「~ようだ」は、
「~に
似ている」と
例えたり、
見たことや
聞いたことなどから
「たぶん~だ」と
判断したりするときに
使う
文法です。
このページでは、
「~ようだ」の
意味や
使い
方を、
やさしい
日本語と
例文で
説明します。
「~ような」
「~ように」の
使い
分けや、
「~そうだ」との
違い、
介護福祉士国家試験での
使われ
方や
読み
方も
確認します。
1.「~ようだ」の
意味
「~ようだ」には、
大きく2つの
基本の
意味
があります。
① ~に
似ている・
例える
人や
物、
動きなどを、
似ている
別のものに
例えて
説明します。
② 「たぶん~だ」と
判断する
見たことや
聞いたこと、
周りの
様子などを
手がかりにして
考えます。
①
似ているものに
例える
この
雲は、
綿のようです。
やさしい
日本語
→
この
雲は、
綿に
似ています。
Aさんは、
子どものように
笑っています。
やさしい
日本語
→
Aさんの
笑い
方が、
子どもの
笑い
方に
似ています。
②
様子や
情報から
判断する
Aさんは、
少し
疲れているようです。
やさしい
日本語
→
Aさんの
表情や
様子などから、
疲れていると
思います。
外は、
雨が
降っているようです。
やさしい
日本語
→
音や
周りの
様子などから、
雨が
降っていると
考えています。
💡 「~ようだ」
=
事実とは
限らない
「Aさんは
疲れている
ようです」
は、
「Aさんは
疲れています」
と
言い
切っている
文ではありません。
見たことや
聞いたことなどから
「そうだと
思う」
という
意味です。
2.文の
形を
覚えよう
「~ようだ」の
前には、
動詞、
い形容詞、
な形容詞、
名詞が
来ます。
基本の
形
①
動詞の
普通形
+
ようだ
雨が
降っているようだ。
② い形容詞
+
ようだ
Aさんは
足が
痛いようだ。
③ な形容詞
+ な
+
ようだ
Aさんは
今日は
元気なようだ。
④
名詞
+ の
+
ようだ
Aさんの
笑顔は、
子どものようだ。
「ようだ・ような・ように」の
形
~ようだ・~ようです
→
文の
最後で
使う
例:
綿のようです。
~ような
+
名詞
→
後ろの
名詞を
説明する
例:
鳥のような
声
~ように
+
動詞
→
後ろの
動きの
様子を
説明する
例:
子どものように
笑う
💡
「~ように」が
全部
「~に
似ている」という
意味ではありません
子どもの
ように
笑う
→
子どもに
似た
笑い
方
しかし、
自分で
食べられる
ように
支援する
の「ように」は、
「~に
似ている」という
意味ではありません。
この
違いは、
6で
詳しく
確認します。
3.どんなときに
使う?
「~ようだ」の
基本の
意味は
2つです。
ここでは、
その2つの
意味を
例文で
もう
少し
詳しく
見てみましょう。
①
人や
物を
例える
この
雲は
綿のようです。
→
雲が
綿に
似ています。
②
動きや
様子を
例える
Aさんは、
酔っぱらったように
歩いています。
→
Aさんの
歩き
方が、
酔っぱらった
人の
歩き
方に
似ています。
ポイント
①と②は、
どちらも
「~に
似ている・
例える」
という
同じ
基本の
意味です。
③
様子や
情報から
判断する
Aさんは
少し
疲れているようです。
→
Aさんの
様子などから、
疲れていると
考えています。
お
腹が
張ってきたような
気がします。
→
はっきりとは
分かりませんが、
お
腹が
張ってきたと
感じます。
「~ようだ」の
意味は、
まず2つに
分けよう
①
~に
似ている・
例える
→
人・
物・
動き・
様子
②
様子や
情報から
判断する
4.例文で
確認しよう
~ようだ・~ようです
この
雲は、
綿のようです。
→
綿に
似ています。
→
「ようです」で
文が
終わります。
~ような
+
名詞
鳥のような
声が
聞こえました。
→
鳥の
声に
似た
声です。
→
「ような」の
後ろに
名詞が
来ます。
~ように
+
動詞
Aさんは
子どものように
笑いました。
→
子どもに
似た
笑い
方です。
→
「ように」の
後ろに
動詞が
来ます。
判断を
表す
「~ようだ」
Aさんは
眠っているようです。
→
Aさんの
様子から、
眠っていると
考えています。
どの
形になる?
① この
雲は
綿の___。
答え:
ようです
→
ここで
文が
終わります。
②
鳥の___
声が
聞こえます。
答え:
ような
→
後ろが
名詞です。
③ Aさんは
子どもの___
笑います。
答え:
ように
→
後ろが
動詞です。
5.「~ようだ・~ような・~ように」は
何が
違う?
例えや
判断を
表す
「よう」は、
後ろに
続く
言葉によって
形が
変わります。
同じ
内容で
比べよう
この
雲は
綿のようです。
→
文の
最後
綿のような
雲です。
→
「ような」の
後ろは
名詞
雲が
綿のように
見えます。
→
「ように」の
後ろは
動詞
迷ったら、
「よう」の
後ろを
見る
ようだ
→
文の
最後
ような
→
名詞
ように
→
動詞
6.同じ「~ように」でも
意味が
違うことがある
「~ように」は、
大きく
2つのグループに
分けて
考えると
分かりやすくなります。
A.
似ている・
同じ
様子
子どもの
ように
笑う
→
子どもに
似た
笑い
方
B.
目的・
目標
食べられる
ように
支援する
→
食べられる
状態を
目標にする
A.
「~に
似ている」の
「~ように」
Aさんは
子どものように
笑っています。
→
子どもに
似た
笑い
方です。
この「ように」は、
このページで
学ぶ
「~ようだ」の
仲間です。
B.
目的・
目標を
表す
「~ように」
自分で
食べられるように
支援します。
→
自分で
食べられる
状態になることを
目標にして
支援します。
転ばないように、
手すりを
使います。
→
転ばないために、
手すりを
使います。
ここが
今回の
修正ポイント
「
食べられるように」
と
「
転ばないように」は、
細かい
意味は
違いますが、
どちらも
「ある
結果・
状態を
目指して
何かをする」
という
目的・
目標の
仲間として
整理できます。
どちらの「~ように」?
① Aさんは
子どもの
ように
笑っています。
→
似ている・
例え
②
一人で
歩ける
ように
練習します。
→
目的・
目標
③
転ばない
ように
ゆっくり
歩きます。
→
目的・
目標
→
「
転ばないために」と
言い
換えられます。
7.「~ようだ」と「~そうだ」は
何が
違う?
「~ようだ」と
「~そうだ」は、
どちらも
様子から
考えたことを
表すことがあります。
~ようだ
見たこと、
聞いたこと、
状況などを
手がかりにして
→
「たぶん~だ」と
判断する
~そうだ
目の
前の
見た
目や
様子から
→
「そう
見える」
「もうすぐそうなりそう」と
感じる
~ようだ
=
手がかりから
判断
Aさんは
少し
疲れているようです。
→
表情、
動き、
話し
方などから
考えて、
疲れていると
判断しています。
~そうだ
=
見た
様子・
見た
目
Aさんは
眠そうです。
→
Aさんの
顔や
目を
見ると、
眠そうに
見えます。
雨が
降りそうです。
→
空の
様子から、
もうすぐ
雨が
降ると
感じます。
💡 「~ようだ」も
見た
様子を
手がかりにすることがあります
「~ようだ」は
見たことには
使わない、
という
意味ではありません。
~ようだ
→
状況や
手がかりから
推測する
~そうだ
→
見た
目・
今の
様子を
直接
表す
と
考えると
分かりやすいです。
💡 「~そうだ」には
伝聞の
意味もある
天気予報によると、
明日は
雨が
降る
そうです。
この「そうです」は、
自分で
見て
判断しているのではなく、
聞いた
情報を
伝える
使い
方です。
8.試験では
どう使われる?
「~ようだ・~ような・~ように」は、
介護福祉士国家試験の
問題文や
選択肢でも
使われています。
試験で
「よう」を
見つけたら、
① 「よう」の
前は
何?
② 「よう」の
後ろは
何?
③ どんな
意味で
使われている?
を
確認しましょう。
第38回
(問題20)
Aさんと
似た
状況の
人について
考える
場面です。
Aさんのように
この「ように」は
どう読む?
Aさんのように
→
Aさんと
同じように
→
Aさんと
似た
状況で
ポイント
ここでは、
Aさんと
同じ・
似ている
という
意味の
「ように」です。
「Aさんの
目的」
という
意味ではありません。
第38回
(問題80)
Aさんの
皮膚の
状態を
観察する
場面です。
引っ
掻いたような
傷
この「ような」は
どう読む?
引っ
掻いたような
傷
→
引っ
掻いてできた
傷に
似ている
ポイント
「ような」の
後ろには、
傷
という
名詞が
来ています。
~ような +
名詞
の
形です。
第36回
(問題25)
食事中の
利用者の
動きを
説明する
場面です。
喉を
つかむようなしぐさ
この「ような」は
どう読む?
喉を
つかむようなしぐさ
→
喉を
つかむ
動きに
似たしぐさ
ポイント
「
喉をつかむ」
という
動きに
似ていることを
表しています。
「ような」の
後ろの
「しぐさ」を
説明しています。
第36回
(問題32)
いつもと
同じ
行動をすることを
表す
文です。
いつものように
砂場に
行く
この「ように」は
どう読む?
いつものように
→
いつもと
同じように
ポイント
この
「ように」は、
いつもと
同じ
様子・
方法
という
意味です。
第36回
(問題42・
選択肢3)
歩き
方の
特徴を
例えて
説明しています。
酔っぱらったように
歩く
この「ように」は
どう読む?
酔っぱらったように
歩く
→
酔っぱらった
人に
似た
歩き
方
ポイント
本当に
お酒を
飲んで
酔っている
という
意味ではありません。
歩き
方が、
酔っぱらった
人の
歩き
方に
似ている、
という
例えです。
第36回
(問題63)
経管栄養中に、
Eさんが
自分の
体の
感じを
伝える
場面です。
少し
お腹が
張ってきたような
気がする
この「ような」は
どう読む?
少し
お腹が
張ってきたような
気がする
→
はっきりとは
分からないが、
お腹が
張ってきたと
感じる
ポイント
Eさんは、
「お腹が
張っています」
と
言い
切っているのではありません。
「~ような
気がする」
は、
はっきりとは
分からないが、
そのように
感じる
という
意味です。
試験では
「よう」の
前後を
読もう
Aさんのように
→
Aさんと
似ている・
同じように
引っ
掻いたような
傷
→
傷の
様子を
説明している
喉を
つかむようなしぐさ
→
しぐさを
例えて
説明している
いつものように
→
いつもと
同じように
酔っぱらったように
歩く
→
酔っぱらった
人に
似た
歩き
方
お腹が
張ってきたような
気がする
→
はっきりとは
分からないが、
そのように
感じる
💡 オレンジの
部分だけを
覚えよう
このページでは、
Aさんの
ように
喉を
つかむ
ようなしぐさ
酔っぱらった
ように
歩く
のように、
「ように・ような」の
文法部分だけ
をオレンジにしています。
「Aさん」
「
喉をつかむ」
「
酔っぱらった」
などは、
文法そのものではないため、
黒で
表示します。
試験で
「よう」を
見つけたら
①
「よう」の
前を
確認する
②
「よう」の
後ろを
確認する
③
ようだ・
ような・
ように
の
形を
確認する
④
「
似ている」
「
同じように」
「
判断」
「
感覚」
など、
どの
意味なのかを
考える
「よう」だけを見るのではなく、
前後を
1つのまとまりとして
読みましょう。
9.試験問題を
読むときのポイント
試験問題で
「よう」を
見つけたら、
「よう」だけを
読まず、
前後を
一緒に
確認します。
4つの
順番で
読もう
①
「よう」の
前を
見る
酔っぱらったように
歩く
→
「よう」の
前は
「
酔っぱらった」
↓
②
「よう」の
後ろを
見る
喉を
つかむようなしぐさ
→
「ような」の
後ろは
「しぐさ」
→
名詞なので
~ような+名詞
↓
③
やさしい
言葉に
言い
換える
Aさんのように
→
Aさんと
同じように
→
Aさんと
似た
状態
↓
④
何を
表しているか
確認する
・
例え?
・
判断?
・
感覚?
・
目的・
目標?
「
酔っぱらったように
歩く」を
読んでみよう
Aさんは
酔っぱらったように
歩いています。
この
文から
分かることは、
Aさんの
歩き
方が、
酔っぱらった
人の
歩き
方に
似ている
ということです。
「Aさんが
お
酒を
飲んだ」
とは
書かれていません。
「
疲れているようだ」を
読んでみよう
Aさんは
疲れているようです。
この
文は、
Aさんの
様子などから、
疲れていると
判断している
という
意味です。
「Aさんが
疲れていることが
確実に
分かっている」
という
文ではありません。
💡
「ように+
動詞」
だけで
意味を
決めない
酔っぱらった
ように
歩く
→
似ている・
例え
転ばない
ように
歩く
→
目的・
目標
「よう」の
前後を
セットで
読む
ことが
大切です。
10.まとめ
「~ようだ」は、
例えや
判断を
表すときに
使う
文法です。
① 「~ようだ」の
2つの
基本の
意味
~ようだ
→
~に
似ている・
例える
~ようだ
→
様子や
情報から
「たぶん~だ」と
判断する
②
「ようだ・ような・ように」の
形
~ようだ・~ようです
→
文の
最後
~ような
+
名詞
~ように
+
動詞
③ 「~ように」は
意味にも
注意
子どものように
笑う
→
似ている・
例え
自分で
食べられるように
支援する
→
目的・
目標
転ばないように
手すりを
使う
→
目的・
目標
→
「
転ばないために」と
言い
換えられる
④
「~ようだ」と
「~そうだ」の
違い
~ようだ
→
状況や
手がかりから
「たぶん~だ」と
判断する
~そうだ
→
見た
目や
今の
様子から
「そう
見える」
「もうすぐそうなる」と
感じる
試験問題で
「よう」を
見つけたら
①
「よう」の
前は?
②
「よう」の
後ろは?
→
ようだ?
→
ような+
名詞?
→
ように+
動詞?
③
やさしい
言葉に
言い
換えると?
④
例え?
判断?
感覚?
目的・
目標?
「よう」だけではなく、
前後を
1つのまとまりとして
読む
ことを
覚えておきましょう。