どんな問題が出る?
コミュニケーションの基本的な考え方や、人間関係を築くための問題が出題されます。
第35回試験から、問題数が2問から4問に増えました。
利用者の特性に応じたコミュニケーションはもちろん、最近では、「多職種連携」や「チームケア」も重要になってきていますので、利用者や家族だけでなく、他の職種の人など、幅広い人とのコミュニケーションのとり方という視点で対策をしましょう。
難しそうに思えますが、介護福祉職として大切な「受容・共感・傾聴」といった基本姿勢で向き合えば解ける問題が多いです。
また、介護福祉士のあり方像として、中核人材として位置づけようという流れもあるため、人材育成やマネジメントの勉強もしましょう。
「コミュニケーション技術」とあわせて、最低1点をとる必要があります。
過去問挑戦
第36回(2024年)
U介護老人福祉施設では,利用者の介護計画を担当の介護福祉職が作成している。このため,利用者の個別の介護目標を,介護福祉職のチーム全員で共有することが課題になっている。
この課題を解決するための取り組みとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
Bさん(90歳,女性,要介護3 )は,介護老人福祉施設に入所している。入浴日に,担当の介護福祉職が居室を訪問し,「Bさん,今日はお風呂の日です。時間は午後3時からです」と伝えた。しかし,Bさんは言っていることがわからなかったようで,「はい,何ですか」と困った様子で言った。
このときの,介護福祉職の準言語を活用した対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
V介護老人福祉施設では,感染症が流行したために,緊急的な介護体制で事業を継続することになった。さらに労務管理を担当する職員からは,介護福祉職の精神的健康を守ることを目的とした組織的なマネジメントに取り組む必要性について提案があった。
次の記述のうち,このマネジメントに該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
次のうち,介護老人福祉施設における全体の指揮命令系統を把握するために必要なものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
第35回(2023年)
ストレス対処行動の一つである問題焦点型コーピングに当てはまる行動として,適切なものを1つ選びなさい。
Bさん(80歳,女性)は,介護老人保健施設に入所が決まった。今日はBさんが施設に入所する日であり,C介護福祉職が担当者になった。C介護福祉職は, 初対面のBさんとの信頼関係の形成に向けて取り組んだ。
C介護福祉職のBさんへの対応として,最も適切なものを1つ選びなさい。
介護老人福祉施設は,利用者とその家族,地域住民等との交流を目的とした夏祭りを開催した。夏祭りには,予想を超えた来客があり,「違法駐車が邪魔で困る」という苦情が近隣の住民から寄せられた。そこで,次の夏祭りの運営上の改善に向けて職員間で話し合い,対応案を作成した。
次の対応案のうち,PDCAサイクルのアクション(Action)に当たるものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
D介護福祉職は,利用者に対して行っている移乗の介護がうまくできず, 技術向上を目的としたOJTを希望している。
次のうち,D介護福祉職に対して行うOJTとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
第34回(2022年)
介護福祉職はBさんから,「認知症(dementia)の母の介護がなぜかうまくいかない。深夜に徘徊するので,心身共に疲れてきた」と相談された。介護福祉職は,「落ち込んでいてはダメですよ。元気を出して頑張ってください」とBさんに言った。後日,介護福祉職はBさんに対する自身の発言を振り返り,不適切だったと反省した。
介護福祉職はBさんに対してどのような返答をすればよかったのか,最も適切なものを1つ選びなさい。
利用者とのコミュニケーション場面で,介護福祉職が行う自己開示の目的として,最も適切なものを1つ選びなさい。