介護福祉士国家試験では、「適切」「適応」「不適切」など、「適」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
適切・適応・不適切
では、「適」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「適」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
適
基本イメージ
場面や目的に
あっている
「適」には、ふさわしい・あてはまるという意味があります。「何に合っているのか」を考えましょう。
この漢字が入る言葉
適切適応不適切
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
適切
意味を合わせると
↓
適切
その場面や目的に、よく合っていることです。「適切な支援」なら、本人の状態や希望、その場面に合った支援を考えます。
適応
適あっている
+
応状況に応じる
意味を合わせると
↓
適応
環境や状況に合うこと、また、それに合うようになることです。「新しい生活に適応する」のように使います。
不適切
意味を合わせると
↓
不適切
その場面や目的に合っていないことです。「不」が付くと、「適切ではない」という意味になります。
「適切」の「切」は、ここでは「きる」ではなく、「ぴったりと合う」という意味で考えます。
言葉の違いを整理しよう
「合っているか」と「環境になじむこと」を分けて考えましょう。
適切
場面や目的によく合っている
適応
環境や状況に合う・なじむ
不適切
場面や目的に合っていない
適切は「合っている」、不適切は「合っていない」。
適応は、環境や状況に合うことです。「新しい環境に適応する」のように覚えましょう。
介護では、本人に新しい環境への適応を求めるだけでなく、本人に合うように環境や支援を整えることも大切です。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
短い漢字にも、大切な意味があります。
STEP 1
言葉を分ける
「不適切」=「不」+「適切」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「適切」は、場面によく合っていること。「不」は、それを否定します。
「その場面に合っていない、ということかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
「不適切な対応」は、その場面や相手の状況に合っていない対応です。何が合わないのか、問題文から確認しましょう。
「不」があるかどうかで、意味が反対になります。言葉の始めから終わりまで読みましょう。
試験で覚えるポイント
問題の指示を確認しよう
適= あっている
最も適切なもの
示された選択肢の中で、その場面にいちばんふさわしいものを選ぶ。
不適切なもの・適切でないもの
その場面にふさわしくないものを選ぶ。
本人の状態・希望・支援の目的を確認しましょう。「よさそう」という印象だけでなく、問題文の条件に合うかを考えます。
漢字から考えてみよう
「適」のイメージをヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
「不適切なものを選びなさい」では、どちらを選びますか?
A その場面に合っていないもの
B その場面によく合っているもの
答え
A その場面に合っていないもの
「不」が付いているので、「適切ではない」という意味です。
漢字から考えるポイント
否定の言葉を見落とさないようにしましょう。
問題 2
「新しい生活に適応する」に近い意味は、どちらですか?
A 新しい生活をすべて禁止する
B 新しい生活の環境や状況になじむ
答え
B 新しい生活の環境や状況になじむ
「適応」は、環境や状況に合うことです。
漢字から考えるポイント
「適切」と同じく「合う」がヒントですが、使い方が違います。
実際の過去問に挑戦
「適切」が何について使われているか、確認しましょう。
「適」が使われた過去問
第38回 問題8
最も適切
生活史を尊重した声かけを選ぶ問題です。本人の希望や暮らしに合うかを考えましょう。
第35回 問題51
最も適切
説明された行為に当てはまる虐待の種類を選ぶ問題です。ここでは、行為をすすめているのではなく、分類として合うものを選びます。
問題を解くときのヒント
対応を選ぶのか、説明や分類を選ぶのかを先に確認しましょう。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
適切
場面や目的によく合っている
適応
環境や状況に合う・なじむ
不適切
場面や目的に合っていない
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。