「~ようとする」は、 「何なにかをしようとして 行動こうどうする」ときや、 「もうすぐ 何なにかが 起おこる」ときに 使つかう 文法ぶんぽうです。

このページでは、 「~ようとする」の 意味いみや 使つかい 方かたを、 やさしい 日本語にほんごと 例文れいぶんで 説明せつめいします。 「~ようとしている」 「~ようとしない」の 意味いみや、 「~てみる」 「~ようにする」との 違ちがい、 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんでの 使つかわれ 方かたも 確認かくにんします。

1.「~ようとする」の 意味いみ

「~ようとする」には、 大おおきく 2つの意味いみ があります。

基本きほんの 意味いみ

① 「~しよう」として 行動こうどうする

② もうすぐ~する・~する 直前ちょくぜんである

① 「~しよう」として 行動こうどうする

人ひとが 何なにかをしようと 考かんがえて、 そのための 行動こうどうを 始はじめる ときに使つかいます。

例れい Aさんは 自分じぶんで 立たち 上あがろう としています 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 自分じぶんで 立たとうとして 動うごいています。
② もうすぐ~する

何なにかが 起おこる 直前ちょくぜん の状態じょうたいを 表あらわすときにも 使つかいます。

例れい 電車でんしゃが 出発しゅっぱつしよう としています 。
やさしい 日本語にほんご → 電車でんしゃは もうすぐ 出発しゅっぱつします。
人ひとの 行動こうどうでは、 「~しようとする 気持きもち・ 動うごき」を 表あらわします
たとえば、 利用者りようしゃが 自分じぶんで 服ふくを 着きようとしています。

この文ぶんでは、 利用者りようしゃが 「自分じぶんで 服ふくを 着きたい」と 考かんがえて、 実際じっさいに 着きようとしている 様子ようす を表あらわしています。
人ひとの 意思いしがない 場合ばあいにも 使つかいます
日ひが 沈しずもうとしています。
→ もうすぐ 日ひが 沈しずみます。
雨あめが 降ふろうとしています。
→ もうすぐ 雨あめが 降ふりそうです。
電車でんしゃが 出発しゅっぱつしようとしています。
→ 電車でんしゃは もうすぐ 出発しゅっぱつします。
💡 「~した」とは 違ちがいます
立たち 上あがりました。
→ 実際じっさいに 立たち 上あがりました。

立たち 上あがろうとしました。
→ 立たち 上あがろうとして 行動こうどうしました。

「~ようとした」は、 実際じっさいに 最後さいごまで できたかどうかは 分わかりません。
覚おぼえ 方かた

人ひと+~ようとする
→ 「~しようとして 行動こうどうする」

出来事できごと+~ようとしている
→ 「もうすぐ~する」

「~ようとする」を 見みたら、 「だれかが 何なにかをしようとしているのか」 「もうすぐ 何なにかが 起おこるのか」 を考かんがえてみましょう。

2.文ぶんの 形かたちを 覚おぼえよう

「~ようとする」の 前まえには、 動詞どうしの 意向形いこうけい がきます。

意向形いこうけいとは、 「~しよう」 「~しようと 思おもう」 などで使つかう 動詞どうしの 形かたちです。

「~ようとする」では、 この意向形いこうけいのあとに 「とする」をつけます。
基本きほんの 形かたち
動詞どうしの 意向形いこうけい + とする
例れい: 「食たべる」の 場合ばあい
食たべる → 食たべよう → 食たべようとする
動詞どうしの グループごとに 確認かくにんしよう
① 1グループの 動詞どうし
最後さいごの 「う段だん」を 「お段だん+う」に 変かえます。
行いく → 行いこう → 行いこうとする
立たつ → 立たとう → 立たとうとする
飲のむ → 飲のもう → 飲のもうとする
話はなす → 話はなそう → 話はなそうとする
② 2グループの 動詞どうし
「る」を取とって、 「よう」をつけます。
食たべる → 食たべよう → 食たべようとする
見みる → 見みよう → 見みようとする
起おきる → 起おきよう → 起おきようとする
③ 3グループの 動詞どうし
「する」と「来くる」は 特別とくべつな 形かたちです。
する → しよう → しようとする
来くる → 来こよう → 来こようとする
よく使つかう 形かたちを 覚おぼえよう
立たち 上あがる → 立たち 上あがろうとする
歩あるく → 歩あるこうとする
食たべる → 食たべようとする
伝つたえる → 伝つたえようとする
話はなす → 話はなそうとする
後うしろの 「する」の 形かたちも 変かわります
~ようとする 例れい: 自分じぶんで 立たとうとする。
~ようとします 例れい: 自分じぶんで 立たとうとします。
~ようとした 例れい: 自分じぶんで 立たとうとした。
~ようとしている 例れい: 自分じぶんで 立たとうとしている。
~ようとしない 例れい: 食事しょくじを 食たべようとしない。
💡 「~ようとする」の 「よう」は、 「~ようにする」の 「よう」とは 文ぶんの 作つくり 方かたが 違ちがいます
歩あるこうとする
→ 「歩あるく」の 意向形いこうけい 「歩あるこう」を 使つかいます。

歩あるくようにする
→ 「歩あるく」の 辞書形じしょけいのあとに 「ようにする」をつけます。

形かたちが 似にているので、 間違まちがえないようにしましょう。
文ぶんの 形かたち

動詞どうしの 意向形いこうけい + とする

例れい:
行いく → 行いこうとする
立たつ → 立たとうとする
食たべる → 食たべようとする
する → しようとする
来くる → 来こようとする

試験問題しけんもんだいでは、 「~よう」の 前まえの 動詞どうしが 何なにか を確認かくにんすると、 「何なにをしようとしているのか」が 分わかりやすくなります。

3.どんなときに 使つかう?

「~ようとする」は、 人ひとが 何なにかをしようとして 行動こうどうするときや、 何なにかが 起おこる 直前ちょくぜんを 表あらわすときに 使つかいます。

人ひとが 主語しゅごのときは、 「~したいと 思おもって、 そのために 動うごく」 という意味いみで 使つかうことが 多おおいです。

また、 電車でんしゃや 天気てんきなどについては、 「もうすぐ~する」 という意味いみになります。
① 何なにかをしようとして 行動こうどうする
人ひとが 「これをしたい」 「これをしよう」と 思おもって、 そのための 行動こうどうを 始はじめる ときに使つかいます。
例れい Aさんは 自分じぶんで ベッドから 起おきよう としました 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 自分じぶんで ベッドから 起おきるために 動うごこうとしました。
② 何なにかをしようと 努力どりょくする・ 挑戦ちょうせんする
すぐにできるかどうかは 分わからなくても、 「自分じぶんでやってみよう」 としている 様子ようす を表あらわすことができます。
例れい 利用者りようしゃは 自分じぶんで 服ふくを 着きよう としています 。
やさしい 日本語にほんご → 利用者りようしゃは、 自分じぶんで 服ふくを 着きようとして 行動こうどうしています。
③ もうすぐ 何なにかが 起おこる
出来事できごとが 始はじまる 直前ちょくぜん の状態じょうたいを 表あらわすときにも 使つかいます。
例れい 電車でんしゃが 出発しゅっぱつしよう としています 。
やさしい 日本語にほんご → 電車でんしゃは もうすぐ 出発しゅっぱつします。
主語しゅごを 見みると、 意味いみが 分わかりやすくなります
人ひとが ~ようとする → ~しようと 思おもって、 行動こうどうする

例れい: Aさんは 自分じぶんで 歩あるこうとしています。
出来事できごと・ 物ものが ~ようとしている → もうすぐ~する

例れい: 日ひが 沈しずもうとしています。
介護かいごの 事例文じれいぶんでは、 「本人ほんにんの 行動こうどう」に 注目ちゅうもくしよう
自分じぶんで 立たとうとする
→ 自分じぶんで 立たつために 動うごこうとしている
自分じぶんで 食たべようとする
→ 自分じぶんで 食たべるための 行動こうどうをしている
何なにかを 伝つたえようとする
→ 相手あいてに 何なにかを 伝つたえるために 行動こうどうしている
💡 「~ようとする」だけでは、 最後さいごまで できたかどうかは 分わかりません
Aさんは 立たち 上あがろうとしました。

この文ぶんから 分わかるのは、 Aさんが 立たち 上あがろうとして 行動こうどうした ことです。

実際じっさいに 立たち 上あがることが できたかどうかは、 この文ぶんだけでは 分わかりません。
覚おぼえ 方かた

人ひと+~ようとする
→ ~しようとして 行動こうどうする

出来事できごと+~ようとしている
→ もうすぐ~する

試験問題しけんもんだいでは、 「だれが 何なにをしようとしているのか」 を確認かくにんすると、 事例じれいの 内容ないようが 分わかりやすくなります。

4.例文れいぶんで 確認かくにんしよう

「~ようとする」を 使つかった 例文れいぶんを 見みながら、 意味いみを 確認かくにんしましょう。

人ひとについて 使つかうときは、 「~しようとして 行動こうどうする」 という意味いみになります。

出来事できごとについて 使つかうときは、 「もうすぐ~する」 という意味いみになることがあります。
人ひとの 行動こうどう
Aさんは 自分じぶんで 立たち 上あがろう としています 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 自分じぶんで 立たち 上あがるために 動うごいています。
ポイント: 今いま、 立たち 上あがろうとしている 様子ようすです。
~ようとした
Bさんは 自分じぶんで ドアを 開あけよう としました 。
やさしい 日本語にほんご → Bさんは、 自分じぶんで ドアを 開あけるために 行動こうどうしました。
ポイント: ドアを 実際じっさいに 開あけることが できたかどうかは 分わかりません。
~ようとしている
利用者りようしゃは 自分じぶんで 食事しょくじを 食たべよう としています 。
やさしい 日本語にほんご → 利用者りようしゃは、 自分じぶんで 食たべようとして 行動こうどうしています。
ポイント: 本人ほんにんが 「自分じぶんで 食たべよう」としている 様子ようすが 分わかります。
伝つたえようとする
Cさんは 介護福祉職かいごふくししょくに 何なにかを 話はなそう としています 。
やさしい 日本語にほんご → Cさんは、 介護福祉職かいごふくししょくに 何なにかを 伝つたえようとしています。
ポイント: 何なにを 話はなしたのかではなく、 話はなそうとしている 行動こうどうに 注目ちゅうもくします。
もうすぐ~する
電車でんしゃが 出発しゅっぱつしよう としています 。
やさしい 日本語にほんご → 電車でんしゃは もうすぐ 出発しゅっぱつします。
ポイント: 出発しゅっぱつする 直前ちょくぜんの 状態じょうたいです。
もうすぐ~する
日ひが 沈しずもう としています 。
やさしい 日本語にほんご → もうすぐ 日ひが 沈しずみます。
ポイント: この場合ばあいは、 人ひとの 意思いしではなく、 出来事できごとが 起おこる 直前ちょくぜんを 表あらわしています。
2つの意味いみを 整理せいりしよう
人ひとが ~ようとする → ~しようとして 行動こうどうする

例れい: 自分じぶんで 立たとうとする
→ 自分じぶんで 立たつために 行動こうどうする
出来事できごとが ~ようとしている → もうすぐ~する

例れい: 日ひが 沈しずもうとしている
→ もうすぐ 日ひが 沈しずむ
例文れいぶんを 読よむときの 確認かくにんポイント
1 「~よう」の 前まえの 動詞どうしを 確認かくにんする
2 主語しゅごが 人ひとなら、 「何なにをしようとしている?」 と考かんがえる
3 出来事できごとについての 文ぶんなら、 「もうすぐ~する」という 意味いみか を確認かくにんする
4 「~ようとした」だけでは、 実際じっさいにできたとは 限かぎらない ことを覚おぼえておく
💡 「しようとした」と「した」を 同おなじ 意味いみで 読よまないようにしよう
Aさんは 立たち 上あがろうとしました。
→ 立たち 上あがるために 行動こうどうしました。

Aさんは 立たち 上あがりました。
→ 実際じっさいに 立たち 上あがりました。

試験問題しけんもんだいでは、 この違ちがいを 正確せいかくに 読よみ 取とることが 大切たいせつです。

5.「~ようとした・~ようとしている・~ようとしない」の 違ちがい

「~ようとする」は、 後うしろの 「する」の 形かたちが 変かわると、 意味いみも 少すこし 変かわります。

「~ようとした」 「~ようとしている」 「~ようとしない」 の3つを 区別くべつして 読よめるようにしましょう。

試験問題しけんもんだいでは、 「した・している・しない」 の違ちがいを 見落みおとさないことが 大切たいせつです。
① ~ようとした
~しようとして 行動こうどうした

過去かこに、 何なにかをしようとして 行動こうどうしたことを 表あらわします。

例れい Aさんは 自分じぶんで 立たち 上あがろう としました 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 自分じぶんで 立たち 上あがるために 動うごこうとしました。
② ~ようとしている
今いま、 ~しようとしている

今いま、 何なにかをしようとして 行動こうどうしている 様子ようすを 表あらわします。

例れい Aさんは 自分じぶんで 立たち 上あがろう としています 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 今いま、 自分じぶんで 立たち 上あがるために 動うごいています。
③ ~ようとしない
~しようとする 行動こうどうが 見みられない

何なにかをするための 行動こうどうを 見みせないときに 使つかいます。

例れい Bさんは 食事しょくじを 食たべよう としません 。
やさしい 日本語にほんご → Bさんには、 食事しょくじを 食たべようとする 行動こうどうが 見みられません。
同おなじ 動詞どうしで 比くらべてみよう
歩あるこうとした → 歩あるこうとして 行動こうどうした
歩あるこうとしている → 今いま、 歩あるこうとして 行動こうどうしている
歩あるこうとしない → 歩あるこうとする 行動こうどうが 見みられない
「~ようとしない」は 文脈ぶんみゃくを 確認かくにんしよう
食事しょくじを 食たべようとしない

→ 食たべるための 行動こうどうが 見みられない
話はなそうとしない

→ 話はなそうとする 行動こうどうが 見みられない
起おきようとしない

→ 起おきようとする 行動こうどうが 見みられない
💡 「~ようとしない」= 「~したくない」とは 必かならずしも 言いえません
たとえば、 Bさんは 食事しょくじを 食たべようとしない。

という文ぶんだけでは、 Bさんが 「食たべたくない」と 思おもっている と決きめつけることは できません。

体調たいちょう、 痛いたみ、 不安ふあん、 認知機能にんちきのうの 変化へんかなど、 いろいろな理由りゆうが 考かんがえられます。

試験問題しけんもんだいでは、 前後ぜんごの 文章ぶんしょうを 読よんで、 理由りゆうを 確認かくにんする ことが 大切たいせつです。
覚おぼえ 方かた

~ようとした
→ ~しようとして 行動こうどうした

~ようとしている
→ 今いま、 ~しようとして 行動こうどうしている

~ようとしない
→ ~しようとする 行動こうどうが 見みられない

試験問題しけんもんだいでは、 「した・している・しない」 を見みて、 本人ほんにんが どのような 行動こうどうをしているのかを 確認かくにんしましょう。

6.「~ようとする」と 「~てみる」は 何なにが 違ちがう?

「~ようとする」と 「~てみる」は、 どちらも 何なにかを 試ためすときに 使つかうことがありますが、 注目ちゅうもくするところが 違ちがいます。

「~ようとする」は、 その行動こうどうを 始はじめようとすること に注目ちゅうもくします。

「~てみる」は、 実際じっさいに その行動こうどうをして、 どうなるか 試ためすこと に注目ちゅうもくします。
① ~ようとする
~しようとして 行動こうどうする
→ 行動こうどうを 始はじめようとすることに 注目ちゅうもく
例れい Aさんは 日本語にほんごで 話はなそう としました 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 日本語にほんごで 話はなそうとして 行動こうどうしました。
② ~てみる
実際じっさいに ~してみる
→ 実際じっさいに 行動こうどうして 試ためすことに 注目ちゅうもく
例れい Aさんは 日本語にほんごで 話はなして みました 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 実際じっさいに 日本語にほんごを 使つかって 話はなしてみました。
同おなじ 動詞どうしで 比くらべてみよう
Bさんは 自分じぶんで 服ふくを 着きよう としました。
→ Bさんは、 自分じぶんで 服ふくを 着きようとして 行動こうどうしました。

最後さいごまで 着きることができたかは 分わかりません。
Bさんは 自分じぶんで 服ふくを 着きて みました。
→ Bさんは、 自分じぶんで 服ふくを 着きることを 実際じっさいに 試ためしました。
Cさんは 一人ひとりで 歩あるこう としました。
→ Cさんは 一人ひとりで 歩あるこうとして 動うごきました。
Cさんは 一人ひとりで 歩あるいて みました。
→ Cさんは 一人ひとりで 歩あるくことを 実際じっさいに 試ためしました。
違ちがいを 見分みわけよう
~ようとする → 「これをしよう」と 思おもって、 行動こうどうを 始はじめようとする

行動こうどうの 始はじまりや 試こころみに 注目ちゅうもく
~てみる → 実際じっさいに その行動こうどうをして 試ためす

実際じっさいに やってみることに 注目ちゅうもく
ほかの 例れいも 確認かくにんしよう
箸はしを 使つかおうとする
→ 箸はしを 使つかおうとして 行動こうどうする
箸はしを 使つかってみる
→ 実際じっさいに 箸はしを 使つかって 試ためす
自分じぶんの 気持きもちを 伝つたえようとする
→ 気持きもちを 伝つたえようとして 行動こうどうする
自分じぶんの 気持きもちを 伝つたえてみる
→ 実際じっさいに 気持きもちを 伝つたえてみる
💡 「~ようとした」は、 行動こうどうが 最後さいごまでできたとは 限かぎりません
Aさんはドアを 開あけようとしました。

この文ぶんでは、 Aさんがドアを 開あけようとして 行動こうどうしたことは 分わかります。

しかし、 ドアが 実際じっさいに 開あいたかどうかは 分わかりません。

「~てみる」は、 実際じっさいに その行動こうどうをして 試ためすことを 表あらわします。
覚おぼえ 方かた

~ようとする
→ ~しようとして 行動こうどうする
→ 行動こうどうの 始はじまり・ 試こころみに 注目ちゅうもく

~てみる
→ 実際じっさいに ~して 試ためす
→ 実際じっさいに やってみることに 注目ちゅうもく

迷まよったときは、 「しようとしている 行動こうどう?」 「実際じっさいに やって試ためしている?」 と考かんがえてみましょう。

7.「~ようとする」と 「~ようにする」は 何なにが 違ちがう?

「~ようとする」と 「~ようにする」は、 形かたちが 似にていますが、 意味いみと 使つかい 方かたが 違ちがいます。

「~ようとする」は、 今いま、 その行動こうどうを しようとすること に注目ちゅうもくします。

「~ようにする」は、 そうできるように 意識いしきしたり、 努力どりょくしたりすること に注目ちゅうもくします。
① ~ようとする
~しようとして 行動こうどうする
→ そのときの 行動こうどう・ 試こころみに 注目ちゅうもく
例れい Aさんは 自分じぶんで 歩あるこう としています 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 今いま、 自分じぶんで 歩あるこうとして 動うごいています。
② ~ようにする
できるだけ~する
→ 意識いしき・ 努力どりょくに 注目ちゅうもく
例れい Aさんは 毎日まいにち 歩あるく ようにしています 。
やさしい 日本語にほんご → Aさんは、 毎日まいにち 歩あるくことを 意識いしきして 続つづけています。
同おなじ 動詞どうしで 比くらべてみよう
Bさんは 自分じぶんで 食たべよう としています。
→ 今いま、 自分じぶんで 食たべようとして 行動こうどうしています。

そのときの 行動こうどうに 注目ちゅうもく しています。
Bさんは できるだけ 自分じぶんで 食たべる ようにしています。
→ できるだけ 自分じぶんで 食たべるように 意識いしきしています。

継続的けいぞくてきな 意識いしきに 注目ちゅうもく しています。
Cさんは 何なにかを 話はなそう としています。
→ 今いま、 何なにかを 話はなそうとしている 様子ようすです。
Cさんは 自分じぶんの 気持きもちを 話はなす ようにしています。
→ 自分じぶんの 気持きもちを 話はなすように 意識いしきしています。
見分みわける 方法ほうほう
今いま、 その行動こうどうを しようとしている → ~ようとする

例れい: 自分じぶんで 立たとうとしています。
そうできるように 意識いしきする・ 努力どりょくする → ~ようにする

例れい: 毎日まいにち 運動うんどうするようにします。
そうすることを 継続けいぞくして 意識いしきしている → ~ようにしている

例れい: 分わからないときは、 職員しょくいんに 確認かくにんするようにしています。
介護かいごの 事例文じれいぶんでは 意味いみを 区別くべつしよう
利用者りようしゃは 自分じぶんで 立たとうとしている。

→ 今いま、 利用者りようしゃが 立たつために 動うごこうとしている 様子ようすです。
利用者りようしゃが できることは 自分じぶんでするようにする。

→ できることは 自分じぶんでするように 意識いしきする、 またはそのような 支援しえんをするという 意味いみです。
介護福祉職かいごふくししょくは、 利用者りようしゃの 話はなしを 最後さいごまで 聞きくようにしている。

→ 話はなしを 最後さいごまで 聞きくことを 普段ふだんから 意識いしきしています。
💡 「よう」の 前まえの 動詞どうしの 形かたちも 違ちがいます
歩あるこうとする
→ 歩あるく → 歩あるこう → 歩あるこうとする

歩あるくようにする
→ 「歩あるく」のあとに 「ようにする」をつけます。

歩あるこうとする と 歩あるくようにする では、 動詞どうしの 形かたちも 意味いみも 違ちがいます。
覚おぼえ 方かた

~ようとする
→ ~しようとして 行動こうどうする
→ そのときの 行動こうどう・ 試こころみに 注目ちゅうもく

~ようにする
→ できるだけ~するように 意識いしきする
→ 努力どりょく・ 意識いしきに 注目ちゅうもく

試験問題しけんもんだいでは、 「今いま、 しようとしている 行動こうどうなのか」 「そうするように 意識いしきしているのか」 を考かんがえると、 意味いみを 見分みわけやすくなります。

8.試験しけんでは どう使つかわれる?

「~ようとする」は、 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんの 事例文じれいぶんや 選択肢せんたくしでも 使つかわれています。

試験しけんでは、 「本人ほんにんが 何なにをしようとしているのか」 を読よみ 取とることが 大切たいせつです。

「~ようとする」を 見みつけたら、 「~しようとして 行動こうどうする」 と考かんがえて 読よんでみましょう。
第だい38回かい (問題もんだい88・ 選択肢せんたくし5)
実際じっさいの 試験しけんではこんな 形かたちで 出でています
皿さらの 模様もようを おかずと 間違まちがえて、 スプーンで すくおうとする 。
やさしい 日本語にほんご → 皿さらの 模様もようを 食たべ 物ものだと 間違まちがえて、 スプーンで すくおうとしている という意味いみです。
文法ぶんぽうポイント すくう → すくおう → すくおうとする

「すくおうとして 行動こうどうする」 という意味いみです。
第だい38回かい (問題もんだい90)
実際じっさいの 試験しけんではこんな 形かたちで 出でています
Aさんは、3か月前げつまえから、 何度なんども トイレ以外いがいで 排泄はいせつしようとする 様子ようすがみられた。
やさしい 日本語にほんご → Aさんには、 トイレではない 場所ばしょで 排泄はいせつしようとする 行動こうどうが 何度なんども 見みられました。
文法ぶんぽうポイント 排泄はいせつする → 排泄はいせつしよう → 排泄はいせつしようとする

「排泄はいせつしようとして 行動こうどうする」 という意味いみです。
第だい37回かい (問題もんだい77)
実際じっさいの 試験しけんではこんな 形かたちで 出でています
Bさんは、 自身じしんの 発語はつごで 会話かいわを 続つづけようとしている が、 介護福祉職かいごふくししょくには、 その内容ないようを 十分じゅうぶんに 理解りかいすることが できなかった。
やさしい 日本語にほんご → Bさんは、 自分じぶんの 言葉ことばで 会話かいわを 続つづけようとしています。

しかし、 介護福祉職かいごふくししょくは、 話はなしの 内容ないようを よく理解りかいできませんでした。
文法ぶんぽうポイント 続つづける → 続つづけよう → 続つづけようとしている

Bさんが 会話かいわを 続つづけようとしている 様子ようす を表あらわしています。
第だい35回かい (問題もんだい120)
実際じっさいの 試験しけんではこんな 形かたちで 出でています
ある日ひ、 上着うわぎの 袖そでに 頭あたまを 入いれようとしている Dさんに 介護福祉職かいごふくししょくが 声こえをかけると、 「どうすればよいかわからない」と 答こたえた。
やさしい 日本語にほんご → Dさんは、 服ふくを 着きようとして、 上着うわぎの 袖そでに 頭あたまを 入いれようとしていました。

しかし、 どうすればよいか 分わからない 状態じょうたいでした。
文法ぶんぽうポイント 入いれる → 入いれよう → 入いれようとしている

「頭あたまを 入いれた」という 結果けっかではなく、 頭あたまを 入いれようとしている 行動こうどう を表あらわしています。
試験しけんでは、 本人ほんにんの 「行動こうどう」や 「様子ようす」を 読よみ 取とろう
~ようとする → ~しようとして 行動こうどうする
~ようとしている → 今いま、 ~しようとしている 様子ようす
排泄はいせつしようとする → 排泄はいせつしようとして 行動こうどうする
会話かいわを 続つづけようとしている → 会話かいわを 続つづけようとしている 様子ようす
💡 「~ようとする」があっても、 実際じっさいに その行動こうどうが できたとは限かぎりません
たとえば、 頭あたまを 入いれようとしている という文ぶんは、 頭あたまを 入いれようとしている 行動こうどうを 表あらわしています。

実際じっさいに 頭あたまを 入いれた という意味いみではありません。

試験問題しけんもんだいでは、 「しようとしたこと」と 「実際じっさいにしたこと」 を分わけて 読よむことが 大切たいせつです。
💡 選択肢せんたくしに 「~ようとする」があっても、 その選択肢せんたくしが 正ただしいとは 限かぎりません
このページでは、 「~ようとする」が 実際じっさいの 試験しけんで どのように 使つかわれているかを 確認かくにんするために、 事例文じれいぶんや 選択肢せんたくしを 紹介しょうかいしています。

問題もんだいを 解とくときは、 文法ぶんぽうの 意味いみと、 問題もんだいで 問とわれている 内容ないよう を分わけて 考かんがえましょう。
試験しけんでの 読よみ 方かた
① 「~よう」の 前まえの 動詞どうしを 確認かくにんする
② 「何なにを しようとしているのか」を 考かんがえる
③ 「~ようとしている」なら、 今いまの 行動こうどうや 様子ようすを 確認かくにんする
④ 「~した」と 「~しようとした」を 同おなじ 意味いみで 読よまない

9.試験問題しけんもんだいを 読よむときのポイント

試験問題しけんもんだいで 「~ようとする」を 見みつけたら、 言葉ことばだけを 見みるのではなく、 前後ぜんごの 文章ぶんしょうも 確認かくにんしましょう。

「~ようとする」を 正ただしく 読よむためには、 「誰だれが、 何なにを、 しようとしているのか」 を確認かくにんすることが 大切たいせつです。

次つぎの4つの 順番じゅんばんで 読よんでみましょう。
1 「~よう」の 前まえの 動詞どうしを 確認かくにんする

まず、 「何なにをしようとしているのか」 を確認かくにんします。

例れい Aさんは 自分じぶんで 立たち 上あがろうとしている 。
立たち 上あがる → 立たち 上あがろう → 立たち 上あがろうとしている

→ Aさんは、 「立たち 上あがる」 行動こうどうを しようとしています。
2 「する」の 後うしろの 形かたちを 確認かくにんする

「~ようと」のあとが 「する・した・している・しない」 のどの形かたちなのかを 確認かくにんします。

形かたちによる 意味いみの 違ちがい
歩あるこうとする → 歩あるこうとして 行動こうどうする
歩あるこうとした → 歩あるこうとして 行動こうどうした
歩あるこうとしている → 今いま、 歩あるこうとしている
歩あるこうとしない → 歩あるこうとする 行動こうどうが 見みられない
3 誰だれが その行動こうどうを しようとしているのかを 確認かくにんする

介護かいごの 事例問題じれいもんだいでは、 利用者りようしゃ、 家族かぞく、 介護福祉職かいごふくししょくなど、 いろいろな人ひとが 登場とうじょうします。

そのため、 「誰だれの 行動こうどうなのか」 を間違まちがえないようにしましょう。

例れい Bさんは、 介護福祉職かいごふくししょくに 何なにかを 伝つたえようとしている 。
誰だれが?
→ Bさん

何なにをしようとしている?
→ 何なにかを 伝つたえようとしている
4 やさしい 日本語にほんごに 言いい 換かえる

意味いみが 分わかりにくいときは、 短みじかい 言葉ことばに 言いい 換かえてみましょう。

例れい Aさんは、 トイレ以外いがいで 排泄はいせつしようとする 様子ようすがみられた。
やさしい 日本語にほんごにすると

→ Aさんは、 トイレではない 場所ばしょで 排泄はいせつしようとして 行動こうどうしていました。
練習れんしゅうしてみよう
① Aさんは 自分じぶんで 靴くつを 履はこうとした。
→ Aさんは、 自分じぶんで 靴くつを 履はくために 行動こうどうしました。
※ 実際じっさいに 履はけたかどうかは 分わかりません。
② Bさんは 何なにかを 話はなそうとしている。
→ Bさんは、 今いま、 何なにかを 話はなそうとしています。
③ Cさんは 食事しょくじを 食たべようとしない。
→ Cさんには、 食事しょくじを 食たべようとする 行動こうどうが 見みられません。
💡 行動こうどうだけを 見みて、 理由りゆうを 決きめつけないようにしよう
たとえば、 Aさんは 食事しょくじを 食たべようとしない。

という文ぶんから 分わかるのは、 食たべようとする 行動こうどうが 見みられない ということです。

「食たべたくない」 「わがままである」などと、 理由りゆうまで 決きめつけてはいけません。

試験問題しけんもんだいでは、 本人ほんにんの 体調たいちょうや 生活状況せいかつじょうきょう、 前後ぜんごの 文章ぶんしょうを 確認かくにんして 考かんがえましょう。
試験問題しけんもんだいを 読よむ4つのポイント

① 「~よう」の 前まえの 動詞どうしを 確認かくにんする

② 「する・した・している・しない」を 確認かくにんする

③ 誰だれが 何なにをしようとしているのか 確認かくにんする

④ やさしい 日本語にほんごに 言いい 換かえる

特とくに、 「~ようとした」= 「実際じっさいにできた」 ではない ことを 覚おぼえておきましょう。

10.まとめ

「~ようとする」は、 人ひとの 行動こうどうや 出来事できごとの 直前ちょくぜんを 表あらわす 文法ぶんぽうです。

試験問題しけんもんだいでは、 「誰だれが、 何なにを しようとしているのか」 を確認かくにんすると、 意味いみが 分わかりやすくなります。
「~ようとする」の 基本きほんの 意味いみ
① ~しようとして 行動こうどうする

例れい: 自分じぶんで 立たとうとする
→ 自分じぶんで 立たつために 行動こうどうする
② もうすぐ~する

例れい: 電車でんしゃが 出発しゅっぱつしようとしている
→ 電車でんしゃは もうすぐ 出発しゅっぱつする
よく使つかう 形かたち
~ようとする → ~しようとして 行動こうどうする
~ようとした → ~しようとして 行動こうどうした
~ようとしている → 今いま、 ~しようとしている 様子ようす
→ もうすぐ~する
~ようとしない → ~しようとする 行動こうどうが 見みられない
似にている 文法ぶんぽうとの 違ちがい
~ようとする → その行動こうどうを 始はじめようとする・ 試こころみる
~てみる → 実際じっさいに その行動こうどうをして 試ためす
~ようにする → そうできるように 意識いしきする・ 努力どりょくする
やさしい 日本語にほんごに 言いい 換かえてみよう
立たち 上あがろうとした
→ 立たち 上あがるために 行動こうどうした
話はなそうとしている
→ 今いま、 話はなそうとしている
食たべようとしない
→ 食たべようとする 行動こうどうが 見みられない
日ひが 沈しずもうとしている
→ もうすぐ 日ひが 沈しずむ
試験問題しけんもんだいでは ここを確認かくにんしよう
① 「~よう」の 前まえの 動詞どうしは 何なにか
② 「する・した・している・しない」の どの形かたちか
③ 誰だれが 何なにを しようとしているのか
④ 実際じっさいに その行動こうどうが できたのか、 しようとしただけなのか
💡 「~ようとした」= 「実際じっさいにした」 ではありません
Aさんは 立たとうとした。

→ Aさんが 立たつために 行動こうどうしたことは 分わかります。

しかし、 実際じっさいに 立たつことが できたかどうかは 分わかりません。

試験問題しけんもんだいでは、 「したこと」と 「しようとしたこと」を 分わけて 読よみましょう。
✅ 最後さいごに 覚おぼえておこう
~ようとする = ~しようとして 行動こうどうする
~ようとした = ~しようとして 行動こうどうした
~ようとしている = 今いま、 ~しようとしている / もうすぐ~する
~ようとしない = ~しようとする 行動こうどうが 見みられない

試験しけんでは、 「誰だれが、 何なにを しようとしているのか」 を確認かくにんすることが 大切たいせつです。