介護福祉士国家試験では、「失語」「失行」「失認」など、「失」が入った言葉が出てきます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
失語・失行・失認
では、「失」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「失」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
失
基本イメージ
あったものや、できていたことを
うしなう
「なくす・できなくなる」と考えるのがヒントです。ただし、失語などでは、すべてができなくなるとは限りません。難しくなることや、その程度は人によって違います。
この漢字が入る言葉
失語失行失認喪失
漢字を組み合わせて考えよう
「失」のあとにある漢字に注目しましょう。漢字を分けるのは、意味を考えるための学習ヒントです。
失語
意味を合わせると
↓
失語
脳の病気やけがによって、話す・聞いて理解する・読む・書くことなどが難しくなることです。
失行
意味を合わせると
↓
失行
手足を動かす力があっても、覚えていた動作をうまく行えなくなることです。まひだけでは説明できない動作の難しさがあります。
失認
意味を合わせると
↓
失認
目や耳などの感覚が保たれていても、見たり聞いたりしたものが何か、わからなくなることです。
言葉の関係を整理しよう
3つとも「失」が入りますが、難しくなることが違います。
失語
言葉を使う・理解することが難しい
失行
覚えていた動作がうまくできない
失認
感覚は保たれていても、ものを見分けにくい
語=言葉、行=動作、認=見分ける。
「失」だけでなく、もう1つの漢字も見ましょう。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
「喪失」という言葉で練習しましょう。
STEP 1
言葉を漢字に分ける
「喪失」=「喪」+「失」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「喪」がわからなくても、「失」には「うしなう」というイメージがあります。
「何かをうしなうことかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
「喪失」は、何かをうしなうことです。たとえば、大切な人との別れや、仕事をやめて役割をうしなうことなどがあります。
漢字は、意味を予想するヒントです。予想したあとで、言葉の正しい意味も確認しましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
失= うしなう
失語
話すことだけでなく、聞いて理解する・読む・書くことにも注目。
失行・失認
動作の難しさか、ものを見分ける難しさかを考える。
「できない」という一言だけで決めず、何が、どのように難しいのかを問題文から読み取りましょう。
漢字から考えてみよう
「失」と、もう1つの漢字をヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
失語の「語」から考えると、関係が深いのはどちらですか?
A 言葉を使うこと
B 手足の筋力が強くなること
答え
A 言葉を使うこと
「語」は言葉のヒントです。失語では、話すことや言葉を理解することなどが難しくなります。
漢字から考えるポイント
「失」+「語」で、言葉の働きに注目しましょう。
問題 2
「役割の喪失」は、どちらの意味に近いですか?
A 新しい役割ができること
B これまでの役割をうしなうこと
答え
B これまでの役割をうしなうこと
「喪失」は、うしなうことです。役割の喪失は、これまで自分がしていた仕事や役目などをうしなうことをいいます。
漢字から考えるポイント
「喪」を知らなくても、「失」から意味を予想できます。
実際の過去問に挑戦
「失」が入った言葉を、実際の問題で確認しましょう。
「失」が使われた過去問
第35回 問題120
失行・着衣失行
服を着る場面から、どのような失行がみられるかを考える問題です。
第34回 問題115
失認・観念運動失行
選択肢に「失認」「観念運動失行」が出てきます。ほかの障害との違いも考えましょう。
問題を解くときのヒント
「失」のあとにある漢字を見て、何が難しくなるのかを考えましょう。言葉のイメージと、事例に書かれた様子を合わせて読むことが大切です。
今日の漢字
失
基本イメージ
うしなう ─ なくす・できなくなる
いっしょに覚えよう
失語
言葉を使う・理解することが難しい
失行
覚えていた動作がうまくできない
失認
感覚は保たれていても、ものを見分けにくい
喪失
大切な人や役割などをうしなうこと
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。