【過去問に挑戦】権利擁護・成年後見制度・日常生活自立支援事業
利用者の 権利を 守るためには、 本人の 気持ちや 希望を 大切にすること が必要です。 また、生活で 困っていることに 合わせて、 制度や 相談窓口に つなぐことも大切です。
このページでは、 「権利擁護と 成年後見制度」 「日常生活自立支援事業と 苦情解決」 に関する 過去問をまとめています。 本人が 自分で 決めるための 支援や、 個人情報の 保護、 消費者被害への 対応も 確認できます。
問題を 解くときは、 「本人はどうしたいのか」 「どの制度や 相談先が 合っているか」 を考えてみましょう。 実際の 試験問題に 挑戦して、 学んだことを 確認していきましょう。
権利擁護について、 まだ勉強していない 人へ
権利擁護や 生活を 支える 制度について、 まだよくわからない人は、 先に 「権利擁護と 成年後見制度」 「日常生活自立支援事業と 苦情解決」の 2つのページを 確認してみましょう。
本人の 意思を 尊重する 支援、 制度の 違い、 苦情や 消費者被害の 相談先などを、 やさしい日本語で 説明しています。
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過去の 試験では、 どのくらい 出題されている?
権利擁護に 関する 問題は、 介護福祉士国家試験で 繰り返し 出題されています。 制度の 知識だけでなく、 本人の 意思を 尊重する 対応も 問われています。
このページでは、 第30回から 第38回までの 過去問から、 成年後見制度、 日常生活自立支援事業、 苦情解決などに 関する 35問に 挑戦できます。
第38回
4問
第37回
2問
第36回
5問
第35回
5問
第34回
5問
第33回
3問
第32回
5問
第31回
3問
第30回
3問
試験のポイント:
制度や 相談窓口は、 名前と 役割を 一緒に 覚えましょう。 「どのような人が 利用するか」 「どのような支援を 受けられるか」 「どこに相談するか」 を整理すると、 制度の 違いが わかりやすくなります。
どんな問題が 出る?
過去の 試験では、 次のような 内容が 出題されています。
- アドボカシーの意味と、 本人の 思いを 伝える 支援
- 成年後見制度の 対象者や 後見人の 役割、 関係する 機関
- 日常生活自立支援事業の 支援内容や 生活支援員の 役割
- 介護サービスへの 苦情の 相談先や、 苦情を 受けたときの 報告
- 本人の 意思を 確認し、 自分で 決められるように 支える 対応
- 個人情報や プライバシーを 守るための 対応
- 訪問販売などで 困ったときの 相談先や、 クーリング・オフ
本人の 希望や 困っていることに 注目しながら、 実際の 問題を 解いてみましょう。
実際の 問題を 見てみよう
ここからは、 実際に 介護福祉士国家試験で 出題された、 権利擁護や 生活を 支える 制度に 関する 問題 です。
問題文だけでなく、 選択肢を 最後まで 読んでから、 自分で 答えを 考えてみましょう。
権利擁護の 問題では、 言葉を 覚えるだけでなく、 問題文の 場面を 読みながら、 「本人はどうしたいのか」 「どのような支援が 必要か」 「どの制度や 相談先が 合っているか」 を考えることが 大切です。

第38回
Aさん(62歳、男性、要介護2)は、2年前に筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断された。妻と自宅で過ごしたいと希望し、訪問介護(ホームヘルプサービス)と訪問看護を利用している。最近、症状が進行し、サービス担当者会議で、Aさんは、「人工呼吸器はつけないで、最期まで自宅で生活したい」と言った。
会議のあと、妻は訪問介護員(ホームヘルパー)に、「夫にはなかなか言えないのですが、一日でも長く一緒にいたいので、私は人工呼吸器をつけてほしいと思っています」と気持ちを伝えた。
次のうち、Aさんの妻に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の提案として、最も適切なものを1つ選びなさい。
法定後見制度に関する次の記述のうち,正しいものを1つ選びなさい。
Aさん(83歳,男性,要介護1)は,一人暮らしで,少額の年金で生活している。Aさんは軽度の認知症(dementia)と診断を受けている。近所には親しくしている人が複数人いる。ある日,訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると,近所のスーパーで購入した未開封の健康食品が山積みになっていた。Aさんが財布を持ってきて,「買いたいものがたくさんあるが,お金が足りない。どうしたらよいか」と訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。
このときの訪問介護員(ホームヘルパー)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち,Aさんが不安に思っている駐車場収入の管理について,訪問介護事業所のサービス提供責任者がAさんに提案する制度として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第37回
次の記述のうち,介護福祉職がアドボカシー(advocacy)の視点から行う対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
次の記述のうち,「認知症(dementia)の人の日常生活・社会生活における意思決定支援ガイドライン」(2018年(平成30年)(厚生労働省))で示されている,意思決定支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第36回
Dさん(80歳,男性,要介護2)は,認知症(dementia)がある。訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら一人暮らしをしている。
ある日,訪問介護員(ホームヘルパー)がDさんの自宅を訪問すると,近所に住むDさんの長女から,「父が,高額な投資信託の電話勧誘を受けて,契約しようかどうか悩んでいるようで心配だ」と相談された。
訪問介護員(ホームヘルパー)が長女に助言する相談先として,最も適切なものを1つ選びなさい。
法定後見制度において,成年後見人等を選任する機関等として,正しいものを1つ選びなさい。
Dさん(36歳,女性,療育手帳所持)は,一人暮らしをしながら地域の作業所に通っている。身の回りのことはほとんど自分でできるが,お金の計算,特に計画的にお金を使うのが苦手だった。そこで,社会福祉協議会の生活支援員と一緒に銀行へ行って, 1週間ごとにお金をおろして生活するようになった。小遣い帳に記録をするようにアドバイスを受けて,お金を計画的に使うことができるようになった。
次のうち,Dさんが活用した支援を実施する事業として,最も適切なものを1つ選びなさい。
施設利用者の個人情報の保護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
Kさん(77歳,女性,要支援2)は,もの忘れが目立ちはじめ,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら夫と二人で生活している。訪問時,Kさん夫婦から,「Kさんがテレビショッピングで購入した健康食品が毎月届いてしまい,高額の支払いが発生して困っている」と相談があった。
Kさん夫婦に対する訪問介護員(ホームヘルパー)の発言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
第35回
「個人情報保護法」に基づくプライバシー保護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
Lさん(83歳,女性,要介護1)は,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)である。一人暮らしで,週2回,訪問介護(ホームヘルプ サービス)を利用している。
ある日,訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問すると,息子が来ていて,「最近,母が年金の引き出しや,水道代の支払いを忘れるようだ。日常生活自立支援事業というものがあると聞いたことがあるが,どのような制度なのか」と質問があった。
訪問介護員(ホームヘルパー)の説明として,最も適切なものを1つ選びなさい。
利用者主体の考えに基づいた訪問介護員(ホームヘルパー)の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
Aさん(85歳,女性,要介護 1 )は夫と二人暮らしで,訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。Aさんは認知症(dementia)の進行によって,理解力の低下がみられる。ある日,Aさんが訪問介護員(ホームヘルパー)に,「受けているサービスをほかのものに変更したい」「夫とは仲が悪いので話したくない」と,不安な様子で話した。
意思決定支援を意識した訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
いくつかのスポーツクラブを見学後,介護福祉職はMさんから,「このスポーツクラブが近いから,入会前に体験したい」と伝えられた。
Mさんへの介護福祉職の対応に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
第34回
「成年後見関係事件の概況(令和2年1月~12月)」(最高裁判所事務総局家庭局)における,成年後見人等として活動している人が最も多い職種として,正しいものを1つ選びなさい。
施設における利用者の個人情報の安全管理対策として,最も適切なものを1つ選びなさい。
利用者の家族から苦情があったときの上司への報告に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
Dさん(35歳,男性)は重度の知的障害があり,地元の施設入所支援を利用している。Dさんの友人Eさんは,以前に同じ施設入所支援を利用していて,現在は共同生活援助(グループホーム)で暮らしている。Dさんは,共同生活援助(グループホーム)で生活するEさんの様子を見て,その生活に関心をもったようである。施設の職員は,Dさんの共同生活援助(グループホーム)での生活は,適切な援助を受ければ可能であると考えている。一方,Dさんの母親は,親亡き後の不安から施設入所支援を継続させたいと思っている。
介護福祉職が現時点で行うDさんへの意思決定支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
入所してから3か月が経ち,支援の見直しが行われた。
Fさんは施設生活にも慣れ,相談できる人も増えている。また,「自分でお小遣いを使えるようになりたい」と言い,外出時に必要なお金を介護福祉職と一緒に考えるようになった。将来の地域生活を考えて,社会福祉協議会の金銭管理に切り替えることが検討された。
Fさんが活用できる社会福祉協議会が行う金銭管理として,最も適切なものを1つ選びなさい。
権利擁護の 問題を 解くときのポイント
権利擁護の 問題を 解くときは、 次の 3つのポイントを 確認しましょう。
1 「本人はどうしたいのか」を 確認する
まず、 問題文にある 本人の 言葉や 希望、 困っていること に注目しましょう。 家族や 職員の 考えと、 本人の 考えを 分けて 読むことが 大切です。
選択肢では、 本人の 気持ちを 確かめ、 自分で 選べるように 支えているか を考えましょう。 説明や 確認をせずに、 周りの 人だけで 決めていないかも 確認します。
2 制度の 「対象者」 「支援内容」 「手続き」を 分けて 読む
成年後見制度と 日常生活自立支援事業の 問題では、 「どのような人が 利用するか」 「どのような支援か」 「どのように利用を 始めるか」 を確認しましょう。
知っている 制度の 名前があっても、 それだけで選ばないようにします。 制度の 名前と、 担当者や 機関の 役割が 正しく 組み 合わされているか を、最後まで 読んで 確かめましょう。
3 困っている 内容に 合う 相談先や 対応を 考える
「サービスへの苦情」 「要介護認定などの 決定への 不服」 「商品の 契約のトラブル」 のどれについて 相談しているのか、 整理しましょう。 不服とは、 決定に 納得できないことです。
個人情報の 問題では、 「誰に」 「何のために」 「どの情報を 伝えるか」 に注目します。 本人の 同意や、 緊急の 場面かどうかも 確認しましょう。
試験のポイント:
「本人の 意思」 「制度の 違い」 「相談先の 役割」 を確認しましょう。 選択肢の 対応が、 問題文にある 本人の 状況に 合っているかを 考えることが 大切です。
わからなかったら、もう一度 確認しよう
過去問を 解いて、 わからない言葉や 間違えた 問題があったら、 学習ページに 戻って 確認しましょう。 復習したい 内容に 合わせて、 次の2つのページを 使ってください。
権利擁護と 成年後見制度の ポイントをもう一度 確認
権利擁護の 意味、 本人の 意思を 尊重する 支援、 法定後見制度と 任意後見制度の 違い、 後見人の 役割などを 復習できます。
日常生活自立支援事業と 苦情解決の ポイントをもう一度 確認
日常生活自立支援事業の 対象者や 支援内容、 苦情と 審査請求の 違い、 消費者被害の 相談先、 個人情報を 守る 対応などを 復習できます。
