介護福祉士国家試験では、「尊厳」「尊重」など、「尊」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
尊厳・尊重
では、「尊」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「尊」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
尊
基本イメージ
価値のあるものとして
大切にする
「尊い」「尊ぶ」とも読みます。「尊い」は、とても大切で価値があること。「尊ぶ」は、それを大切にすることです。
この漢字が入る言葉
尊厳尊重
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
尊厳
意味を合わせると
↓
尊厳
尊く、傷つけたり軽く扱ったりしてはいけないことです。介護でいう「人間の尊厳」は、すべての人が持つ、かけがえのない価値を表します。年齢や、できることの多さで決まるものではありません。
尊重
意味を合わせると
↓
尊重
価値のあるものとして大切にすることです。「本人の意思を尊重する」なら、本人の考えや希望を軽く扱わず、大切にすることです。
「尊厳」の「厳」は、ここでは「おごそか」という意味です。人にきびしくする、という意味ではありません。
言葉の違いを整理しよう
人について使う場面で、2つの言葉を比べましょう。
尊厳
人としての、かけがえのない価値
尊重
意思や考えなどを大切にする
尊厳は、その人が持つ大切な価値。尊重は、その人や考えを大切にすることです。
「尊厳を守る」「意思を尊重する」という形で覚えましょう。
介護が必要になっても、人としての価値は変わりません。本人の希望を聞き、大切にすることが、尊厳を守る支援につながります。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
言葉を分けて、何を大切にするのか考えましょう。
たとえば
「本人の意思を尊重する」
STEP 1
言葉を分ける
「意思の尊重」=「意思」+「尊重」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「意思」は、どうしたいかという考え。「尊重」は、大切にすることです。
「本人がどうしたいかを、大切にすることかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
意思を尊重するとは、本人の考えを大切にすることです。たとえば、着る服を一方的に決めず、本人の希望を聞いて選べるように支えます。
「尊」を見つけたら、だれを、何を大切にするのかを考えましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
尊= 大切にする
尊厳
年齢や障害の有無にかかわらず、すべての人にある。
尊重
本人の意思・希望・生活史などを大切にする。
尊重することは、希望を聞くだけで終わることではありません。本人と相談し、どうすれば希望を実現できるかを一緒に考えましょう。
漢字から考えてみよう
「尊」のイメージをヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
「人間の尊厳」の説明として、合うのはどちらですか?
A すべての人が持つ、かけがえのない価値
B 自分で何でもできる人だけが持つ価値
答え
A すべての人が持つ、かけがえのない価値
介護が必要になっても、その人の尊厳は失われません。
漢字から考えるポイント
できることの多さで、人の価値を決めません。
問題 2
「本人の意思を尊重する」対応は、どちらですか?
A 本人に聞かず、職員が服を決める
B 本人の希望を聞いて、服を選べるようにする
答え
B 本人の希望を聞いて、服を選べるようにする
尊重は、本人の考えを大切にすることです。
漢字から考えるポイント
支援する側の都合だけで決めないようにしましょう。
実際の過去問に挑戦
「尊」を含む科目名や問題文に注目しましょう。
「尊」が使われた過去問
第35回 問題1
人間の尊厳と自立
科目名に「尊厳」が使われています。本人と相談しながら生活を支える考え方を確認しましょう。
第38回 問題8
生活史を尊重
問題文に「生活史を尊重した」という表現があります。本人が大切にしてきたことを踏まえた声かけを考えましょう。
問題を解くときのヒント
本人の考えや希望を大切にしているかを確認しましょう。事例に書かれた生活や気持ちも読み取ります。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
尊厳
人としての、かけがえのない価値
尊重
意思や考えなどを大切にする
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。