権利擁護けんりようごと成年後見制度せいねんこうけんせいどは、介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで問とわれるテーマです。

「どこで暮くらすかを、自分じぶんで決きめたい」 「大切たいせつなお金かねを、安心あんしんして使つかいたい」。
介護かいごでは、このような本人ほんにんの思おもいを大切たいせつにし、生活せいかつを支ささえます。

このページでは、 本人ほんにんの意思いしと権利けんりを守まもる考かんがえ方かたと、 契約けいやくや財産ざいさんの管理かんりを支ささえる成年後見制度せいねんこうけんせいど について確認かくにんしましょう。

特とくに、次つぎの内容ないようについて確認かくにんしておきましょう。

  • 権利擁護けんりようごの意味いみと、本人ほんにんが決きめることを支ささえる方法ほうほう
  • 成年後見制度せいねんこうけんせいどの目的もくてきと、利用りようする人ひと
  • 法定後見ほうていこうけんと任意後見にんいこうけんの違ちがい
  • 後見こうけん・保佐ほさ・補助ほじょの違ちがいと、成年後見人せいねんこうけんにんなどの仕事しごと
  • 制度せいどを利用りようするための手続てつづきと、費用ひようの負担ふたんを助たすけるしくみ
  • 成年後見制度せいねんこうけんせいどの利用状況りようじょうきょう

制度せいどの名前なまえだけでなく、 「誰だれが」「何なにを」「どのように支ささえるか」 に注目ちゅうもくして、一ひとつずつ整理せいりしていきましょう。

権利擁護けんりようごとは何なんだろう?

権利擁護けんりようごとは、 本人ほんにんの権利けんりを守まもり、その人ひとらしく生活せいかつできるように支ささえることです。

「権利けんり」には、自分じぶんの生活せいかつについて決きめることや、大切たいせつなお金かね・個人情報こじんじょうほうを守まもられることなどがあります。 「擁護ようご」は、守まもり、支ささえるという意味いみです。

覚おぼえておこう

介護かいごが必要ひつようになっても、認知症にんちしょうや障害しょうがいがあっても、本人ほんにんの権利けんりは大切たいせつにされます。

一人ひとりの人ひととして大切たいせつにすることが、尊厳そんげんを守まもることにつながります。

毎日まいにちの生活せいかつで守まもる権利けんり

介護かいごの場面ばめんでは、たとえば、次つぎのような支援しえんを行おこないます。

① 自分じぶんで選えらぶ

本人ほんにんが希望きぼうを伝つたえ、生活せいかつについて選えらべるように支ささえます。

例れい
着きたい服ふくを本人ほんにんに選えらんでもらう。

② お金かねや情報じょうほうを守まもる

本人ほんにんのお金かねが勝手かってに使つかわれたり、個人情報こじんじょうほうが漏もれたりしないようにします。

例れい
本人ほんにんに確認かくにんせず、写真しゃしんをSNSに載のせない。

③ 困こまったことを伝つたえる

不安ふあんや不満ふまんを安心あんしんして話はなせるようにし、解決かいけつに向むけて支ささえます。

例れい
サービスへの不満ふまんを聞きき、相談そうだんできる担当者たんとうしゃにつなぐ。

アドボカシーとは?

アドボカシーは、本人ほんにんの権利けんりを守まもるための働はたらきかけです。 本人ほんにんが思おもいや希望きぼうを伝つたえられるように支ささえることや、必要ひつように応おうじて代かわりに伝つたえることも含ふくまれます。

本人ほんにんの思おもいや希望きぼうを代かわりに伝つたえることを、 代弁だいべんといいます。

たとえば、こんな場面ばめん

利用者りようしゃが、「家族かぞくに会あいたいけれど、忙いそがしそうで言いえない」と話はなしました。

介護福祉職かいごふくししょくは、まず本人ほんにんの気持きもちを聞ききます。 そのうえで、「ご家族かぞくに、そのお気持きもちを伝つたえてもよいですか」と確認かくにんします。

本人ほんにんが希望きぼうしたら、家族かぞくに会あいたいという思おもいを伝つたえます。

試験しけんのポイント

権利擁護けんりようごの中心ちゅうしんは、本人ほんにんです。

家族かぞくや介護福祉職かいごふくししょくの考かんがえだけで決きめず、本人ほんにんの意思いしを確たしかめます。 代弁だいべんするときも、支援しえんする人ひとの希望きぼうに置おき換かえないことが大切たいせつです。

本人ほんにんが決きめることを支ささえよう

自分じぶんの生活せいかつについて、自分じぶんの意思いしで選えらび、決きめることを、 自己決定じこけっていといいます。

介護福祉職かいごふくししょくは、本人ほんにんが理解りかいし、考かんがえ、希望きぼうを伝つたえられるように手伝てつだいます。 このように、本人ほんにんが決きめることを支ささえるのが、 意思決定支援いしけっていしえんです。

覚おぼえておこう

認知症にんちしょうがあるという理由りゆうだけで、「本人ほんにんには決きめられない」と考かんがえないことが大切たいせつです。

説明せつめいのしかたや周まわりの環境かんきょうを工夫くふうすると、本人ほんにんが選えらびやすくなることがあります。

意思決定いしけっていを支ささえる3つの支援しえん

「考かんがえて選えらぶ」「伝つたえる」「実現じつげんする」という3つの場面ばめんで、必要ひつような支援しえんを考かんがえます。

① 考かんがえて選えらぶ

意思形成支援いしけいせいしえん

選えらぶために必要ひつような情報じょうほうを、わかりやすく伝つたえます。

例れい
着きる服ふくを実際じっさいに見みせ、比くらべてもらう。

② 気持きもちを伝つたえる

意思表明支援いしひょうめいしえん

本人ほんにんが希望きぼうを伝つたえやすい方法ほうほうを考かんがえます。

例れい
言葉ことばで伝つたえることが難むずかしいときは、着きたい服ふくを指ゆびさしてもらう。

③ 希望きぼうを実現じつげんする

意思実現支援いしじつげんしえん

本人ほんにんが選えらんだことを、生活せいかつの中なかで実現じつげんできるように支ささえます。

例れい
選えらんだ服ふくを着きられるように、必要ひつようなところを介助かいじょする。

本人ほんにんが選えらびやすいように工夫くふうしよう

短みじかい言葉ことばや写真しゃしん、実物じつぶつを使つかって説明せつめいします。 静しずかな場所ばしょで、本人ほんにんの体調たいちょうがよいときに話はなすことも大切たいせつです。

返事へんじを急いそがせず、考かんがえる時間じかんを取とります。 表情ひょうじょうやしぐさにも注目ちゅうもくし、一度いちどの反応はんのうだけで希望きぼうを決きめつけないようにします。

本人ほんにんと家族かぞくの希望きぼうが違ちがうとき

たとえば、こんな場面ばめん

本人ほんにんは「近ちかくの公園こうえんを散歩さんぽしたい」と話はなしています。 家族かぞくは「転ころぶのが心配しんぱいだから、外そとには出でないでほしい」と話はなしています。

介護福祉職かいごふくししょくは、本人ほんにんが散歩さんぽをしたい理由りゆうと、家族かぞくが心配しんぱいしていることを、それぞれ聞ききます。

そのうえで、付つき添そいや歩あるく道みちの工夫くふうなど、安全あんぜんに散歩さんぽするための方法ほうほうを、本人ほんにん・家族かぞく・関係かんけいする職員しょくいんで考かんがえます。

本人ほんにんが遠慮えんりょして話はなせないときなどは、本人ほんにんと家族かぞくに、別々べつべつに話はなしを聞きく機会きかいをつくります。

試験しけんのポイント

本人ほんにんが決きめられるように、説明せつめいや環境かんきょうを工夫くふうします。

家族かぞくや職員しょくいんだけで決きめたり、本人ほんにんを説得せっとくして従したがわせたりしないことが大切たいせつです。

一度いちど決きめたことでも、気持きもちは変かわることがあります。 本人ほんにんの意思いしを繰くり返かえし確認かくにんしましょう。

成年後見制度せいねんこうけんせいどは、何なにを支ささえる制度せいど?

認知症にんちしょう・知的障害ちてきしょうがい・精神障害せいしんしょうがいなどによって、契約けいやくの内容ないようを理解りかいし、判断はんだんすることが難むずかしくなることがあります。

成年後見制度せいねんこうけんせいどは、このように 判断能力はんだんのうりょくが十分じゅうぶんでない人ひとの権利けんりや財産ざいさんを、法律ほうりつに基もとづいて守まもり、支ささえる制度せいどです。

言葉ことばを確認かくにんしよう

判断能力はんだんのうりょくとは、ここでは、契約けいやくなどの内容ないようや、その結果けっかを理解りかいし、どうするかを決きめる力ちからのことです。

たとえば、商品しょうひんを買かうときに、「どのような商品しょうひんか」「いくら払はらうか」を理解りかいし、買かうかどうかを考かんがえる力ちからです。

お金かねと生活せいかつを支ささえる2つの役割やくわり

主おもな支援しえんには、 財産管理ざいさんかんりと 身上保護しんじょうほごがあります。 支援しえんできる範囲はんいは、制度せいどの種類しゅるいや、与あたえられた権限けんげんによって異ことなります。

① 財産管理ざいさんかんり

本人ほんにんのお金かねや財産ざいさんを管理かんりすることです。

財産ざいさんには、預貯金よちょきんや土地とち・建物たてものなどがあります。

例れい
預貯金よちょきんを管理かんりする。
本人ほんにんの生活せいかつに必要ひつようなお金かねを支払しはらう。

② 身上保護しんじょうほご

本人ほんにんの生活せいかつや療養りょうように必要ひつような契約けいやくなどを支ささえることです。

身上監護しんじょうかんごと呼よばれることもあります。

例れい
介護かいごサービスの利用契約りようけいやくをする。
契約けいやくしたサービスが提供ていきょうされているか確認かくにんする。

覚おぼえておこう

身上保護しんじょうほごには、食事しょくじや入浴にゅうよくなどの介護かいごそのものは含ふくまれません。

「介護かいごサービスを利用りようするために契約けいやくすること」と、「実際じっさいに体からだを支ささえて介助かいじょすること」を分わけて覚おぼえましょう。

高齢者こうれいしゃだけの制度せいどではない

成年後見制度せいねんこうけんせいどは、認知症にんちしょうのある高齢者こうれいしゃだけが利用りようするものではありません。 知的障害ちてきしょうがいや精神障害せいしんしょうがいなどがある、65歳未満さいみまんの成人せいじんも対象たいしょうになります。

ただし、病気びょうきや障害しょうがいの名前なまえだけで、利用りようが決きまるわけではありません。 本人ほんにんの判断能力はんだんのうりょくと、どのような支援しえんが必要ひつようかを確認かくにんします。

試験しけんのポイント

成年後見制度せいねんこうけんせいどは、判断能力はんだんのうりょくが十分じゅうぶんでない人ひとを、契約けいやくや財産ざいさんの管理かんりなどで支ささえる制度せいどです。

制度せいどを利用りようしても、本人ほんにんの意思いしを尊重そんちょうすることは変かわりません。

法定後見ほうていこうけんと任意後見にんいこうけんを比くらべよう

成年後見制度せいねんこうけんせいどには、 法定後見制度ほうていこうけんせいどと 任意後見制度にんいこうけんせいどがあります。

大おおきな違ちがいは、 いつ、誰だれが、支援しえんする人ひとを決きめるかです。

① 法定後見制度ほうていこうけんせいど

判断能力はんだんのうりょくが不十分ふじゅうぶんになった人ひとを支ささえます。

家庭裁判所かていさいばんしょが、本人ほんにんを支援しえんする人ひとを選えらびます。

例れい
認知症にんちしょうによって契約けいやくの内容ないようを判断はんだんすることが難むずかしくなり、支援しえんが必要ひつようになった。

② 任意後見制度にんいこうけんせいど

判断能力はんだんのうりょくが十分じゅうぶんなうちに、将来しょうらいの支援しえんを準備じゅんびします。

本人ほんにんが、支援しえんを頼たのむ人ひとと、頼たのむ内容ないようを、あらかじめ契約けいやくで決きめます。

例れい
将来しょうらい、判断はんだんが難むずかしくなったときに、財産ざいさんの管理かんりなどを頼たのむ人ひとを決きめておきたい。

支援しえんする人ひとと手続てつづきを比くらべよう

比くらべること 法定後見ほうていこうけん 任意後見にんいこうけん
支援しえんする人ひとの決きめ方かた 家庭裁判所かていさいばんしょが選えらぶ 本人ほんにんがあらかじめ選えらび、契約けいやくする
支援しえんする人ひとの名前なまえ 成年後見人せいねんこうけんにん・保佐人ほさにん・補助人ほじょにん 任意後見人にんいこうけんにん
必要ひつような手続てつづき 家庭裁判所かていさいばんしょに申立もうしたてをし、審判しんぱんを受うける 公正証書こうせいしょうしょで契約けいやくする。
判断能力はんだんのうりょくが不十分ふじゅうぶんになったら、家庭裁判所かていさいばんしょに監督人かんとくにんの選任せんにんを申もうし立たてる
支援しえんの範囲はんい 法律ほうりつや家庭裁判所かていさいばんしょの審判しんぱんによって決きまる あらかじめ結むすんだ契約けいやくによって決きまる

申立もうしたてとは、裁判所さいばんしょに判断はんだんや手続てつづきを求もとめることです。 審判しんぱんは、家庭裁判所かていさいばんしょが判断はんだんして決きめることです。 選任せんにんは、その役割やくわりを担になう人ひとを選えらんで決きめることです。

任意後見にんいこうけんは、いつ始はじまる?

任意後見契約にんいこうけんけいやくは、 公正証書こうせいしょうしょで結むすびます。 公正証書こうせいしょうしょとは、公証人こうしょうにんが法律ほうりつに基もとづいて作成さくせいする公的こうてきな文書ぶんしょです。

契約けいやくから支援しえんが始はじまるまで

① あらかじめ契約けいやくする
本人ほんにんが契約けいやくの内容ないようを判断はんだんできるうちに、頼たのむ人ひとと内容ないようを決きめます。

② 家庭裁判所かていさいばんしょに申もうし立たてる
本人ほんにんの判断能力はんだんのうりょくが不十分ふじゅうぶんになったら、任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんを選任せんにんしてもらうための申立もうしたてをします。

③ 監督人かんとくにんが選任せんにんされ、支援しえんが始はじまる
家庭裁判所かていさいばんしょが任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんを選任せんにんすると、契約けいやくの効力こうりょくが生しょうじます。 任意後見人にんいこうけんにんは、契約けいやくで決きめた支援しえんを行おこないます。

「効力こうりょくが生しょうじる」とは?

「効力こうりょくが生しょうじる」とは、契約けいやくなどが、法律上ほうりつじょうの働はたらきを持もち始はじめることです。

任意後見制度にんいこうけんせいどでは、 あらかじめ契約けいやくで決きめたことを、任意後見人にんいこうけんにんが本人ほんにんに代かわって行おこなえるようになること を意味いみします。 例たとえば、契約けいやくで決きめた範囲はんいで、お金かねの管理かんりや介護かいごサービスの契約けいやくなどを行おこなえるようになります。

任意後見にんいこうけんの契約けいやくを結むすんだだけでは、この働はたらきは始はじまりません。 家庭裁判所かていさいばんしょが任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんを選えらんだときから始はじまります。

任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんは、任意後見人にんいこうけんにんが適切てきせつに仕事しごとをしているか確認かくにんする人ひとです。

試験しけんのポイント

法定後見ほうていこうけん:支援しえんする人ひとを家庭裁判所かていさいばんしょが選えらぶ。

任意後見にんいこうけん:本人ほんにんがあらかじめ選えらんだ人ひとと契約けいやくする。

任意後見にんいこうけんでは、契約けいやくを結むすんだだけでは、任意後見人にんいこうけんにんとしての支援しえんは始はじまりません。 家庭裁判所かていさいばんしょによる任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんの選任せんにんが必要ひつようです。

後見こうけん・保佐ほさ・補助ほじょの違ちがいを知しろう

法定後見制度ほうていこうけんせいどには、 後見こうけん・保佐ほさ・補助ほじょの3つがあります。 本人ほんにんの判断能力はんだんのうりょくの程度ていどによって、 利用りようする区分くぶんが異ことなります。

3つの区分くぶんを比くらべよう

後見こうけん

判断能力はんだんのうりょくを 欠かく常況じょうきょうにある人ひとが対象たいしょうです。

契約けいやくなどについて、自分じぶんで判断はんだんすることが、 ふだんからほとんどできない状態じょうたいです。

支援しえんする人ひと: 成年後見人せいねんこうけんにん

保佐ほさ

判断能力はんだんのうりょくが 著いちじるしく不十分ふじゅうぶんな人ひとが対象たいしょうです。

ふだんの買かい物ものはできても、 重要じゅうような契約けいやくなどを 自分じぶんだけで判断はんだんすることが難むずかしい状態じょうたいです。

支援しえんする人ひと: 保佐人ほさにん

補助ほじょ

判断能力はんだんのうりょくが 不十分ふじゅうぶんな人ひとが対象たいしょうです。

重要じゅうような契約けいやくなどについて、 一部いちぶの支援しえんが必要ひつような状態じょうたいです。

支援しえんする人ひと: 補助人ほじょにん

区分くぶんを決きめるのは?

家庭裁判所かていさいばんしょが、 本人ほんにんの判断能力はんだんのうりょくなどを確認かくにんして判断はんだんします。 病名びょうめいだけで決きまるものではありません。

「代理だいり・同意どうい・取消とりけし」の意味いみ

代理だいり

決きめられた範囲はんいで、 本人ほんにんに代かわって 契約けいやくなどをすることです。

同意どうい

本人ほんにんがする契約けいやくなどについて、 よいかどうか確認かくにんし、認みとめることです。

取消とりけし

制度せいどで認みとめられた範囲はんいで、 本人ほんにんがした契約けいやくなどを、 初はじめから効力こうりょくがなかったことにすることです。

支援しえんできる範囲はんいの違ちがい

※ 表ひょうは横よこにスクロールできます。

項目こうもく 後見こうけん 保佐ほさ 補助ほじょ
代理権だいりけん 原則げんそくとして、 財産ざいさんに関かんする 法律行為ほうりつこういを広ひろく代理だいりする。 家庭裁判所かていさいばんしょが 定さだめた特定とくていの 法律行為ほうりつこういについて与あたえられる。 家庭裁判所かていさいばんしょが 定さだめた特定とくていの 法律行為ほうりつこういについて与あたえられる。
同意権どういけん なし。 借金しゃっきんや 不動産ふどうさんの売買ばいばいなど、 法律ほうりつで定さだめられた 重要じゅうような行為こういが対象たいしょう。 法律ほうりつで定さだめられた 重要じゅうような行為こういのうち、 家庭裁判所かていさいばんしょが 定さだめた一部いちぶが対象たいしょう。
取消権とりけしけん 本人ほんにんがした 法律行為ほうりつこういを 取とり消けせる。
※ 日常生活にちじょうせいかつに関かんする行為こういを除のぞく。
必要ひつような同意どういを得えずにした 行為こういを 取とり消けせる。 必要ひつような同意どういを得えずにした 行為こういを 取とり消けせる。

※ 保佐ほさの同意権どういけんの範囲はんいは、 家庭裁判所かていさいばんしょの審判しんぱんで広ひろげることもできます。

本人ほんにんの同意どういも大切たいせつ

保佐人ほさにん・補助人ほじょにんに 代理権だいりけんを与あたえるには、 本人ほんにんの同意どういが必要ひつようです。

また、本人ほんにん以外いがいの人ひとが 補助ほじょの開始かいしや 補助人ほじょにんへの同意権どういけんの付与ふよを 申もうし立たてる場合ばあいにも、 本人ほんにんの同意どういが必要ひつようです。

試験しけんで押おさえるポイント

日用品にちようひんの購入こうにゅうなど、 日常生活にちじょうせいかつに関かんする行為こういは、 この制度せいどの取消権とりけしけんでは 取とり消けせません。

これは、後見こうけん・保佐ほさ・補助ほじょに 共通きょうつうしています。 本人ほんにんが自分じぶんで決きめることを 尊重そんちょうするためです。

※ ここでは、制度せいどの見直みなおしが 施行しこうされる前まえの3つの区分くぶんを 説明せつめいしています。 2026年ねん6月がつに 改正法かいせいほうが公布こうふされているため、 受験じゅけんする試験しけんで適用てきようされる 制度せいどを確認かくにんしましょう。

成年後見人等せいねんこうけんにんとうの 仕事しごとを確認かくにんしよう

成年後見人等せいねんこうけんにんとうは、 本人ほんにんの希望きぼうや 生活せいかつの様子ようすを確認かくにんしながら、 財産ざいさんの管理かんりや 必要ひつような契約けいやくなどを支援しえんします。

※「成年後見人等せいねんこうけんにんとう」は、 成年後見人せいねんこうけんにん・ 保佐人ほさにん・ 補助人ほじょにんをまとめた呼よび方かたです。 実際じっさいにできることは、 与あたえられた権限けんげんによって異ことなります。

主おもな仕事しごとは「財産管理ざいさんかんり」と「身上保護しんじょうほご」

① 財産管理ざいさんかんり

本人ほんにんのお金かねや 財産ざいさんを適切てきせつに管理かんりすること です。

  • 預貯金よちょきんや 不動産ふどうさんを管理かんりする。
  • 年金ねんきんなどの 収入しゅうにゅうを確認かくにんする。
  • 生活費せいかつひや 医療費いりょうひなどを支払しはらう。

本人ほんにんの財産ざいさんは、 本人ほんにんのために使つかいます。

② 身上保護しんじょうほご

本人ほんにんが必要ひつような 医療いりょうや介護かいごなどを 受うけられるようにすること です。

  • 介護かいごサービスの 利用契約りようけいやくをする。
  • 施設しせつへの入所にゅうしょや 入院にゅういんの契約けいやくをする。
  • 契約けいやくしたサービスが 提供ていきょうされているか確認かくにんする。

本人ほんにんの希望きぼうや 体からだの状態じょうたい、 生活せいかつの様子ようすに合あわせて支援しえんします。

直接ちょくせつ介護かいごをすることとは違ちがう

身上保護しんじょうほごには、 介護かいごを受うけるための 契約けいやくや手続てつづきが含ふくまれます。 ただし、食事しょくじや入浴にゅうよくの 介助かいじょなどを直接ちょくせつ行おこなうことは、 成年後見人等せいねんこうけんにんとうとしての仕事しごとではありません。

例れい:訪問介護ほうもんかいごを利用りようするとき

成年後見人せいねんこうけんにんは、 本人ほんにんの希望きぼうを確認かくにんし、 必要ひつような利用契約りようけいやくや 利用料りようりょうの支払しはらいをします。

訪問介護員ほうもんかいごいんは、 自宅じたくを訪問ほうもんし、 食事しょくじや入浴にゅうよくなどの 介助かいじょをします。

本人ほんにんの意思いしを尊重そんちょうする

成年後見人等せいねんこうけんにんとうは、 本人ほんにんの代かわりに 何なんでも自由じゆうに 決きめてよいわけではありません。

本人ほんにんの意思いしを尊重そんちょうし、 心こころや体からだの状態じょうたい、 生活せいかつの状況じょうきょうに配慮はいりょします。 介護職かいごしょくやケアマネジャーなどとも協力きょうりょくし、 本人ほんにんが望のぞむ生活せいかつを支ささえます。

仕事しごとの内容ないようを報告ほうこくする

成年後見人等せいねんこうけんにんとうは、 本人ほんにんの生活せいかつの様子ようすや 財産ざいさんの管理状況かんりじょうきょうなどを、 家庭裁判所かていさいばんしょに報告ほうこくします。 家庭裁判所かていさいばんしょや、 選任せんにんされた成年後見監督人等せいねんこうけんかんとくにんとうが、 仕事しごとを適切てきせつに行おこなっているか確認かくにんします。

試験しけんで覚おぼえるポイント

入院にゅういんの契約けいやくと、 手術しゅじゅつなどの医療行為いりょうこういへの 同意どういは別べつです。

成年後見人等せいねんこうけんにんとうには、 その立場たちばだけで、 本人ほんにんに代かわって 手術しゅじゅつなどに同意どういする 権限けんげんはありません。

本人ほんにんが説明せつめいを理解りかいし、 意思いしを伝つたえられるように、 医療職いりょうしょくなどと協力きょうりょくして支援しえんします。

申立もうしたてと 利用りようを支ささえるしくみを 知しろう

法定後見制度ほうていこうけんせいどを 利用りようするには、 家庭裁判所かていさいばんしょへの 申立もうしたてが必要ひつようです。 手続てつづきや費用ひように 困こまったときには、 地域ちいきの相談窓口そうだんまどぐちや 支援制度しえんせいどを利用りようできます。

申立もうしたては、どこにする?

本人ほんにんの住所地じゅうしょちを 担当たんとうする家庭裁判所かていさいばんしょ

申立もうしたてとは、 裁判所さいばんしょに 「制度せいどを利用りようするための 判断はんだんをしてください」と 求もとめる手続てつづきです。

申立書もうしたてしょや 医師いしの診断書しんだんしょなど、 必要ひつような書類しょるいを 準備じゅんびします。

申立もうしたてができる人ひと

申立もうしたてができる人ひとは、 法律ほうりつで決きめられています。 主おもに、次つぎのような人ひとです。

本人ほんにん・家族かぞくなど

  • 本人ほんにん
  • 配偶者はいぐうしゃ (夫おっと・妻つま)
  • 四親等内よんしんとうないの 親族しんぞく

四親等内よんしんとうないの親族しんぞくには、 親おや・子こ・ 兄弟姉妹きょうだいしまい・いとこなどが含ふくまれます。

市町村長しちょうそんちょうなど

法律ほうりつで定さだめられた 条件じょうけんに当あてはまる場合ばあいは、 市町村長しちょうそんちょうも 申立もうしたてができます。

このほか、検察官けんさつかんなどにも 申立もうしたてが認みとめられています。

親族しんぞくがいても、 市町村長申立しちょうそんちょうもうしたてができる場合ばあいがある

頼たよれる親族しんぞくがいないときや、 親族しんぞくによる申立もうしたてが 期待きたいできないときなどに、 本人ほんにんの状況じょうきょうを 確認かくにんして検討けんとうされます。

「親族しんぞくがいるから 市町村長しちょうそんちょうは 申立もうしたてができない」とは限かぎりません。

困こまったときは、地域ちいきの窓口まどぐちに相談そうだんしよう

「制度せいどを使つかったほうがよいのか」 「手続てつづきをどう進すすめるのか」などを、 申立もうしたての前まえに相談そうだんできます。

主おもな相談先そうだんさき

  • 市区町村しくちょうそんの窓口まどぐち
  • 地域包括支援ちいきほうかつしえんセンター
  • 社会福祉協議会しゃかいふくしきょうぎかい
  • 成年後見制度せいねんこうけんせいどの 相談窓口そうだんまどぐち(中核機関ちゅうかくきかんなど)

中核機関ちゅうかくきかんとは?

地域ちいきで、 権利擁護けんりようごの支援しえんを 進すすめる中心ちゅうしんとなる機関きかんです。

相談そうだんを受うけ、 必要ひつような支援しえんにつなぎます。 関係かんけいする機関きかんが 協力きょうりょくできるように調整ちょうせいもします。

※ 窓口まどぐちの名前なまえや 担当たんとうする機関きかんは、 地域ちいきによって異ことなります。

費用ひようの負担ふたんが難むずかしいとき

制度せいどの利用りようには、 申立もうしたての費用ひようなどがかかります。 また、成年後見人等せいねんこうけんにんとうが 報酬ほうしゅうを受うける場合ばあいは、 家庭裁判所かていさいばんしょが決きめた額がくを、 本人ほんにんの財産ざいさんから支払しはらいます。

成年後見制度利用支援事業せいねんこうけんせいどりようしえんじぎょう

収入しゅうにゅうや財産ざいさんが少すくなく、 費用ひようの負担ふたんが難むずかしい人ひとなどに、 申立費用もうしたてひようや 成年後見人等せいねんこうけんにんとうの 報酬ほうしゅうを助成じょせいする しくみです。

助成じょせいとは、 費用ひようの全部ぜんぶまたは 一部いちぶを支援しえんすることです。 対象たいしょうとなる人ひとや 金額きんがくなどは市町村しちょうそんによって異ことなるため、 窓口まどぐちで確認かくにんします。

試験しけんで覚おぼえるポイント

申立もうしたてをする人ひとと、 成年後見人等せいねんこうけんにんとうになる人ひとは、 同おなじとは限かぎりません。

家族かぞくが申立もうしたてをしても、 その家族かぞくが必かならず 成年後見人等せいねんこうけんにんとうになるわけではありません。 本人ほんにんの状況じょうきょうに合あわせて、 家庭裁判所かていさいばんしょが選任せんにんします。

成年後見制度せいねんこうけんせいどの 利用状況りようじょうきょうを見みてみよう

統計とうけいでは、 「どの制度せいどの利用りようが多おおいか」 「だれが成年後見人等せいねんこうけんにんとうに選えらばれているか」 などを確認かくにんできます。

※ ここでは、最高裁判所さいこうさいばんしょの 「成年後見関係事件せいねんこうけんかんけいじけんの概況がいきょう」 (2025年ねん・令和れいわ7年ねん)をもとにしています。

利用者りようしゃは約やく26万人まんにん

成年後見制度せいねんこうけんせいどの利用者数りようしゃすう

259,901人にん

2025年ねん12月末がつまつの人数にんずうです。 前年ぜんねんの253,941人にんから増ふえています。

制度せいど 利用者数りようしゃすう
成年後見せいねんこうけん 180,828人にん
保佐ほさ 58,162人にん
補助ほじょ 18,078人にん
任意後見にんいこうけん 2,833人にん

利用者りようしゃが最もっとも多おおいのは、 成年後見せいねんこうけんです。 任意後見にんいこうけんの利用者りようしゃは、 法定後見ほうていこうけんと比くらべると少すくなくなっています。

※ この統計とうけいの任意後見にんいこうけんの利用者数りようしゃすうは、 任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんが選任せんにんされ、 契約けいやくの効力こうりょくが生しょうじている人ひとの数かずです。

親族以外しんぞくいがいが選えらばれることが多おおい

2025年ねんの、 成年後見人等せいねんこうけんにんとうと 本人ほんにんとの関係別かんけいべつの割合わりあいです。

親族しんぞく

16.4%

配偶者はいぐうしゃ・親おや・ 子こ・兄弟姉妹きょうだいしまいなど

親族以外しんぞくいがい

83.6%

司法書士しほうしょし・弁護士べんごし・ 社会福祉士しゃかいふくししなど

親族以外しんぞくいがいの内訳うちわけでは、 司法書士しほうしょしが最もっとも多おおく、 次つぎに弁護士べんごし、 社会福祉士しゃかいふくししが続つづきます。

※ 後見こうけん・保佐ほさ・補助ほじょの 開始かいしと同時どうじに選任せんにんされた 成年後見人等せいねんこうけんにんとうの関係別件数かんけいべつけんすうをもとにした割合わりあいです。 利用者全体りようしゃぜんたいの割合わりあいではありません。

申立人もうしたてにんや申立もうしたての理由りゆうも確認かくにんしよう

申立人もうしたてにんで最もっとも多おおいのは?

本人ほんにん(24.8%)です。

次つぎに、 市区町村長しくちょうそんちょう(23.7%)、 本人ほんにんの子こ(18.5%)が続つづきます。

申立もうしたての主おもな理由りゆうは?

預貯金等よちょきんとうの管理かんり・解約かいやくが 最もっとも多おおく、 次つぎに身上保護しんじょうほごが続つづきます。

申立もうしたての理由りゆうは、 1つとは限かぎりません。

※ 申立人もうしたてにんと申立もうしたての理由りゆうは、 2025年ねんに裁判所さいばんしょの手続てつづきが 終おわった事件じけんの統計とうけいです。 申立人もうしたてにんの割合わりあいは、 本人ほんにんとの関係別件数かんけいべつけんすうをもとにしています。

試験しけんで覚おぼえるポイント

問題文もんだいぶんにある 「何年なんねんの統計とうけいか」を確認かくにんしましょう。

人数にんずうや割合わりあい、 最もっとも多おおい項目こうもくは、 年としによって変かわることがあります。 過去問かこもんは、 問題文もんだいぶんで指定していされた 年としの資料しりょうで考かんがえます。

出典しゅってん: 成年後見関係事件せいねんこうけんかんけいじけんの概況がいきょう (令和れいわ7年ねん・PDF)

試験しけんではここを確認かくにんしよう

ここまで学まなんだことを、 6つのポイントで確認かくにんしましょう。 用語ようごだけでなく、 だれが・いつ・何なにをするのかを 整理せいりすると、違ちがいがわかりやすくなります。

支援しえんの中心ちゅうしんは 本人ほんにん

権利擁護けんりようごでは、 本人ほんにんの権利けんりを守まもり、 本人ほんにんが望のぞむ 生活せいかつを支ささえます。 意思決定支援いしけっていしえんでは、 本人ほんにんが理解りかいし、 選えらび、気持きもちを 伝つたえられるように支援しえんします。

本人ほんにんの意思いしを 確認かくにんし、尊重そんちょうする。

法定後見ほうていこうけんと 任意後見にんいこうけんを区別くべつする

法定後見ほうていこうけんは、 判断能力はんだんのうりょくが不十分ふじゅうぶんになった人ひとについて、 家庭裁判所かていさいばんしょが 成年後見人等せいねんこうけんにんとうを選任せんにんします。

任意後見にんいこうけんは、 判断能力はんだんのうりょくが十分じゅうぶんなうちに、 本人ほんにんが支援しえんする人ひとと 支援しえんの内容ないようを決きめ、 公正証書こうせいしょうしょで契約けいやくします。

任意後見契約にんいこうけんけいやくの効力こうりょくが 生しょうじるのは、 任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんが 選任せんにんされたとき。

後見こうけん・保佐ほさ・ 補助ほじょの違ちがい

後見こうけん: 判断能力はんだんのうりょくを欠かく 常況じょうきょうにある。
保佐ほさ: 判断能力はんだんのうりょくが 著いちじるしく不十分ふじゅうぶんである。
補助ほじょ: 判断能力はんだんのうりょくが 不十分ふじゅうぶんである。

代理だいり・同意どうい・ 取消とりけしができる範囲はんいも 異ことなる。

成年後見人等せいねんこうけんにんとうの 仕事しごと

主おもな仕事しごとは、 財産管理ざいさんかんりと 身上保護しんじょうほごです。 本人ほんにんのお金かねを管理かんりしたり、 必要ひつようなサービスの契約けいやくをしたりします。

介護かいごサービスを利用りようするための 契約けいやくと、 直接ちょくせつ介護かいごをすることを 区別くべつする。

申立もうしたてと選任せんにん

法定後見ほうていこうけんの申立先もうしたてさきは、 家庭裁判所かていさいばんしょです。 本人ほんにん・配偶者はいぐうしゃ・ 四親等内よんしんとうないの親族しんぞくなどが 申立もうしたてをできます。

法律ほうりつで定さだめられた条件じょうけんに 当あてはまる場合ばあいは、 市町村長しちょうそんちょうも申立もうしたてができます。

申立人もうしたてにんと、 選任せんにんされる成年後見人等せいねんこうけんにんとうは 同おなじとは限かぎらない。

統計とうけいは「年とし」と「項目こうもく」を確認かくにん

利用者数りようしゃすう、 申立人もうしたてにん、 成年後見人等せいねんこうけんにんとうと本人ほんにんとの関係かんけいは、 それぞれ別べつの項目こうもくです。

何年なんねんの資料しりょうで、 何なにを比くらべているのかを読よみ取とる。

事例問題じれいもんだいを解とくときは

まず、 本人ほんにんが何なにに困こまっていて、 どのような生活せいかつを望のぞんでいるか を確認かくにんします。

そのうえで、本人ほんにんができることと、 支援しえんが必要ひつようなことを考かんがえ、 状況じょうきょうに合あう 制度せいどや相談先そうだんさきを選えらびましょう。

試験しけんでよく 間違まちがえるポイント

○か×かを考かんがえてから、 「答こたえを見みる」を 押おして 確認かくにんしましょう。

1

成年後見人せいねんこうけんにんがいれば、 本人ほんにんの 希望きぼうを 聞きかずに 決きめてよい。

○ それとも × ?

答こたえを見みる
×

成年後見人せいねんこうけんにんがいても、 本人ほんにんの 意思いしを 尊重そんちょうします。

本人ほんにんがわかるように 説明せつめいし、 希望きぼうや 気持きもちを 確認かくにんします。

2

任意後見契約にんいこうけんけいやくは、 任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんが 選任せんにんされたときに、 効力こうりょくが 生しょうじる。

○ それとも × ?

答こたえを見みる
○

本人ほんにんの 判断能力はんだんのうりょくが 不十分ふじゅうぶんになり、 家庭裁判所かていさいばんしょが 任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんを 選任せんにんすると、 契約けいやくの 効力こうりょくが 生しょうじます。

契約けいやくを 結むすんだだけでは、 任意後見人にんいこうけんにんとしての 仕事しごとは 始はじまりません。

3

成年後見人せいねんこうけんにんは、 本人ほんにんがした 買かい物ものを すべて取とり消けせる。

○ それとも × ?

答こたえを見みる
×

日用品にちようひんの 購入こうにゅうなど、 日常生活にちじょうせいかつに 関かんする 行為こういは、 この制度せいどの 取消権とりけしけんでは 取とり消けせません。

保佐ほさ・ 補助ほじょも 同おなじです。 本人ほんにんが 自分じぶんで 決きめることを 尊重そんちょうします。

4

成年後見人せいねんこうけんにんが 介護かいごサービスの 利用契約りようけいやくをすることは、 身上保護しんじょうほごに 含ふくまれる。

○ それとも × ?

答こたえを見みる
○

身上保護しんじょうほごでは、 本人ほんにんが 必要ひつような 介護かいごなどを 受うけるための 契約けいやくや 手続てつづき をします。

入浴にゅうよくや 食事しょくじの 介助かいじょなど、 直接ちょくせつ 介護かいごをすることは、 成年後見人せいねんこうけんにんとしての 仕事しごとではありません。

5

成年後見人せいねんこうけんにんには、 その立場たちばだけで、 本人ほんにんに 代かわって 手術しゅじゅつに 同意どういする 権限けんげんがある。

○ それとも × ?

答こたえを見みる
×

成年後見人せいねんこうけんにんという 立場たちばだけで、 手術しゅじゅつなどに 同意どういする 権限けんげんはありません。

入院契約にゅういんけいやくや 医療費いりょうひの 支払しはらいとは 区別くべつします。 医療職いりょうしょくなどと 協力きょうりょくして、 本人ほんにんの 意思決定いしけっていを 支援しえんします。

6

家族かぞくが 申立もうしたてをすると、 その家族かぞくが 必かならず 成年後見人せいねんこうけんにんになる。

○ それとも × ?

答こたえを見みる
×

家庭裁判所かていさいばんしょが、 本人ほんにんの 状況じょうきょうに 合あう 人ひとなどを 選任せんにんします。

司法書士しほうしょし・ 弁護士べんごし・ 社会福祉士しゃかいふくししなどが 選えらばれることもあります。 申立人もうしたてにんと 成年後見人せいねんこうけんにんは、 同おなじとは 限かぎりません。

まとめ

権利擁護けんりようごと 成年後見制度せいねんこうけんせいどについて、 試験しけんで 大切たいせつなポイントを 確認かくにんしましょう。

  • 権利擁護けんりようごでは、 本人ほんにんの 権利けんりと 意思いしを 大切たいせつにし、 本人ほんにんが 望のぞむ 生活せいかつ を支ささえます。

  • 意思決定支援いしけっていしえんでは、 本人ほんにんが 理解りかいし、 選えらび、 気持きもちを 伝つたえられるように 支援しえんします。

  • 法定後見ほうていこうけんでは、 家庭裁判所かていさいばんしょが 成年後見人等せいねんこうけんにんとうを 選任せんにん します。 家族かぞくが 必かならず 選えらばれるわけではありません。

  • 任意後見にんいこうけんは、 判断能力はんだんのうりょくが 十分じゅうぶんなうちに 契約けいやくします。 任意後見監督人にんいこうけんかんとくにんが 選任せんにんされると、 契約けいやくの 効力こうりょくが 生しょうじます。

  • 成年後見人等せいねんこうけんにんとうの 主おもな 仕事しごとは、 財産管理ざいさんかんりと 身上保護しんじょうほご です。 直接ちょくせつ 介護かいごすることとは 区別くべつします。

  • 日用品にちようひんの 購入こうにゅうなど、 日常生活にちじょうせいかつに 関かんする 行為こうい は、この制度せいどの 取消権とりけしけんでは 取とり消けせません。

  • 法定後見ほうていこうけんの 申立先もうしたてさきは、 家庭裁判所かていさいばんしょ です。 法律ほうりつで 定さだめられた 条件じょうけんに 当あてはまる 場合ばあいは、 市町村長しちょうそんちょうも 申立もうしたてができます。

  • 制度せいどの 利用りようや 費用ひように 困こまったときは、 市区町村しくちょうそんや 地域ちいきの 相談窓口そうだんまどぐち につなぎます。

試験しけんのポイント:

制度せいどの 名前なまえだけでなく、 「だれが選えらぶか」 「いつ始はじまるか」 「どこまで支援しえんできるか」 を整理せいりしておきましょう。

事例問題じれいもんだいでは、 本人ほんにんの 希望きぼうや 困こまっていることを 確認かくにんし、 必要ひつような 支援しえんを 考かんがえます。

実際じっさいの 過去問かこもんに 挑戦ちょうせんしよう

権利擁護けんりようごと 成年後見制度せいねんこうけんせいどの 基本きほんがわかったら、 実際じっさいに 出題しゅつだいされた 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんの 問題もんだいに 挑戦ちょうせんしてみましょう。

学まなんだポイントを 過去問かこもんで 確認かくにんしよう

本人ほんにんの 意思いしを 尊重そんちょうする 支援しえんや、 成年後見制度せいねんこうけんせいどの しくみなどが、 実際じっさいの 試験しけんで どのように問とわれているか 確認かくにんしましょう。

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