介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんでは、 「○○するように 助言じょげんする」 「○○を 提案ていあんする」 「サービスの 利用りようを 勧すすめる」 などの表現ひょうげんが 使つかわれます。

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」は、 どれも 相手あいてに 考かんがえや 方法ほうほうなどを 伝つたえる ときに使つかう 言葉ことばです。

ただし、 「助言じょげん」は 考かんがえるための アドバイス 、 「提案ていあん」は 方法ほうほうや 考かんがえを 出だす 、 「勧すすめる」は 「これをしてみたら」と 伝つたえる というイメージがあります。

また、この3つは 完全かんぜんに 別べつの 意味いみではありません。 たとえば、 相手あいてに あるサービスを 勧すすめることが、 相手あいてへの 「助言じょげん」になることもあります。

試験しけんでは、 「誰だれが、 誰だれに、 何なにを 伝つたえているのか」 を確認かくにんすると、 文ぶんの 意味いみを 理解りかいしやすくなります。

✓ この記事きじで 確認かくにんすること

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」の 意味いみと 使つかい方かた を確認かくにんし、 実際じっさいの 過去問かこもんで どのように 使つかわれているのか を見みていきます。 また、 「誰だれが・ 誰だれに・ 何なにを?」 に注目ちゅうもくした 読よみ方かたや、 関連かんれんする 「指示しじ」との 違ちがいも 確認かくにんします。

1.「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」とは?

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」は、 どれも 相手あいてに 考かんがえや 方法ほうほうなどを 伝つたえる ときに使つかう 言葉ことばです。

ただし、 何なにを どのように伝つたえるかによって、 使つかう 言葉ことばが 少すこし 違ちがいます。

3つの意味いみを 確認かくにん
助言じょげん ↓ 相手あいてが どうしたらよいか 考かんがえるために、 役やくに立たつ 考かんがえや 方法ほうほうを 伝つたえる
提案ていあん ↓ 「こんな方法ほうほうは どうですか」と、 考かんがえや 方法ほうほうを 出だす
勧すすめる ↓ よいと思おもうことを、 「これをしてみたらどうですか」と 相手あいてに 伝つたえる
💡 簡単かんたんな イメージで覚おぼえると
助言じょげん 「どうしたらよいかを 考かんがえるための アドバイス」 → 考かんがえるための アドバイス
提案ていあん 「こんな方法ほうほうは どうですか」 → 方法ほうほうや 考かんがえを 出だす
勧すすめる 「これをしてみたらどうですか」 → よいと思おもうことを 相手あいてに 伝つたえる
例れいで 見みてみよう
専門家せんもんかに 相談そうだんするように 助言じょげんする。 ↓ 「専門家せんもんかに 相談そうだんする 方法ほうほうもありますよ」 とアドバイスする
別べつの 方法ほうほうを 提案ていあんする。 ↓ 「こんな方法ほうほうは どうですか」と 新あたらしい 考かんがえを 出だす
通所つうしょサービスの 利用りようを 勧すすめる。 ↓ 「通所つうしょサービスを 利用りようしてみたら どうですか」と 伝つたえる
★ ここが大切たいせつ! 「何なにを どのように伝つたえている?」
助言じょげん 相手あいてが 考かんがえたり 決きめたりするために、 役やくに立たつことを 伝つたえる → 「アドバイスする」
提案ていあん 方法ほうほうや 考かんがえを 相手あいてに 出だす → 「こんな方法ほうほうはどう?」
勧すすめる 相手あいてに、 ある行動こうどうや 利用りようなどを してみるように伝つたえる → 「これをしてみたら?」
「誰だれが・ 誰だれに・ 何なにを?」で 読よもう
① 誰だれが? ↓ 介護福祉職かいごふくしししょく? 上司じょうし? 専門職せんもんしょく?
② 誰だれに? ↓ 利用者りようしゃ? 家族かぞく? 職員しょくいん?
③ 何なにを? ↓ 方法ほうほう? サービス? 行動こうどう? 考かんがえ?
💡 3つの意味いみは 重かさなることがあります

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」は、 完全かんぜんに 別べつの 行動こうどうではありません。

たとえば、 相手あいてに サービスの利用りようを 勧すすめること が、 相手あいてへの 「助言じょげん」になることもあります。

サービスの利用りようを 勧すすめる
↓
その内容ないようが 相手あいてへの 助言じょげんになることもある

そのため、 「この言葉ことばだから この意味いみ」 と強つよく 分わけすぎず、 文全体ぶんぜんたいを 読よむことが 大切たいせつです。

4つの言葉ことばを 簡単かんたんに 整理せいりすると
助言じょげん → 考かんがえるためのアドバイス
提案ていあん → 方法ほうほうや 考かんがえを 出だす
勧すすめる → 「これをしてみたら」と 伝つたえる
指示しじ → 何なにをするかを はっきり伝つたえる
試験しけんで よく使つかわれる 形かたち
助言じょげん
○○に 助言じょげんする
○○するように 助言じょげんする
助言じょげんを 受うける
○○への 助言じょげんとして
提案ていあん
○○を 提案ていあんする
○○することを 提案ていあんする
「~してはどうですか」と 提案ていあんする
勧すすめる
○○を 勧すすめる
○○するように 勧すすめる
サービスの 利用りようを 勧すすめる
受診じゅしんを 勧すすめる

2.過去問かこもんではどう 使つかわれる?

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」は、 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで 実際じっさいに 使つかわれています。

過去問かこもんを 見みると、 3つの言葉ことばを 完全かんぜんに 分わけるのではなく、 「誰だれが、 誰だれに、 何なにを 伝つたえているのか」 を考かんがえることが 大切たいせつだとわかります。

第だい35回かい 問題もんだい6
同おなじ 問題もんだいに 出でた 表現ひょうげん
専門書せんもんしょの 購入こうにゅうを 勧すすめる 。
外部研修がいぶけんしゅうの 受講じゅこうを 提案ていあんする 。
職場外しょくばがいの 専門家せんもんかに 相談そうだんするように 助言じょげんする 。
苦手にがてな 移乗いじょうの 介護かいごは 控ひかえるように 指示しじする 。
それぞれ、どのように 読よめばいい?
勧すすめる 専門書せんもんしょの 購入こうにゅうを 勧すすめる ↓ 「専門書せんもんしょを 買かってみたら どうですか」と伝つたえる
提案ていあん 外部研修がいぶけんしゅうの 受講じゅこうを 提案ていあんする ↓ 「外部研修がいぶけんしゅうを 受うけるという 方法ほうほうはどうですか」と 考かんがえを 出だす
助言じょげん 専門家せんもんかに 相談そうだんするように 助言じょげんする ↓ 「専門家せんもんかに 相談そうだんする 方法ほうほうもありますよ」と アドバイスする
💡 1つの問題もんだいに 似にた 言葉ことばが 並ならぶこともある

この問題もんだいでは、 「勧すすめる」 「提案ていあんする」 「助言じょげんする」 「指示しじする」が 同おなじ 選択肢せんたくしの 中なかに 使つかわれています。

言葉ことばだけでなく、 「何なにを 伝つたえているか」 まで読よむことが 大切たいせつです。

第だい38回かい 問題もんだい6
実際じっさいの 使つかわれ方かた
サービス管理責任者かんりせきにんしゃの 助言じょげん として、 最もっとも 適切てきせつなものを 選えらぶ 問題もんだいです。
本人ほんにんが 買物かいものに 行いけるように、 行動援護こうどうえんごを 勧すすめる 。
💡 「助言じょげん」なのに 「勧すすめる」?
サービスの利用りようを 勧すすめる
↓
その内容ないようが 相手あいてへの 助言じょげんになる

この問題もんだいでは、 問題文もんだいぶんでは 「助言じょげん」、 選択肢せんたくしでは 「勧すすめる」という 言葉ことばが 使つかわれています。

つまり、 「助言じょげん」と 「勧すすめる」は、 どちらか1つだけを 選えらぶ 関係かんけいではありません。

第だい38回かい 問題もんだい53・ 選択肢せんたくし4・5
実際じっさいの 文章ぶんしょう
「お金かねの 使つかい方かたについて、 一緒いっしょに 考かんがえてみませんか」と 提案ていあんする 。
健康食品けんこうしょくひんの クーリング・オフを 勧すすめる 。
「提案ていあん」と 「勧すすめる」を 比くらべてみよう
提案ていあん 「一緒いっしょに 考かんがえてみませんか」 ↓ 「こんな方法ほうほうは どうですか」と 考かんがえを 出だしている
勧すすめる クーリング・オフを 勧すすめる ↓ 「クーリング・オフをするとよい」と 具体的ぐたいてきな 行動こうどうを 勧すすめている
💡 「提案ていあん」 「勧すすめる」の 違ちがいだけで 正解せいかいは 決きまらない

「提案ていあん」だから 正ただしい、 「勧すすめる」だから 間違まちがい、 ということではありません。

本人ほんにんの 状況じょうきょうや 希望きぼうに 合あった 内容ないようか まで読よむ 必要ひつようがあります。

第だい37回かい 問題もんだい111
実際じっさいの 使つかわれ方かた
訪問介護計画ほうもんかいごけいかくの 修正しゅうせいを 目的もくてきとした カンファレンスで、 訪問介護員ほうもんかいごいんが 提案ていあんする 内容ないようが 問とわれています。
この「提案ていあん」は どういう意味いみ?
カンファレンスで 提案ていあんする ↓ 支援しえんの 方法ほうほうや 計画けいかくについて、 「こんな方法ほうほうはどうか」と 考かんがえを 出だす
💡 「提案ていあん」は 利用者りようしゃに 伝つたえるときだけではない

「提案ていあん」は、 利用者りようしゃに 「~してはどうですか」と 伝つたえるときだけでなく、 カンファレンスなどで 職員しょくいんが 支援方法しえんほうほうの 案あんを 出だす ときにも使つかわれます。

過去問かこもんの 使つかわれ方かたを 整理せいりすると
助言じょげん → 相手あいてが 考かんがえたり 決きめたりするための アドバイス
提案ていあん → 「こんな方法ほうほうはどうか」と 考かんがえや 方法ほうほうを 出だす
勧すすめる → よいと思おもう 行動こうどうや サービスなどを 「してみたら」と伝つたえる
指示しじ → 何なにをするかを はっきり伝つたえる
過去問かこもんからわかるポイント

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」が 出でたら、 「誰だれが、 誰だれに、 何なにを 伝つたえている?」 を確認かくにんしましょう。

また、 勧すすめたり 提案ていあんしたりすることが、 相手あいてへの 助言じょげんになることもある と覚おぼえておきましょう。

3.問題もんだいを 解とくときのポイント

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」が 出でたときは、 言葉ことばだけを 見みるのではなく、 「誰だれが、 誰だれに、 何なにを 伝つたえているのか」 を確認かくにんしましょう。

そのあとで、 伝つたえている 内容ないようが 本人ほんにんの 状況じょうきょうや 希望きぼうに 合あっているか を考かんがえることが 大切たいせつです。

💡 まずはこの3つを 確認かくにん
① 誰だれが? ↓ 介護福祉職かいごふくしししょく? 専門職せんもんしょく? 上司じょうし?
② 誰だれに? ↓ 利用者りようしゃ? 家族かぞく? 職員しょくいん?
③ 何なにを 伝つたえている? ↓ 方法ほうほう? サービス? 行動こうどう? 考かんがえ?
4つの順番じゅんばんで 問題もんだいを 読よもう
1
誰だれが 伝つたえている? 介護福祉職かいごふくしししょく・ 専門職せんもんしょく・ 家族かぞくなど
2
誰だれに 伝つたえている? 利用者りようしゃ・ 家族かぞく・ 職員しょくいんなど
3
何なにを 伝つたえている? アドバイス? 方法ほうほうの 案あん? してほしい行動こうどう?
4
その内容ないようは 本人ほんにんに 合あっている? 状況じょうきょう・ 希望きぼう・ 必要ひつような 支援しえんまで 確認かくにん
3つの言葉ことばを やさしく読よみ換かえると
助言じょげん 相手あいてが 考かんがえたり 決きめたりするときに、 役やくに 立たつことを 伝つたえる → 「アドバイスする」
提案ていあん 方法ほうほうや 考かんがえを 出だす → 「こんな方法ほうほうはどうですか」
勧すすめる よいと思おもう 行動こうどうや サービスなどを 相手あいてに 伝つたえる → 「これをしてみたらどうですか」
3つを無理むりに 完全かんぜんに 分わけない

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」は、 意味いみが 重かさなることがあります。

「このサービスを 利用りようしてみたら どうですか」と 勧すすめる
↓
その内容ないようが 相手あいてへの 助言じょげんになることもある

また、 「こんな方法ほうほうは どうですか」と 提案ていあんすることも、 相手あいてへの 助言じょげんになることがあります。

「助言じょげんか、 提案ていあんか、 勧すすめるか」 だけで 正解せいかいを 決きめないようにしましょう。

⚠ 言葉ことばが 自然しぜんでも 正ただしいとは 限かぎりません

試験しけんでは、 「○○を勧すすめる」 「○○を提案ていあんする」 という日本語にほんごが 正ただしくても、 その内容ないようが 適切てきせつとは 限かぎりません。

サービスの利用りようを 勧すすめる
↓
日本語にほんごとしては 自然しぜん

でも…

そのサービスは 本人ほんにんに 本当ほんとうに 合あっている?

言葉ことばだけでなく、 「何なにを 助言じょげん・ 提案ていあん・ 勧すすめているのか」 を確認かくにんしましょう。

本人ほんにんの 希望きぼうや 状況じょうきょうも 確認かくにん

介護かいごの 問題もんだいでは、 専門職せんもんしょくが よいと思おもうことを 伝つたえるだけではなく、 本人ほんにんが どうしたいのか を考かんがえることも 大切たいせつです。

本人ほんにんの 状況じょうきょうは?
↓
本人ほんにんの 希望きぼうは?
↓
その助言じょげん・ 提案ていあん・ 勧すすめる 内容ないようは 合あっている?
問題もんだいではこの順番じゅんばん

① 誰だれが?
↓
② 誰だれに?
↓
③ 何なにを 伝つたえている?
↓
④ 本人ほんにんの 状況じょうきょうや 希望きぼうに 合あっている?

4.まとめ

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」は、 どれも 相手あいてに 考かんがえや 方法ほうほうなどを 伝つたえる ときに使つかいます。

3つの言葉ことばを 確認かくにん
助言じょげん ↓ 相手あいてが 考かんがえたり 決きめたりするために、 役やくに 立たつことを 伝つたえる
提案ていあん ↓ 「こんな方法ほうほうは どうですか」と、 考かんがえや 方法ほうほうを 出だす
勧すすめる ↓ よいと思おもうことを 「してみたらどうですか」と 相手あいてに 伝つたえる
簡単かんたんな イメージで覚おぼえると
助言じょげん 考かんがえるための アドバイス → 「こういう方法ほうほうもありますよ」
提案ていあん 方法ほうほうや 考かんがえを 出だす → 「こんな方法ほうほうはどうですか」
勧すすめる よいと思おもう 行動こうどうなどを 伝つたえる → 「これをしてみたらどうですか」
💡 3つの意味いみは 重かさなることがあります

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」は、 完全かんぜんに 別べつのものではありません。

たとえば、 サービスの利用りようを 勧すすめること が、 相手あいてへの 「助言じょげん」になることもあります。

言葉ことばだけで 分わけず、 文全体ぶんぜんたいで 意味いみを 考かんがえましょう。

試験しけんではここを 確認かくにん

「助言じょげん」 「提案ていあん」 「勧すすめる」が 出でたら、 「誰だれが、 誰だれに、 何なにを 伝つたえている?」 を確認かくにんして 読よみましょう。