「~てほしい」は、
ほかの
人に
「~してもらいたい」と
希望するときに
使う
文法です。
このページでは、
「~てほしい」の
意味や
使い
方を、
やさしい
日本語と
例文で
説明します。
「~たい」
「~てもらいたい」
「~させてほしい」との
違いや、
「~ないでほしい」
「~てほしくない」の
使い
方、
介護福祉士国家試験での
使われ
方や
読み
方も
確認します。
1.「~てほしい」の
意味
「~てほしい」は、
ほかの
人に
「~してもらいたい」と
希望するときに
使う
文法です。
自分が
何かをしたいのではなく、
ほかの
人に
何かをしてもらいたい
ときに
「~てほしい」
を使います。
「~てほしい」の
基本の
意味
~てほしい
=
ほかの
人に
~してもらいたい
=
ほかの
人が
~することを
希望する
例文で
確認しよう
私は、
Aさんに
来てほしい
です。
やさしい
日本語
→
私は、
Aさんに
来てもらいたいです。
→
来る
人は
Aさんです。
「~てほしい」は
3つに分けて
考えよう
私は、
Aさんに
来てほしい
です。
①
誰が
希望している?
→
私
②
誰にしてほしい?
→ Aさん
③
何をしてほしい?
→
来ること
もう
一つ
確認しよう
家族に
話を
聞いてほしい
です。
やさしい
日本語
→
家族に
話を
聞いてもらいたいです。
→
話を
聞く
人は
家族
です。
「~たい」と
「~てほしい」を
簡単に
比べよう
~たい
私は
家に
帰りたい
です。
→
自分
が
帰ります。
~てほしい
私は
家族に
来てほしい
です。
→
家族
が
来ます。
「~たい」
=
自分がしたい
「~てほしい」
=
ほかの
人にしてもらいたい
介護の
文章では
「誰の
希望か」を
確認しよう
本人は、
家族に
来てほしい
と話しました。
→
希望している
人:
本人
→
来る
人:
家族
家族は、
本人に
歩いてほしい
と考えています。
→
希望している
人:
家族
→
歩く
人:
本人
💡 「~てほしい」
= 実際に
そうなる、という
意味ではありません
例:
家族は、
本人に
歩いてほしい
と考えています。
この
文から
分かるのは、
家族が
「本人に
歩いてもらいたい」
と希望していること
です。
本人も
歩きたいと
思っているとは
限りません。
また、
実際に
本人が
歩くかどうかも、
この
文だけでは
分かりません。
「~てほしい」を
見たら
①
誰が
希望している?
②
誰にしてほしい?
③
何をしてほしい?
の3つを
確認しましょう。
「~てほしい」
=
「ほかの
人に
~してもらいたい」
と覚えると
分かりやすいです。
3.「誰が、
誰に、
何をしてほしい?」を
確認しよう
「~てほしい」の
文を
読むときは、
希望している
人と、
実際に
行動する
人を
分けて
考えることが
大切です。
「~てほしい」を
見たら、
「誰が?」
「誰に?」
「何を?」
の3つを
確認しましょう。
「~てほしい」を
3つに分けて
考えよう
①
誰が
希望している?
→ 「~してほしい」と
思っている
人
②
誰にしてほしい?
→ 実際に
行動する
人
③
何をしてほしい?
→ その
人にしてもらいたい
行動
例①
誰が
希望している?
本人は、
家族に
来てほしい
と
話しました。
①
誰が
希望している?
→
本人
②
誰にしてほしい?
→
家族
③
何をしてほしい?
→
来ること
人の
関係を
整理しよう
本人
「来てほしい」
と希望する
↓
家族に
希望する
↓
家族が
来る
例②
希望する
人と
行動する
人は
違う
家族は、
本人に
自分で
食事を
してほしい
と
考えています。
①
誰が
希望している?
→
家族
②
誰にしてほしい?
→
本人
③
何をしてほしい?
→
自分で
食事をすること
この文では、
希望しているのは
家族
ですが、
実際に
食事をするのは
本人
です。
介護の
事例問題では
特に
注意しよう
介護の
事例では、
本人、
家族、
介護福祉職など、
いろいろな
人の
希望が
書かれます。
本人は、
家族に
もっと
話してほしい
と
考えています。
→
希望:
本人
→
話す:
家族
家族は、
本人に
施設で
生活してほしい
と
考えています。
→
希望:
家族
→
施設で
生活する:
本人
「誰に」が
省略されることもある
「~てほしい」の
文では、
誰にしてほしいのかが
前後の
文章から
分かるとき、
「~に」が
書かれないことがあります。
Aさんは
介護福祉職に
言いました。
「もう
少し
ゆっくり
話してほしい
です。」
「誰に
話してほしい」
とは
書かれていません。
しかし、
前の
文に
「Aさんは
介護福祉職に
言いました」
とあるので、
介護福祉職に
ゆっくり
話してもらいたい
と分かります。
💡 家族の
希望と
本人の
希望は
同じとは
限りません
例:
家族は、
本人に
施設で
生活してほしい
と
考えています。
この
文で
分かるのは、
家族が
そう希望している
ということです。
本人も
施設で
生活したいと
希望しているとは
限りません。
試験では、
「これは
誰の
希望?」
と
確認することが
大切です。
「誰が・
誰に・
何を」を
確認しよう
①
母親は、
Aさんに
薬を
忘れずに
飲ん
でほしい
と
思っています。
①
誰が
希望している?
→
母親
②
誰にしてほしい?
→ Aさん
③
何をしてほしい?
→
薬を
忘れずに
飲むこと
②
Aさんは、
家族に
自分の
話を
聞い
てほしい
と
話しました。
①
誰が
希望している?
→ Aさん
②
誰にしてほしい?
→
家族
③
何をしてほしい?
→
Aさんの
話を
聞くこと
「~てほしい」を
読むときの
3つのポイント
①
誰が
希望している?
②
誰にしてほしい?
③
何をしてほしい?
この3つを
分けて
考えましょう。
特に
介護の
事例問題では、
本人の
希望なのか、
家族の
希望なのか
を混ぜないことが
大切です。
4.どんなときに
使う?
「~てほしい」は、
ほかの
人に
何かをしてもらいたいときや、
ある
状態になってもらいたいときなどに
使います。
「~てほしい」
は、
相手の
行動や
状態について、
「こうなってもらいたい」
という
希望を
表します。
①
ほかの
人に
何かをしてもらいたいとき
相手に
何かをしてもらいたいという
希望を
表します。
私は、
家族に
来てほしい
です。
やさしい
日本語
→
私は、
家族に
来てもらいたいです。
誰が
希望している?
→
私
誰にしてほしい?
→
家族
何をしてほしい?
→
来ること
②
自分の
気持ちや
考えを
相手に
伝えるとき
Aさんは、
家族に
自分の
話を
聞いてほしい
と
話しました。
やさしい
日本語
→ Aさんは、
家族に
自分の
話を
聞いてもらいたいと
思っています。
「~てほしい」は、
相手に
直接
言うだけでなく、
~てほしいと
思う
~てほしいと
話す
~てほしいと
希望する
のように、
人の
希望を
説明する
文章でも
使われます。
③
行動だけでなく、
状態について
希望するとき
「~てほしい」は、
何かをする
行動だけでなく、
「この
状態でいてもらいたい」
「このようになってもらいたい」
という
希望にも
使います。
家族には、
いつまでも
元気で
いてほしい
です。
→
家族が
元気な
状態でいることを
希望しています。
Aさんには、
早く
元気になってほしい
です。
→ Aさんが
元気になることを
希望しています。
④
「~しないでもらいたい」と
希望するとき
相手に
何かを
しないでもらいたいときは、
「~ないでほしい」を
使います。
一人で
外に
行かないでほしい
です。
→
一人で
外に
行かないでもらいたいです。
私の
話を
途中で
止めないでほしい
です。
→
話を
最後まで
聞いてもらいたいという
気持ちがあります。
介護の
事例では
どのように
使われる?
介護の
事例では、
本人や
家族の
希望を
説明するときに
「~てほしい」が
使われることがあります。
本人は、
家族に
もっと
会いに
来てほしい
と
話しました。
→
希望している
人:
本人
→
来る
人:
家族
家族は、
本人に
施設で
生活してほしい
と
考えています。
→
希望している
人:
家族
→
施設で
生活する
人:
本人
💡 「~てほしい」は
希望を
表す
言葉
家族は、
本人に
施設で
生活してほしい
と
考えています。
この
文から
分かるのは、
家族が
「本人に
施設で
生活してもらいたい」
と
希望していること
です。
本人も
同じ
希望を
持っているとは
限りません。
「~てほしい」を
見たら
確認しよう
①
誰が
希望している?
②
誰にしてほしい?
③
何をしてほしい?
④
行動してほしい?
それとも
状態についての
希望?
どのような
希望か
考えよう
①
母親は、
Aさんに
薬を
忘れずに
飲ん
でほしい
と
思っています。
→
母親は、
Aさんが
薬を
忘れずに
飲むことを
希望しています。
行動についての
希望
です。
②
家族には、
いつまでも
元気で
い
てほしい
です。
→
家族が
元気な
状態でいることを
希望しています。
状態についての
希望
です。
③
Aさんは、
自分の
話を
途中で
止め
ないでほしい
と
話しました。
→ Aさんは、
自分の
話を
途中で
止めないでもらいたいと
希望しています。
「~しないでもらいたい」という
希望
です。
「~てほしい」は、
こんなときに
使います
①
ほかの
人に
何かを
してもらいたい
とき
②
自分や
誰かの
希望を
伝える
とき
③
「元気でいてほしい」
など、
状態について
希望する
とき
④
「~ないでほしい」
の
形で、
「~しないでもらいたい」
と
希望するとき
試験では、
「これは
誰の
希望なのか」
を
確認することが
大切です。
5.「~ないでほしい」と
「~てほしくない」は
何が
違う?
「~ないでほしい」と
「~てほしくない」は、
どちらも
相手に
「~しないでもらいたい」という
気持ちを
表すことができます。
二つの
表現は
意味が
とても近い
です。
細かい
違いを
覚えるより、
まずは
「~ないでほしい」
と
「~てほしくない」
の
文の
形と
意味を
確認しましょう。
二つの
意味を
比べよう
~ないでほしい
相手に
「~しないでもらいたい」と
希望します。
→ ~しないでもらいたい
~てほしくない
「~してほしい」という
希望を
否定します。
→ ~することを
望んでいない
① 「~ないでほしい」
= ~しないでもらいたい
一人で
外に
行かないでほしい
です。
やさしい
日本語
→
一人で
外に
行かないでもらいたいです。
→
「一人で
行かないこと」を
希望しています。
② 「~てほしくない」
= ~することを
望んでいない
一人で
外に
行ってほしくない
です。
やさしい
日本語
→
一人で
外に
行くことを
望んでいません。
→
「一人で
行ってほしい」
とは
思っていません。
同じ
場面で
比べてみよう
大切な
物を
勝手に
使わないでほしい
です。
→
勝手に
使わないでもらいたいです。
大切な
物を
勝手に
使ってほしくない
です。
→
勝手に
使うことを
望んでいません。
二つの
文は、
どちらも
「勝手に
使わないでもらいたい」
という
気持ちを
表しています。
実際の
意味は
とても近いです。
介護の
文章でも
意味を
確認しよう
家族は、
Aさんに
一人で
外出しないでほしい
と
考えています。
→
家族は、
Aさんが
一人で
外出しないことを
希望しています。
家族は、
Aさんに
一人で
外出してほしくない
と
考えています。
→
家族は、
Aさんが
一人で
外出することを
望んでいません。
どちらも、
家族が
「Aさんに
一人で
外出してもらいたくない」
と
考えていることを
表しています。
💡 二つの
違いを
考えすぎない
「~ないでほしい」
と
「~てほしくない」
は、
文の
作り
方は
違いますが、
実際には
意味が
とても
近くなることがあります。
「~ないでほしいは
強い」
「~てほしくないは
弱い」
のように、
簡単に
決めることはできません。
試験では、
「その
人は
何を
してもらいたくないのか」
を
正しく
読むことを
優先しましょう。
見つけたら
こう考えよう
行かないでほしい
→
「行かないでもらいたい」
行ってほしくない
→
「行くことを
望んでいない」
どちらの
文でも、
誰が
希望している?
誰にしてほしくない?
何を
してほしくない?
を
確認しましょう。
意味を
確認しよう
①
母親は、
Aさんに
一人で
出かけ
ないでほしい
と
思っています。
どんな
希望?
→
母親は、
Aさんに
一人で
出かけないでもらいたいと
思っています。
②
Aさんは、
自分の
物を
家族に
勝手に
捨て
てほしくない
と
話しました。
どんな
希望?
→ Aさんは、
家族が
自分の
物を
勝手に
捨てることを
望んでいません。
二つの
表現を
整理しよう
~ないでほしい
→ ~しないでもらいたい
~てほしくない
→ ~することを
望んでいない
二つは
文の
形は
違いますが、
意味は
とても近い
です。
試験では
細かい
違いよりも、
「誰が、
誰に、
何を
してほしくないのか」
を
確認しましょう。
6.「~てほしい」と
「~たい・ほしい」は
何が
違う?
「~てほしい」「~たい」「ほしい」は、
どれも
希望や
気持ちを
表す
表現です。
大切なのは、
「誰が
何をしたいのか」
「何がほしいのか」
「誰に
何をしてもらいたいのか」
を分けて
考えることです。
まずは3つを
比べよう
~たい
自分が
何かをしたい
→
行動するのは
自分
ほしい
物などを
手に
入れたい
→
何がほしい?
と考える
~てほしい
ほかの
人に
何かをしてもらいたい
→
行動するのは
ほかの
人
①
「~たい」
= 自分が
何かをしたい
「~たい」は、
自分が
何かをしたいという
気持ちを
表します。
私は
家に
帰りたい
です。
やさしい
日本語
→
家に
帰る
人は
私
です。
→
私が
帰ることを
希望しています。
文の
形
動詞の
ます形から
「ます」を
取る
+ たい
例:
帰ります
→ 帰りたい
②
「ほしい」
= 物などがほしい
「ほしい」は、
物などを
手に
入れたいときに
使います。
私は
新しい
靴が
ほしい
です。
やさしい
日本語
→
私は
新しい
靴を
手に
入れたいです。
→
「何をする?」
ではなく、
「何がほしい?」
と考えます。
文の
形
名詞
+ が + ほしい
例:
新しい
靴がほしい
③
「~てほしい」
= ほかの
人に
~してもらいたい
「~てほしい」は、
ほかの
人に
何かをしてもらいたいときに
使います。
私は、
家族に
来てほしい
です。
やさしい
日本語
→
私は、
家族に
来てもらいたいです。
→
来る
人は
家族
です。
文の
形
人
+ に +
動詞の
て形
+ ほしい
例:
家族に
来てほしい
同じ
場面で
比べてみよう
私は
病院に
行きたいです。
→ 病院に
行く
人は
私
→ ~たい
私は
車がほしいです。
→
私が
手に
入れたい
物は
車
→ ほしい
私は、
家族に
病院まで
送ってほしい
です。
→
送る
人は
家族
→
~てほしい
迷ったら、
「誰が?」
「何が?」を
確認しよう
~たい
→
誰が
行動したい?
例:
私は
帰りたい。
→
私が
帰る
ほしい
→
何がほしい?
例:
水がほしい。
→
ほしいものは
水
~てほしい
→
誰に
行動してもらいたい?
例:
家族に
来てほしい。
→
家族が
来る
介護の
文章では
特に
注意しよう
本人は、
自分で
食事をしたいと
話しています。
→
「~たい」
→
食事をする
人:
本人
→
希望している
人:
本人
家族は、
本人に
自分で
食事を
してほしい
と
考えています。
→
「~てほしい」
→
食事をする
人:
本人
→
希望している
人:
家族
この二つは、
食事をする
人は
同じ
本人ですが、
「本人がしたい」のか、
「家族が
本人にしてもらいたい」のか
が違います。
💡 「~たい」と「~てほしい」を
混ぜない
本人は
自宅に
帰りたい。
→
本人の
希望です。
家族は
本人に
施設で
生活してほしい。
→
家族の
希望です。
介護の
事例問題では、
本人の
希望と
家族の
希望を
分けて
読む
ことが
大切です。
「~たい・ほしい・~てほしい」を
見分けよう
①
Aさんは
自宅に
帰りたいと
話しています。
どの
表現?
→ 「~たい」
→
帰るのは
Aさんです。
→
希望しているのも
Aさんです。
②
Aさんは
新しい
杖がほしいと
話しました。
どの
表現?
→ 「ほしい」
→
何がほしい?
→
新しい
杖
③
Aさんは、
家族に
もっと
会いに
来てほしい
と
話しました。
どの
表現?
→
「~てほしい」
→
希望している
人:
Aさん
→
来る
人:
家族
3つの
表現を
整理しよう
~たい
→
自分が
~したい
ほしい
→
物などがほしい
~てほしい
→
ほかの
人に
~してもらいたい
試験では、
「誰がしたい?」
「何がほしい?」
「誰にしてほしい?」
と分けて
考えましょう。
8.試験では
どう使われる?
介護福祉士国家試験では、
「~てほしい」が、
本人や
家族などの
希望を
表す
言葉として
使われています。
試験で
「~てほしい」
を見つけたら、
① 誰が
希望している?
② 誰にしてほしい?
③ 何をしてほしい?
を確認しましょう。
ただし、
「誰に」が
書かれていない
文もあります。
そのときは、
無理に
行動する
人を
決めず、
前後の
文章から
意味を
考えます。
第38回
(問題2)
本人と
妻の
希望を
分けて
読む
会議のあと、
妻は
訪問介護員
(ホームヘルパー)に、
「夫にはなかなか
言えないのですが、
一日でも
長く
一緒にいたいので、
私は
人工呼吸器を
つけてほしいと
思っています」と
気持ちを
伝えた。
この文を
どう読む?
①
誰が
希望している?
→
妻
②
誰についての
希望?
→
夫
(Aさん)
③
どんな
希望?
→
Aさんが
人工呼吸器を
つけること
💡 「誰に」は
書かれていない
この
文には、
「○○に
人工呼吸器を
つけてほしい」
とは
書かれていません。
そのため、
「誰にしてほしい?」
の答えを
Aさんと
考えて、
「Aさんが
人工呼吸器を
つける
行動をする」
と読む
必要はありません。
この文では、
妻が、
Aさんについて
「人工呼吸器を
つけてほしい」と
希望している
と読みます。
問題全体から
二人の
希望を
比べよう
Aさん
本人
→
人工呼吸器を
つけずに、
最期まで
自宅で
生活したい
妻
→
Aさんと
一日でも
長く
一緒にいたい
→
Aさんに
人工呼吸器を
つけてほしい
試験でのポイント
Aさん
本人と
妻では、
人工呼吸器についての
希望が
違います。
このような
事例問題では、
「本人は
どうしたい?」
「家族は
どうしてほしい?」
を
分けて
読むことが
大切です。
第38回
(問題32・
選択肢3)
「誰に
何をしてほしいか」を
読み
取る
Aさんにも
分かるように、
話す
相手の
名前を
呼んでから
話しかけてほしい。
この文を
どう読む?
①
誰が
依頼している?
→
B介護福祉職
②
誰にしてほしい?
→
同じテーブルの
利用者
③
何をしてほしい?
→
話す
相手の
名前を
呼んでから
話しかけること
ポイント
この
問題では、
B介護福祉職が
同じテーブルの
利用者に
協力を
依頼しています。
「話しかけてほしい」
の
行動をするのは、
Aさんではなく、
同じテーブルの
利用者
です。
第37回
(問題63)
「誰に」が
書かれていない
「~てほしい」を
読む
経管栄養中に
介護福祉士が
訪室すると、
チューブを
触りながら、
「自分の
口から
食べたいから、
このチューブを
抜いてほしい。
見た
目も
良くない」と
訴えがあった。
この文を
どう読む?
①
誰が
希望している?
→
Aさん
②
「誰に」は
書かれている?
→
書かれていない
③
何をしてほしい?
→
チューブを
抜くこと
ポイント
Aさんは
介護福祉士に
自分の
気持ちを
伝えています。
しかし、
「チューブを
抜いてほしい」
という
文の
中には、
「誰に」
は
書かれていません。
まず
読み
取ることは、
Aさん
本人が
「チューブを
抜いてもらいたい」
と
希望している
ということです。
もう一つのポイント
Aさんが
「チューブを
抜いてほしい」
と
希望していることと、
その
場で
介護福祉士が
チューブを
抜く
ことは
同じではありません。
「~てほしい」は、
まず
本人の
希望として
読み
取ります。
試験では
ここを
確認しよう
①
「~てほしい」と
思っているのは
誰?
→
まず、
希望している
人を
確認します。
本人とは
限りません。
家族の
希望が
書かれていることもあります。
②
「誰に」は
書かれている?
→
「誰に」が
書かれているときは、
誰が
行動するのかを
確認します。
書かれていないときは、
無理に
「誰がする」と
決めません。
③
何をしてほしい?
→
「てほしい」
の
前の
内容を
確認します。
例:
チューブを
抜いてほしい
→
チューブを
抜いてもらいたい
④
誰の
希望?
→
本人の
希望と
家族の
希望を
混ぜないようにします。
第38回
(問題2)のように、
本人と
家族で
希望が
違うこともあります。
💡 「~てほしい」
= 正しい
支援とは
限らない
試験で
「~てほしい」と
書かれていても、
その
希望どおりに
介護福祉職が
行動すればよい、
ということではありません。
まず、
「誰の
希望なのか」
を
正しく
読みます。
そのうえで、
本人の
意思、
安全、
自立支援などを
考えて、
適切な
支援を
考えます。
試験で
「~てほしい」を
見つけたら
①
誰が
希望している?
②
「誰に」は
書かれている?
③
何をしてほしい?
④
本人の
希望?
家族の
希望?
を
確認しましょう。
「誰に」が
書かれていない
場合は、
行動する
人を
無理に
決めない
ことも
大切です。
9.試験問題を
読むときのポイント
試験問題で
「~てほしい」を
見つけたら、
その
前後の
文章を
よく読みましょう。
「~てほしい」
を読むときは、
「誰の
希望?」
を
最初に
確認することが
大切です。
そのあとに、
「誰が
行動する?」
「何をする?」
と考えます。
試験問題は
この順番で
読もう
①
「~てほしい」
を見つける
まず、
希望を
表している
部分を
見つけます。
↓
②
誰が
希望している?
「~てほしい」と
思っているのが
誰なのかを
確認します。
本人とは
限りません。
家族の
希望かもしれません。
↓
③
誰にしてほしい?
実際に
行動する
人を
確認します。
↓
④
何をしてほしい?
「てほしい」
の
前にある
行動を
確認します。
例:
チューブを
抜いてほしい
→
チューブを
抜くこと
↓
⑤
その
希望どおりに
行動すればよい?
「~てほしい」は
希望を
表す
言葉です。
その
希望どおりに
支援することが
正しいかどうかは、
別に
考えます。
例①
本人の
希望を
読む
Aさんは、
「家族に
もっと
会いに
来てほしい」
と
話しました。
①
誰が
希望している?
→ Aさん
②
誰にしてほしい?
→
家族
③
何をしてほしい?
→
Aさんに
会いに
来ること
例②
家族の
希望を
読む
家族は、
Aさんに
施設で
生活してほしい
と
考えています。
①
誰が
希望している?
→
家族
②
誰にしてほしい?
→ Aさん
③
何をしてほしい?
→
施設で
生活すること
💡 ここで
注意
この
文から
分かるのは、
家族が
施設での
生活を
希望していること
です。
Aさん
本人も
施設で
生活したいと
希望しているとは
限りません。
本人と
家族の
希望を
混ぜない
Aさんは
自宅に
帰りたいと
話しています。
→
本人の
希望:
自宅に
帰りたい
家族は、
Aさんに
施設で
生活してほしい
と
考えています。
→
家族の
希望:
Aさんに
施設で
生活してもらいたい
この場合、
本人と
家族の
希望は
違います。
試験では、
「これは
誰の
希望か」
を
正確に
分けて
読みましょう。
「~てほしい」と
「適切な
支援」は
分けて
考える
Aさんは、
「このチューブを
抜いてほしい」
と
話しました。
→
本人の
希望:
チューブを
抜いてもらいたい
しかし、
「Aさんがそう
希望している」
ことと、
「その
場で
チューブを
抜くことが
適切である」
ことは
同じではありません。
介護福祉職は、
本人の
希望を
大切にしながら、
安全や
健康状態、
専門職との
連携なども
考えて
支援します。
💡 「~てほしい」を
見ただけで
答えを
決めない
試験では、
「~てほしい」という
言葉だけを
見て
答えを
選ぶのではなく、
・誰の
希望か
・誰が
行動するのか
・何をしてほしいのか
・本人は
どう考えているのか
を
前後の
文章から
確認しましょう。
読み
取り
練習
①
母親は、
Bさんに
薬を
毎日
飲ん
でほしい
と
考えています。
誰が
希望している?
→
母親
誰にしてほしい?
→ Bさん
何をしてほしい?
→
薬を
毎日
飲むこと
②
Bさんは、
「
家族には
心配を
かけ
たくない」
と
話しました。
この文は
「~てほしい」ではありません。
Bさん
本人が
「心配を
かけたくない」
と
思っている
という
意味です。
似た
希望の
表現でも、
誰が
行動するのかを
確認しましょう。
問題を
読む
順番を
覚えよう
「~てほしい」
を
見つける
↓
誰が
希望している?
↓
誰にしてほしい?
↓
何をしてほしい?
↓
本人の
希望と
家族の
希望を
分ける
↓
適切な
支援を
考える
試験問題では、
「~てほしい」の
前後を
読もう
①
「~てほしい」
を見つける
②
誰が
希望している?
③
誰にしてほしい?
④
何をしてほしい?
⑤
本人と
家族の
希望を
混ぜていない?
まで
確認してから、
問題の
答えを
考えましょう。
10.まとめ
「~てほしい」は、
介護の
事例問題でも
よく使われる
文法です。
「~てほしい」
を見たら、
「誰が、
誰に、
何をしてほしい?」
と考えることが
大切です。
「~てほしい」の
基本の
意味
~てほしい
=
ほかの
人に
~してもらいたい
①
文の
形
人
+ に +
動詞の
て形
+
ほしい
例:
家族に
来てほしい。
→
家族に
来てもらいたい。
②
「誰が・
誰に・
何を」を
確認する
家族は、
本人に
自分で
食事を
してほしい
と
考えています。
誰が
希望している?
→
家族
誰にしてほしい?
→
本人
何をしてほしい?
→
自分で
食事をすること
③ 「~しないでもらいたい」とき
~ないでほしい
= ~しないでもらいたい
例:
一人で
外に
行かないでほしい。
~てほしくない
= ~することを
望んでいない
二つの
表現は
意味が
とても近いです。
④ 「~たい・ほしい・~てほしい」を
区別しよう
~たい
→
自分が
~したい
例:
私は
家に
帰りたい。
ほしい
→
物などがほしい
例:
新しい
靴がほしい。
~てほしい
→
ほかの
人に
~してもらいたい
例:
家族に
来てほしい。
⑤
似ている
表現も
確認しよう
~てほしい
→
ほかの
人に
~してもらいたい
~てもらいたい
→
~してもらうことを
希望する
~ていただきたい
→
「~てもらいたい」の
より丁寧な
表現
~させてほしい
→
~することを
認めてもらいたい
⑥
試験問題は
この順番で
読もう
①
「~てほしい」
を見つける
②
誰が
希望している?
③
誰にしてほしい?
④
何をしてほしい?
⑤
本人の
希望?
家族の
希望?
⑥
その
希望どおりに
支援することが
適切?
💡
「~てほしい」
=
正しい
支援、
ではありません
「~てほしい」は、
誰かの
希望
を
表しています。
家族が
「
本人に
施設で
生活し
てほしい」
と
思っていても、
本人も
同じことを
希望しているとは
限りません。
試験では、
本人と
家族の
希望を
分けて
読む
ことが
大切です。
「~てほしい」を
見たら
~てほしい
=
ほかの
人に
~してもらいたい
と考えましょう。
そして、
「誰が?」
「誰に?」
「何を?」
の3つを
確認すると、
長い
事例問題も
読みやすくなります。