【過去問に挑戦】国際生活機能分類(ICF)
介護福祉士国家試験では、ICF(国際生活機能分類)に関する問題が繰り返し出題されています。
ICFの問題では、言葉の意味を覚えるだけではなく、事例を読んで、
「これはICFのどの項目にあたるのか」
「何が活動や参加に影響しているのか」
を考えることが大切です。
このページでは、実際に出題されたICFの過去問をまとめています。
まずは問題文と選択肢を最後まで読んで、自分で答えを考えてみましょう。
ICFをまだ勉強していない人へ
ICFの基本がまだよくわからない人は、先にICFの学習ページを確認してみましょう。
健康状態、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子などを、やさしい日本語で説明しています。
ICFに関する問題は、 介護福祉士国家試験で 繰り返し出題されています。
第30回から 第38回までの 出題実績を見てみましょう。
過去の試験では、 次のような内容が出題されています。
- 活動と参加
- 環境因子
- 個人因子
- 相互作用
- ICIDHとの違い
- 事例をICFの項目に分ける問題
言葉の意味だけでなく、 事例の中で どのICFの項目にあたるのかを 考えられるようにしておきましょう。
実際の問題を見てみよう
ここからは、実際に介護福祉士国家試験で出題されたICFの問題です。
問題文だけでなく選択肢を最後まで読んでから、自分で答えを考えてみましょう。
ICFの問題では、言葉の意味を知っているだけでなく、選択肢の内容を比べながら、「どの考え方がICFに合っているか」を判断することが大切です。

第38回
身じたくの目的に関する次の記述のうち,国際生活機能分類(ICF)における「心身機能・身体構造」の観点が考えられるものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
第37回
次のうち,ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会(人生)レベルに該当するものとして,正しいものを1つ選びなさい。
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)における「参加」と「活動」の2つが関連した,認知症の人の支援に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第36回
その後,妻に外出を制限されたCさんは不穏となった。困った妻が訪問介護員(ホームヘルパー)に相談したところ,「八百屋に事情を話して事前にお金を渡して,Cさんが品物を持ち去ったときは,渡したお金から商品代金を支払うようにお願いしてはどうか」とアドバイスを受けた。
訪問介護員(ホームヘルパー)が意図したCさんへの関わりをICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)に当てはめた記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第34回
Gさん(70 歳,男性,要介護2 )は,パーキンソン病(Parkinson disease)と診断されていて,外出するときは車いすを使用している。歩行が不安定なため,週2回通所リハビリテーションを利用している。Gさんは, 1年前に妻が亡くなり,息子と二人暮らしである。Gさんは社交的な性格で地域住民との交流を望んでいるが,自宅周辺は坂道や段差が多くて移動が難しく,交流ができていない。
Gさんの状況をICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)で考えた場合,参加制約の原因になっている環境因子として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第33回
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)における環境因子を表す記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の社会モデルに基づく障害のとらえ方に関する記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第32回
ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の視点に基づく環境因子と心身機能の関連を表す記述として,最も適切なものを1つ選びなさい。
ICIDH(International Classification of Impairments,Disabilities and
Handicaps:国際障害分類)における能力障害として,適切なものを1つ選びなさい。
第31回
Gさん(68 歳,女性,要介護2 )は、小学校の教員として定年まで働いた。Gさんは, 3 年前にアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)と診断された。夫は既に亡くなっており,長男(30 歳)と一緒に暮らしている。週に2 回通所介護(デイサービス)に通い,レクリエーションでは歌の伴奏をよくしている。その他の日は,近所の人や民生委員,小学校の教え子たちがGさん宅を訪問し,話し相手になっている。
最近,Gさんは食事をとることを忘れていたり,トイレの場所がわからず失敗したりすることが多くなった。
介護福祉職が,Gさんの現状をアセスメント(assessment)した内容と,ICF
(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の構成要素の組合せとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
Gさん(79 歳,男性)は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。短期目標を「なじみの店で買物ができる(2か月)」として,月3 回の買物を計画し実施した。初回は順調であったが, 2回目にレジで後ろに並ぶ人から,「遅い,早くして」と言われて,H介護福祉職が支払った。GさんはH介護福祉職に,「ほしい物を選んでも,自分で支払わないと買った気にならん」と言い,その後,楽しみにしていた買物に行かなくなった。
ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際
生活機能分類)の視点に基づいて介護計画の内容を見直すにあたり,最も配慮すべ
き構成要素を1つ選びなさい。
ICFの問題では、 問題文だけでなく、 選択肢まで読んで 考えることが大切です。
まず、問題で 何を答えるのかを 確認します。
・活動や参加に 何が影響しているか
・どのような支援がよいか
選択肢に書かれている 内容が、 ICFのどの考え方に 関係しているかを考えます。
・心身機能・身体構造
・活動・参加
・環境因子・個人因子
・相互作用
選択肢を 1つずつ問題文と 比べて、 聞かれていることに 最も合うものを選びます。
わからなかった問題は、もう一度ICFを確認しよう
過去問を解いてみて、
「活動と参加の違いがわからない」
「環境因子と個人因子を間違えた」
「相互作用がよくわからない」
というところがあれば、ICFの学習ページに戻って確認してみましょう。
一度勉強したあとに、もう一度同じ過去問を解くと、ICFの考え方が身につきやすくなります。