障害の理解
問題54
学習障害の特徴に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさ い。
1 読む・書く・計算するなどの習得に困難がある。
2 注意力が欠如している。
3 じっとしているのが難しい。
4 脳の機能に障害はない。
5 親のしつけ方や愛情不足によるものである。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題54
学習障害に関する問題です。
答えは、「1」です。
学習障害は、全般的に知的発達に遅れはないものの、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」など特定の課題の修得・使用だけが他と比べて著しくうまくいかない状態をいいます。
1 読む・書く・計算するなどの習得に困難がある。
【○】学習障害の特徴です。
2 注意力が欠如している。
【×】注意力の欠如は、注意欠陥多動性障害(ADHD)の特徴です。
3 じっとしているのが難しい。
【×】落ち着きがない、じっとしているのが難しいのは、注意欠陥多動性障害(ADHD)の特徴です。
4 脳の機能に障害はない。
【×】発達障害者支援法で、「自閉症、アスペルガー障害その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令に定めるもの」と記述があります。
脳に病変や外傷があるような、器質的な病気ではありませんが、脳機能の障害とされおり、まだ医学的にもはっきりしていない部分が多い障害です。
5 親のしつけ方や愛情不足によるものである。
【×】選択肢4でも説明したとおり、発達障害は脳の機能障害であるため、親のしつけや愛情不足とは関係がありません。
ただし、これが原因なのではないかと悩む親は多いので、声掛けなど配慮が必要です。
#発達障害 #発達障害者支援法 #注意欠陥多動性障害