介護かいごの現場げんばでは、 食事しょくじや排泄はいせつなどの 日常生活にちじょうせいかつを支ささえるだけでなく、 利用者りようしゃの人生じんせいの 最期さいごを支ささえる 「看取みとり」 に関かかわることがあります。

病院びょういんだけでなく、 自宅じたくや介護施設かいごしせつなどで、 人生じんせいの最終段階さいしゅうだんかいを 過すごす人ひともいます。

そのため、介護福祉職かいごふくししょくには、 終末期しゅうまつきに起おこる 心こころや体からだの 変化へんかを理解りかいし、 本人ほんにんの意思いしや 希望きぼうを大切たいせつにしながら、 家族かぞくや医療職いりょうしょくなどと 一緒いっしょに支ささえる ことが求もとめられます。

介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんでは、 終末期しゅうまつき(看取みとり)について、 繰くり返かえし 出題しゅつだいされています。

問題もんだいでは、

「本人ほんにんは、どのように過すごしたいと 考かんがえているか」
「終末期しゅうまつきには、どのような 心こころや体からだの 変化へんかが起おこるか」
「本人ほんにんの苦痛くつうをやわらげるために、 どのように介護かいごするか」
「家族かぞくの不安ふあんや 悲かなしみに、どのように関かかわるか」
「亡なくなった後あと、 どのように介護かいごするか」

など、さまざまな内容ないようが問とわれます。

問題もんだいを解とくときは、

「本人ほんにんはどうしたい?」
「今いま、何なにが起おきている?」
「この場面ばめんで何なにを 大切たいせつにする?」

と考かんがえることが大切たいせつです。

このページでは、 実際じっさいに出題しゅつだいされた 終末期しゅうまつき(看取みとり)に 関かんする過去問かこもんをまとめています。

まずは問題文もんだいぶんと 選択肢せんたくしを最後さいごまで 読よんで、 自分じぶんで答こたえを 考かんがえてみましょう。

「終末期(看取り)」について学ぼうあわせて読みたい「終末期(看取り)」について学ぼう

過去かこの試験しけんでは、 どのくらい出題しゅつだいされている?

終末期しゅうまつき(看取みとり)に 関かんする問題もんだいは、 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで 繰くり返かえし 出題しゅつだいされています。

第だい34回かいから 第だい38回かいまでの 出題実績しゅつだいじっせきを 見みてみましょう。

試験回しけんかいごとの 出題数しゅつだいすう

第だい38回かい

4問もん

第だい37回かい

2問もん

第だい36回かい

2問もん

第だい35回かい

2問もん

第だい34回かい

3問もん

試験しけんのポイント

終末期しゅうまつき(看取みとり)は、 毎回まいかい同おなじ 内容ないようが 出でるわけではありません。

本人ほんにんの 意思いし、 終末期しゅうまつきの 介護かいご、 死しの 受容じゅよう、 家族支援かぞくしえん、 グリーフケア、 死後しごの 介護かいご、 デスカンファレンスなど、 違ちがう 角度かくどから 繰くり返かえし 出題しゅつだいされています。

終末期しゅうまつき(看取みとり)では、 どんな問題もんだいが 出でる?

過去かこの 試験しけんでは、 次つぎのような 内容ないようが 問とわれています。

  • 本人ほんにんの 意思いしや 希望きぼう
  • 終末期しゅうまつきの 身体変化しんたいへんかと 介護かいご
  • キューブラー・ロスの 死しの 受容過程じゅようかてい
  • 本人ほんにんや 家族かぞくへの 支援しえん
  • グリーフケア
  • 死亡後しぼうごの 介護かいご
  • デスカンファレンス
  • 尊厳死そんげんしなど、 本人ほんにんが 最期さいごをどう 迎むかえたいかに 関かかわる 問題もんだい

言葉ことばだけを 覚おぼえるのではなく、 「本人ほんにんはどうしたいのか」 「今いま、 何なにが 起おきているのか」 「どのように支ささえるのか」 を考かんがえながら、 問題もんだいを 読よみましょう。

実際じっさいの 問題もんだいを 見みてみよう

ここからは、 実際じっさいに 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで 出題しゅつだいされた 終末期しゅうまつき(看取みとり)の 問題もんだい です。

問題文もんだいぶんだけでなく、 選択肢せんたくしを 最後さいごまで 読よんでから、 自分じぶんで 答こたえを 考かんがえてみましょう。

終末期しゅうまつき(看取みとり)の 問題もんだいでは、 言葉ことばを 覚おぼえているだけでなく、 問題文もんだいぶんの 場面ばめんを 読よみながら、 「本人ほんにんはどうしたいのか」 「今いま、 何なにが 起おきているのか」 「どのように 支ささえるのか」 を考かんがえることが 大切たいせつです。

第だい38回かい

Aさん(62歳さい、男性だんせい、要介護ようかいご2)は、2年前ねんまえに筋萎縮性側索硬化症きんいしゅくせいそくさくこうかしょう(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)と診断しんだんされた。妻つまと自宅じたくで過すごしたいと希望きぼうし、訪問介護ほうもんかいご(ホームヘルプサービス)と訪問看護ほうもんかんごを利用りようしている。最近さいきん、症状しょうじょうが進行しんこうし、サービス担当者会議たんとうしゃかいぎで、Aさんは、「人工呼吸器じんこうこきゅうきはつけないで、最期さいごまで自宅じたくで生活せいかつしたい」と言いった。
会議かいぎのあと、妻つまは訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)に、「夫おっとにはなかなか言いえないのですが、一日いちにちでも長ながく一緒いっしょにいたいので、私わたしは人工呼吸器じんこうこきゅうきをつけてほしいと思おもっています」と気持きもちを伝つたえた。
次つぎのうち、Aさんの妻つまに対たいする訪問介護員ほうもんかいごいん(ホームヘルパー)の提案ていあんとして、最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

次つぎの記述きじゅつのうち,介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつで,終末期しゅうまつきにある利用者りようしゃとその家族かぞくに行おこなう介護福祉職かいごふくししょくの支援しえんとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

次つぎの記述きじゅつのうち,施設しせつで亡なくなった利用者家族りようしゃかぞくへの介護福祉職かいごふくししょくの対応たいおうとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

キューブラー・ロス(Kubler-Ross, E.)が示しめした終末期しゅうまつきにある人ひとの死しの受容じゅようプロセスのうち「抑よくうつ」の段階だんかいとして,適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

第だい37回かい

終末期しゅうまつきの介護かいごに関かんする次つぎの記述きじゅつのうち,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

次つぎのうち,キューブラー・ロス(Kubler-Ross, E.)が提唱ていしょうした終末期しゅうまつきにある人ひとの死しの受容過程じゅようかていのうち,「死しは避さけられないと知しり,さまざまな喪失感そうしつかんを抱いだく段階だんかい」に該当がいとうするものとして,適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

第だい36回かい

Mさん(98歳さい,男性だんせい,要介護ようかいご5)は,介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつに入所にゅうしょしている。誤嚥性肺炎ごえんせいはいえん(aspiration pneumonia)で入退院にゅうたいいんを繰くり返かえし,医師いしからは終末期しゅうまつきが近ちかい状態じょうたいであるといわれている。
介護かいご福祉ふくし職しょくが確認かくにんすべきこととして,最もっとも優先度ゆうせんどの高たかいものを1つ選えらびなさい。

デスカンファレンス(death conference)の目的もくてきに関かんする次つぎの記述きじゅつのうち,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

第だい35回かい

終末期しゅうまつきで終日しゅうじつ臥床がしょうしている利用者りようしゃに対たいする介護福祉職かいごふくししょくの対応たいおうとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつに入所にゅうしょしている利用者りようしゃの看取みとりにおける,介護福祉職かいごふくししょくによる家族かぞくへの支援しえんとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

第だい34回かい

介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつにおける終末期しゅうまつきの利用者りようしゃの家族かぞく支援しえんに関かんする次つぎの記述きじゅつのうち,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

死亡後しぼうごの介護かいごに関かんする次つぎの記述きじゅつのうち,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

Bさん(76歳さい,女性じょせい)は,病気びょうきはなく散歩さんぽが日課にっかである。肺はいがん(lung cancer)の夫おっとを長年ながねん介護かいごし,数すうか月げつ前まえに自宅じたくで看取みとった。その体験たいけんから,死期しきの迫せまった段階だんかいでは延命えんめいを目的もくてきとした治療ちりょうは受うけずに,自然しぜんな最期さいごを迎むかえたいと願ねがっている。
Bさんが希望きぼうする死しを表あらわす用語ようごとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

終末期しゅうまつき(看取みとり)の 問題もんだいを解とくときのポイント

終末期しゅうまつき(看取みとり)の 問題もんだいを解とくときは、 次つぎの3つのポイントを 確認かくにんしましょう。

1 「本人ほんにんはどうしたい?」を 最初さいしょに確認かくにんする

終末期しゅうまつきでは、 家族かぞくや 介護職かいごしょくの 考かんがえよりも、 まず 本人ほんにんの 意思いしや 希望きぼう を確認かくにんします。

「どこで過すごしたいか」 「何なにを食たべたいか」 「どのような医療いりょうやケアを 受うけたいか」など、 本人ほんにんの気持きもちに 注目ちゅうもくしましょう。

2 「今いま、どの場面ばめんなのか」を 見分みわける

終末期しゅうまつきの問題もんだいには、 終末期しゅうまつきの介護かいご、 臨終時りんじゅうじ、 死亡後しぼうごの介護かいご、 死別後しべつごの家族支援かぞくしえんなど、 違ちがう場面ばめんがあります。

たとえば、 「呼吸こきゅうが苦くるしい」のか、 「亡なくなった後あと」なのか、 「家族かぞくが悲かなしんでいる」のかで、 必要ひつような支援しえんは 変かわります。

3 安楽あんらく・ 尊厳そんげん・ 気持きもちを 受うけ止とめることを 基本きほんにする

終末期しゅうまつきの 介護かいごでは、 無理むりに 食たべさせたり、 本人ほんにんの気持きもちを 否定ひていしたりするのではなく、 本人ほんにんが 苦くるしくないか、 安心あんしんできるか を考かんがえます。

また、 家族かぞくが 不安ふあんや 悲かなしみを話はなしているときは、 すぐに励はげますのではなく、 まず話はなしを 聴きく ことを考かんがえましょう。

問題もんだいを解とくときは

言葉ことばを覚おぼえるだけでなく、 「本人ほんにんはどうしたい?」 「今いまはどの場面ばめん?」 「この人ひとにとって何なにが 大切たいせつ?」 と考かんがえながら、 選択肢せんたくしを 読よみましょう。

わからなかったら、もう一度いちど確認かくにんしよう

問題もんだいを解といて、 わからない言葉ことばや 間違まちがえた問題もんだいがあったら、 終末期しゅうまつき(看取みとり)の 学習がくしゅうページに 戻もどって確認かくにんしましょう。

終末期しゅうまつき(看取みとり)の ポイントをもう一度いちど確認かくにん

本人ほんにんの 意思いし、 終末期しゅうまつきの 心こころと 体からだの 変化へんか、 介護かいご、 死しの 受容じゅよう、 家族支援かぞくしえん、 グリーフケア、 死後しごの 介護かいご、 デスカンファレンスなど、 試験しけんで 大切たいせつなポイントを まとめて確認かくにんできます。