介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんでは、 「状況じょうきょうを 把握はあくする」 「本人ほんにんに 確認かくにんする」 「気持きもちを 理解りかいする」などの 表現ひょうげんが 使つかわれます。

3つの言葉ことばは、 どれも「わかる」ことに 関係かんけいしています。 しかし、 「確たしかめる」 「全体ぜんたいをつかむ」 「どういうことかがわかる」 というように、 意味いみには 違ちがいがあります。

✓ この記事きじで 確認かくにんすること

「把握はあく」 「確認かくにん」 「理解りかい」の 意味いみの 違ちが と、 実際じっさいの 過去問かこもんでの 使つかわれ方かた を確認かくにんします。 また、 「何なにを 確たしかめるのか」 「何なにを つかむのか」 「何なにを 理解りかいするのか」 を読よみ取とる ポイントも学まなびます。

1.「把握はあく」 「確認かくにん」 「理解りかい」とは?

「把握はあく」 「確認かくにん」 「理解りかい」は、 どれも 「わかる・わかるためにすること」 に関係かんけいする 言葉ことばです。

しかし、 「何なにをするのか」 「どこまでわかるのか」 には違ちがいがあります。 試験しけんでは、 3つを同おなじ 「わかる」として読よまないことが 大切たいせつです。

「把握はあく」の 意味いみ
把握はあく ↓ 情報じょうほうや 状況じょうきょうの 全体ぜんたいをつかむ
やさしく言いうと、
「どんな状態じょうたいなのか、 全体ぜんたいをわかる」 というイメージです。
「把握はあく」の 例れい
利用者りようしゃの 生活状況せいかつじょうきょうを 把握はあくする。 ↓ 利用者りようしゃが どのような生活せいかつをしているのか、 必要ひつような 情報じょうほうをつかむ。
「確認かくにん」の 意味いみ
確認かくにん ↓ 見みたり 聞きいたりして、 どうなっているか 確たしかめる
やさしく言いうと、
「本当ほんとうにそう? どうなっている?」 と確たしかめる というイメージです。
「確認かくにん」の 例れい
本人ほんにんの 希望きぼうを 確認かくにんする。 ↓ 本人ほんにんが どうしたいのかを 聞きいて 確たしかめる。
「理解りかい」の 意味いみ
理解りかい ↓ 意味いみ・ 理由りゆう・ 気持きもちなどがわかる
やさしく言いうと、
「どういうこと?」 「なぜ?」 がわかる というイメージです。
「理解りかい」の 例れい
利用者りようしゃの 気持きもちを 理解りかいする。 ↓ 利用者りようしゃが どのように感かんじているのかを わかる。
3つの言葉ことばを 比くらべてみよう
把握はあく 情報じょうほうや 状況じょうきょうの 全体ぜんたいをつかむ → 「全体ぜんたいは どうなっている?」
確認かくにん 見みたり 聞きいたりして 確たしかめる → 「どうなっている?」 「本当ほんとうにそう?」
理解りかい 意味いみ・ 理由りゆう・ 気持きもちなどがわかる → 「どういうこと?」 「なぜ?」
💡 3つをやさしい質問しつもんに 変かえると
確認かくにん ↓ 「どうなっている?」 「本当ほんとうにそう?」
把握はあく ↓ 「全体ぜんたいは どうなっている?」
理解りかい ↓ 「どういうこと?」 「なぜ?」
⚠ 「確認かくにん → 把握はあく → 理解りかい」 と順番じゅんばんで 覚おぼえない

3つの言葉ことばは 関係かんけいしていますが、 いつもこの順番じゅんばんで 行おこなうわけではありません。

問題もんだいでは、 その言葉ことばの 前後ぜんごを読よんで、 何なにをしているのかを 考かんがえましょう。

確認かくにん = 確たしかめる
把握はあく = 全体ぜんたいをつかむ
理解りかい = どういうことかがわかる
試験しけんで 見みることがある 言葉ことばのセット
「把握はあく」
状況じょうきょうを 把握はあくする
内容ないようを 把握はあくする
全体ぜんたいを 把握はあくする
実態じったいを 把握はあくする
「確認かくにん」
状況じょうきょうを 確認かくにんする
本人ほんにんに 確認かくにんする
希望きぼうを 確認かくにんする
~ことを 確認かくにんする
「理解りかい」
状態じょうたいを 理解りかいする
気持きもちを 理解りかいする
内容ないようを 理解りかいする
理解りかいに 努つとめる

単語たんごだけではなく、 「何なにを 把握はあく・ 確認かくにん・ 理解りかいするのか」 までセットで読よむと、 意味いみを 区別くべつしやすくなります。

【試験に出る言葉】「把握する」とは?意味と過去問での使われ方あわせて読みたい【試験に出る言葉】「把握する」とは?意味と過去問での使われ方

【試験に出る言葉】「努める」とは?意味と過去問での使われ方あわせて読みたい【試験に出る言葉】「努める」とは?意味と過去問での使われ方

2.過去問かこもんではどう 使つかわれる?

「把握はあく」 「確認かくにん」 「理解りかい」は、 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで 実際じっさいに 使つかわれています。

過去問かこもんでは、 1つの問題もんだいの 中なかで 2つの言葉ことばが 使つかわれることもあります。 どのように使つかい分わけられているか 見みてみましょう。

第だい37回かい 問題もんだい121
実際じっさいの 文章ぶんしょう
E居宅介護事業所きょたくかいごじぎょうしょに 勤務きんむする F介護福祉職かいごふくしししょくは、 Dさん宅たくを 初回訪問しょかいほうもんするにあたり フェイスシートのジェノグラムを 確認かくにん した。
以下いかのジェノグラムから F介護福祉職かいごふくしししょくが 把握はあく した内容ないようとして、 適切てきせつなものを 1つ選えらびなさい。
「確認かくにん」と 「把握はあく」を 分わけて読よもう
ジェノグラムを 確認かくにんする ↓ ジェノグラムを 見みて、 書かかれていることを 確たしかめる
ジェノグラムから 内容ないようを 把握はあくする ↓ ジェノグラムの 情報じょうほうから、 家族関係かぞくかんけいなどの 内容ないようをつかむ
この問題もんだいの 2つの言葉ことばは?
確認かくにん → 見みて 確たしかめる
把握はあく → そこにある 情報じょうほうから 内容ないようをつかむ
💡 「確認かくにん」と 「把握はあく」は 同おなじではありません

この問題もんだいでは、 まずジェノグラムを 「確認かくにん」 し、そこにある 情報じょうほうから 内容ないようを 「把握はあく」 しています。
2つを同おなじ 「見みる」という 意味いみで 読よまないようにしましょう。

第だい38回かい 問題もんだい28・ 選択肢せんたくし3
実際じっさいの 文章ぶんしょう
上司じょうしが A介護福祉職かいごふくしししょくの 気持きもちの 理解りかい に努つとめつつ、 状況じょうきょうを 確認かくにん する。
「理解りかい」と 「確認かくにん」は 何なにが違ちがう?
気持きもちの 理解りかいに 努つとめる ↓ A介護福祉職かいごふくしししょくが どのように感かんじているのかを わかろうとする
状況じょうきょうを 確認かくにんする ↓ 実際じっさいに 何なにがあったのかを 確たしかめる
「何なにを?」にも 注目ちゅうもく
理解りかいするもの → A介護福祉職かいごふくしししょくの 気持きもち
確認かくにんするもの → 実際じっさいの 状況じょうきょう
💡 「気持きもちをわかる」と 「事実じじつを確たしかめる」を 分わけよう

この選択肢せんたくしでは、 相手あいての 気持きもちは 「理解りかい」 し、 実際じっさいの 状況じょうきょうは 「確認かくにん」 しています。

第だい38回かい 問題もんだい112
実際じっさいの 文章ぶんしょう
日中活動にっちゅうかつどうを 休やすむようになった Aさんの状態じょうたいを 理解りかい するために 必要ひつような 情報じょうほうとして、 最もっとも 適切てきせつなものを 1つ選えらびなさい。
「状態じょうたいを 理解りかいする」とは?
Aさんの状態じょうたいを 理解りかいする ↓ Aさんが 「なぜ日中活動にっちゅうかつどうを 休やすむようになったのか」など、 Aさんの状態じょうたいを わかる
「理解りかいするために 必要ひつような 情報じょうほう」を やさしく読よむと
Aさんの状態じょうたいを わかるためには? ↓ どんな情報じょうほうを 知しる 必要ひつようがある?

「理解りかいする」は、 情報じょうほうを 見みたり 確認かくにんしたりするだけではなく、 その人ひとが なぜそのような状態じょうたいなのかを 考かんがえて わかる という意味いみで 使つかわれています。

💡 「理解りかい」では 理由りゆうや 背景はいけいにも 注目ちゅうもく

「理解りかいする」と 書かいてあったら、 「どういう状態じょうたい?」 「なぜ?」 と考かんがえると、 問題もんだいの 意味いみが わかりやすくなります。

過去問かこもんから わかること
把握はあく → 情報じょうほうや 状況じょうきょうの 全体ぜんたいをつかむ
確認かくにん → 見みたり 聞きいたりして 確たしかめる
理解りかい → 意味いみ・ 理由りゆう・ 気持きもちなどがわかる

試験しけんでは、 3つを全部ぜんぶ 「わかる」として読よまず、
確認かくにん = 確たしかめる / 把握はあく = 全体ぜんたいをつかむ / 理解りかい = どういうことかがわかる
と読よみ換かえてみましょう。

3.問題もんだいを 解とくときのポイント

「把握はあく」 「確認かくにん」 「理解りかい」が 出でたら、 「何なにをしているのか」 「どこまでわかろうとしているのか」 を考かんがえましょう。

3つをすべて 「わかる」と読よんでしまうと、 文章ぶんしょうの 意味いみの 違ちがいを 見落みおとすことがあります。

💡 まずは3つをやさしく読よもう
確認かくにん ↓ 確たしかめる
把握はあく ↓ 情報じょうほうや 状況じょうきょうの 全体ぜんたいをつかむ
理解りかい ↓ どういうことか・なぜなのかがわかる
4つの順番じゅんばんで 読よもう
1
どの言葉ことばが 使つかわれている? 把握はあく? 確認かくにん? 理解りかい?
2
「何なにを?」を 確認かくにんする 状況じょうきょう? 情報じょうほう? 気持きもち? 理由りゆう?
3
やさしい言葉ことばに 変かえる 確認かくにん → 確たしかめる / 把握はあく → 全体ぜんたいをつかむ / 理解りかい → どういうことかがわかる
4
文全体ぶんぜんたいを 読よんで 判断はんだんする 何なにを 確たしかめる・つかむ・わかるのかを 整理せいりしてから、 選択肢せんたくしを 判断はんだんする
3つの言葉ことばが 出でたら、 この質問しつもんに 変かえよう
確認かくにん 何なにを 確認かくにんする? → 何なにを 見みたり 聞きいたりして 確たしかめる?
把握はあく 何なにを 把握はあくする? → どんな情報じょうほうや 状況じょうきょうなのか、 全体ぜんたいをつかむ?
理解りかい 何なにを 理解りかいする? → 「どういうこと?」 「なぜ?」 「どんな気持きもち?」 がわかる?
「確認かくにん」と 「把握はあく」を 分わけよう
ジェノグラムを 確認かくにんする ↓ ジェノグラムを 見みて 確たしかめる
ジェノグラムから 内容ないようを 把握はあくする ↓ そこにある情報じょうほうから 家族関係かぞくかんけいなどの 内容ないようをつかむ
「確認かくにん」と 「理解りかい」を 分わけよう
状況じょうきょうを 確認かくにんする ↓ 実際じっさいに 何なにがあったのかを 確たしかめる
気持きもちを 理解りかいする ↓ その人ひとが どのように感かんじているのかを わかる
「把握はあく」と 「理解りかい」も 同おなじではありません
生活状況せいかつじょうきょうを 把握はあくする ↓ どんな生活せいかつをしているか、 必要ひつような 情報じょうほうを 全体ぜんたいとしてつかむ
困こまっている 理由りゆうを 理解りかいする ↓ なぜ困こまっているのかが わかる
⚠ 3つをすべて「わかる」と 読よまない

「把握はあく」と 「理解りかい」は、 どちらも「わかる」に近ちかい 言葉ことばです。

しかし、 把握はあくは 情報じょうほうや 状況じょうきょうをつかむこと、 理解りかいは 意味いみや 理由りゆうなどがわかること と考かんがえると 区別くべつしやすくなります。

把握はあく = 「全体ぜんたいはどうなっている?」
理解りかい = 「どういうこと? なぜ?」
⚠ 3つを決きまった 順番じゅんばんで 覚おぼえない

「確認かくにん → 把握はあく → 理解りかい」 のように、 必かならずこの 順番じゅんばんで 進すすむわけではありません。

問題もんだいでは、 その場面ばめんで 何なにをしているのか を文全体ぶんぜんたいから 考かんがえましょう。

問題もんだいではこの順番じゅんばん

① 把握はあく・ 確認かくにん・ 理解りかいのどれ?
↓
② 「何なにを?」を 確認かくにん
↓
③ やさしい言葉ことばに 変かえる
↓
④ 文全体ぶんぜんたいを 読よんで 判断はんだん

4.まとめ

「把握はあく」 「確認かくにん」 「理解りかい」は、 どれも「わかる」ことに 関係かんけいしますが、 意味いみは 同おなじではありません。

3つの意味いみを 確認かくにん
把握はあく ↓ 情報じょうほうや 状況じょうきょうの 全体ぜんたいをつかむ
確認かくにん ↓ 見みたり 聞きいたりして 確たしかめる
理解りかい ↓ 意味いみ・ 理由りゆう・ 気持きもちなどがわかる
間違まちがえやすい 違ちがい
確認かくにん と 把握はあく 「確認かくにん」は 見みたり 聞きいたりして 確たしかめること → 「把握はあく」は、 そこから情報じょうほうや 状況じょうきょうをつかむこと
把握はあく と 理解りかい 「把握はあく」は 情報じょうほうや 状況じょうきょうの 全体ぜんたいをつかむこと → 「理解りかい」は、 「どういうことか」「なぜか」がわかること
試験しけんではこう読よもう
確認かくにん = 確たしかめる
把握はあく = 全体ぜんたいをつかむ
理解りかい = どういうことかがわかる

問題もんだいでは、 3つを全部ぜんぶ 「わかる」として読よまず、 「何なにを 確たしかめる・つかむ・ 理解りかいするのか」 を確認かくにんして 読よみましょう。