人間関係にんげんかんけいとコミュニケーション

02:00
開始ボタンを押すとタイマーがスタートします(目安時間:2分)

問題もんだい3

介護福祉職かいごふくししょくはBさんから,「認知症にんちしょう(dementia)の母ははの介護かいごがなぜかうまくいかない。深夜しんやに徘徊はいかいするので,心身共しんしんともに疲つかれてきた」と相談そうだんされた。介護福祉職かいごふくししょくは,「落おち込こんでいてはダメですよ。元気げんきを出だして頑張がんばってください」とBさんに言いった。後日ごじつ,介護福祉かいごふくし職しょくはBさんに対たいする自身じしんの発言はつげんを振ふり返かえり,不適切ふてきせつだったと反省はんせいした。
介護福祉職かいごふくししょくはBさんに対たいしてどのような返答へんとうをすればよかったのか,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

1 「お母かあさんに施設しせつへ入所にゅうしょしてもらうことを検討けんとうしてはどうですか」
2 「私わたしも疲つかれているので,よくわかります」
3 「認知症にんちしょう(dementia)の方かたを介護かいごしているご家族かぞくは,皆みなさん疲つかれていますよ」
4 「近所きんじょの人ひとに助たすけてもらえるように,私わたしから言いっておきます」
5 「お母かあさんのために頑張がんばってきたんですね」

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとうと解説かいせつ

問題もんだい3

利用者家族りようしゃかぞくとコミュニケーションをとる際さいの介護福祉職かいごふくししょくの「姿勢しせい」「向むき合あい方かた」に関かんする問題もんだいです。

答こたえは、「5」です。

利用者りようしゃや家族かぞくとのコミュニケーションでまず大切たいせつな姿勢しせいは次つぎの3つです。

  1. 傾聴けいちょう
  2. 受容じゅよう
  3. 共感的理解きょうかんてきりかい

この3つを基本姿勢きほんしせいがしっかりと身みについていれば、解とける問題もんだいです。

実際じっさいに介護福祉職かいごふくししょくが不適切ふてきせつだったと反省はんせいしたのも、この姿勢しせいがなかったからですね。

1 「お母かあさんに施設しせつへ入所にゅうしょしてもらうことを検討けんとうしてはどうですか」

【×】家庭かていでの介護かいごが「疲つかれてきた」という相談そうだんに対たいして、入所にゅうしょの検討けんとうを進すすめることは、今いままでの家族かぞくの介護かいごを否定ひていすることになり、家族かぞくが抱かかえる苦労くろうを受容じゅよう、共感きょうかんしたことになりません。


2 「私わたしも疲つかれているので,よくわかります」

【×】ご家族かぞくの疲つかれと介護福祉職かいごふくししょくの疲つかれは比くらべられるものではありません。
家族かぞくの立場たちばで気持きもちを受うけ止とめ、その悩なやみを共感きょうかんし理解りかいする姿勢しせいが欠かけています。

3 「認知症にんちしょう(dementia)の方かたを介護かいごしているご家族かぞくは,皆みなさん疲つかれていますよ」

【×】2と同おなじように、ご家族かぞくの悩なやみや苦労くろうはその人ひとの状況じょうきょうによって違ちがいます。他ほかの家族かぞくと比くらべるものではありません。

4 「近所きんじょの人ひとに助たすけてもらえるように,私わたしから言いっておきます」

【×】周まわりの人ひとの助けをお願いすることは、家族の心身的負担を増やすこともあります。プライバシーの観点からも、介護福祉職だけで判断できることではありません。Bさんも「誰かに助けてもらいたい」と相談していませんので、この時点で介護福祉職が言うことではありません。

5 「お母かあさんのために頑張がんばってきたんですね」

【○】「頑張ってきたんですね」の「ね」は、相手と同じ気持ちを確認するときに使う「ね」です。今までご家族が頑張ってきた介護を認め、受容する発言なので、最も適切な発言といえます。

#傾聴けいちょう #受容じゅよう #共感きょうかん