める(自己決定)、実行できる関わり方(自立支援)が最も適切な選択肢となります。
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#介護福祉士会倫理綱領
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