社会の理解
問題15
「個人情報保護法」に基づくプライバシー保護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 電磁的記録は,個人情報には含まれない。
2 マイナンバーなどの個人識別符号は,個人情報ではない。
3 施設職員は,実習生に利用者の生活歴などを教えることは一切できない。
4 個人情報を第三者に提供するときは,原則として本人の同意が必要である。
5 自治会長は,本人の同意がなくても個人情報を入手できる。
(注) 「個人情報保護法」とは,「個人情報の保護に関する法律」のことである。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題15(解説)
「個人情報保護法」に基づくプライバシー保護に関する問題です。
答えは、「4」です。
介護福祉職は利用者の個人情報を取り扱うことが多いです。不適切な取り扱いはトラブルにもつながりますので、普段から意識するようにしましょう。
1 電磁的記録は,個人情報には含まれない。
【×】電磁的記録とは、データのことを指す法律の用語です。
最近では、介護記録をパソコンなどでつけている施設・事業所が多くなってきています。データで記録をしたものも個人情報になります。
2 マイナンバーなどの個人識別符号は,個人情報ではない。
【×】個人識別符号とは、その情報単体から特定の個人を識別できるものを指します。マイナンバー、健康保険の保険者番号や被保険者等記号・番号などがあります。よって、個人情報別符号は個人情報です。
3 施設職員は,実習生に利用者の生活歴などを教えることは一切できない。
【×】実習生にとって学校などで学んだ知識や技術をリアルな場で実践することは最大の学びの場でもあります。利用者との信頼関係を築くなど、生活歴が必要になる場面は多々あります。教えることが一切できないということはありません。
4 個人情報を第三者に提供するときは,原則として本人の同意が必要である。
5 自治会長は,本人の同意がなくても個人情報を入手できる。
【×】自治会長とは、住民がよりよい生活を送るためにその地域で暮らす人々で結成された任意の団体(自治会、町内会、区など)の代表者です。
代表者だからといって、個人情報は入手できません。
選択肢3の「一切~ない」は、「全然、まったく~ない」という意味です。
介護の現場において、絶対的なことはほとんどありません。
選択肢では、「×」になることが多い表現です。
選択肢4の「原則として」は、物事に関する基本的な規則や決まりごとを述べる表現です。
「通常はそのように扱うけれど、場合によっては例外があります」といったときに使われます。介護現場では、例外的なことが起きやすいですよね。
選択肢では、「○」になることが多い表現です。
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