介護福祉士国家試験では、
「感染を
予防する」
「事故を
防止する」
などの表現が
よく使われます。
「予防」と
「防止」は、
どちらも
よくないことが
起こらないようにする
という意味をもつ
言葉です。
「予防」には
起こる
前から
対策する
イメージがあり、
「防止」には
起こらないように
防ぐ
イメージがあります。
ただし、2つの意味は
重なることもあります。
「病気なら
予防」
「事故なら
防止」
のように決めず、
「何を
予防・
防止しているのか」
を確認して
読むことが
大切です。
✓
この記事で
確認すること
「予防」と
「防止」の
意味と
使い方
を確認し、
実際の
過去問で
どのように
使われているのか
を見ていきます。
また、
2つの言葉を
読むときのポイント
や、
関連する
「防ぐ」という
言葉も
確認します。
1.「予防」
「防止」とは?
「予防」と
「防止」は、
どちらも
よくないことが
起こらないようにする
ときに使う
言葉です。
2つの意味は
とても近いですが、
「予防」は
起こる
前から
対策する
イメージ、
「防止」は
起こらないように
防ぐ
イメージがあります。
2つの意味を
確認
予防
↓
よくないことが
起こらないように、
前もって
気をつけたり
対策したりする
防止
↓
よくないことが
起こらないように
防ぐ
💡 簡単な
イメージで覚えると
予防
「起こる
前から
対策する」
→ よくないことが
起こる
可能性を
小さくする
防止
「起こらないように
防ぐ」
→ よくないことを
起こさないようにする
例で
見てみよう
感染を
予防する。
↓
感染が
起こらないように、
前もって
対策する
転倒を
防止する。
↓
転ばないように
防ぐ
薬の
飲み忘れを
防止する。
↓
薬を
飲むことを
忘れないようにする
⚠ 「予防」と
「防止」を
完全に
分けなくてもOK
2つの言葉は
意味が
重なるため、
同じことについて
使われることもあります。
事故発生予防
と
事故防止
どちらも
「事故が
起こらないようにする」
という意味です。
そのため、
「予防は
病気だけ」
「防止は
事故だけ」
のようには
覚えません。
2つの言葉を
簡単に
整理すると
予防
起こらないように、
前もって
対策する
→ イメージは「起こる
前から」
防止
起こらないように
防ぐ
→ イメージは「防ぐ」
試験で
見ることがある
形
予防
○○を
予防する
感染予防
事故発生予防
予防のために
○○する
防止
○○を
防止する
事故防止
感染防止
防止のために
○○する
2.過去問ではどう
使われる?
「予防」と
「防止」は、
介護福祉士国家試験で
病気・
感染・
事故・
失敗など、
いろいろな場面で
使われています。
実際の
過去問を
見ながら、
「何を
予防・
防止するのか」
を確認しましょう。
第38回
問題10
実際の
文章
選択肢1
安全対策担当者を
置き、
事故発生予防
のための
委員会を
定期的に
開催する。
選択肢5
事故防止
のため、
地域のお
祭りへの
参加は
控える。
同じ「事故」に
2つの言葉が
使われています
事故発生予防
↓
事故が
起こらないようにする
事故防止
↓
事故が
起こらないように
防ぐ
💡 「事故だから
防止」とは
限りません
同じ
問題の
中で、
「事故発生予防」
と
「事故防止」
の両方が
使われています。
2つの意味は
重なることがあると
覚えておきましょう。
第36回
問題94
実際の
文章
Jさんの
尿路感染症を
予防する
介護として、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
「尿路感染症を
予防する」とは?
尿路感染症を
予防する
↓
尿路感染症が
起こらないように
前もって
対策する
「何を
予防する?」を
確認
予防するもの
→ 尿路感染症
💡 病気や
感染では
「予防」が
よく使われます
ただし、
「予防は
病気だけ」と
決めないようにしましょう。
事故についても
「予防」は
使われます。
第35回
問題116
実際の
文章
Aさんの
薬の
飲み忘れを
防止する
ための対応として、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
「飲み忘れを
防止する」とは?
飲み忘れを
防止する
↓
薬を
飲むことを
忘れないようにする
「何を
防止する?」を
確認
防止するもの
→ 薬の
飲み忘れ
💡 「防止」は
事故だけではありません
「防止」は、
事故や
感染だけでなく、
忘れる・
間違えるなどの
よくないことを
防ぐ
ときにも使われます。
過去問の
使われ方を
整理すると
予防
→ 感染・
病気・
事故などが
起こらないように
前もって
対策する
防止
→ 事故・
飲み忘れなどの
よくないことが
起こらないように
防ぐ
過去問からわかるポイント
「予防」
「防止」が
出たら、
「何を
予防・
防止している?」
を確認しましょう。
2つの意味は
重なることもあります。
3.問題を
解くときのポイント
「予防」や
「防止」が
出たら、
まず
「何を
予防・
防止するのか」
を確認しましょう。
そして、
「それが起こらないようにするための
方法として
適切か」
まで考えることが
大切です。
💡 「予防」
「防止」は
この順番で
読もう
① 何を?
↓
感染?
事故?
転倒?
飲み忘れ?
② どうならないようにする?
↓
「起こらないようにする」
と読み換える
③ その方法は
適切?
↓
予防・
防止の
目的だけでなく、
対応の
内容も
確認
4つの順番で
問題を
読もう
1
「予防」
「防止」の
どちらが使われている?
まず言葉を
確認
2
「何を?」を
確認
感染・
病気・
事故・
転倒・
失敗など
3
やさしい言葉に
変える
「それが
起こらないようにする」
と考える
4
そのための
方法が
適切かを
判断
「予防」
「防止」という
言葉だけで
正解を
決めない
まずはやさしく読み換えよう
予防
よくないことが
起こらないように、
前もって
対策する
→ 「起こる
前から
気をつける」
防止
よくないことが
起こらないように
防ぐ
→ 「起こらないように
防ぐ」
「何を?」まで
セットで読もう
感染を
予防する
↓
感染が
起こらないようにする
事故を
防止する
↓
事故が
起こらないようにする
飲み忘れを
防止する
↓
薬を
飲むことを
忘れないようにする
⚠ 「予防」
「防止」を
無理に
完全に
分けない
「予防」と
「防止」は、
意味が
重なることがあります。
事故発生予防
↓
事故が
起こらないようにする
事故防止
↓
事故が
起こらないように
防ぐ
「病気だから
予防」
「事故だから
防止」
のように決めず、
文全体を
読みましょう。
⚠ 「予防」
「防止」
と書いてあれば
正しい、ではありません
事故や
転倒を
防ぐことは
大切です。
しかし、
そのための
方法が
適切とは
限りません。
転倒を
防止する
↓
転ばないようにする
でも…
そのために
外出の
機会を
減らすことが
本当に
適切?
試験では、
「何を
防ぐか」
+
「その方法は
適切か」
の両方を
確認しましょう。
「予防」
=「絶対に
起こらない」ではありません
「予防する」は、
よくないことが
起こらないように
対策することです。
しかし、
予防したら
必ず
起こらない
という意味ではありません。
予防する
↓
よくないことが
起こる
可能性を
小さくするために
対策する
問題ではこの順番
① 何を
予防・
防止する?
↓
② 「起こらないようにする」
と読み換える
↓
③ そのための
方法は
適切?
↓
④ 文全体から
判断する
4.まとめ
「予防」と
「防止」は、
どちらも
よくないことが
起こらないようにする
ときに使う
言葉です。
2つの言葉を
確認
予防
↓
よくないことが
起こらないように、
前もって
気をつけたり
対策したりする
防止
↓
よくないことが
起こらないように
防ぐ
簡単な
イメージで覚えると
予防
起こる
前から
対策する
→ 「前もって」
防止
よくないことが
起こらないようにする
→ 「防ぐ」
💡 2つの意味は
重なることがあります
「予防」と
「防止」は、
完全に
分けて
覚える
必要はありません。
「病気は
予防」
「事故は
防止」
のように決めず、
文章の
中で
意味を
考えましょう。
試験ではここを
確認
「予防」
「防止」が
出たら、
「何を
予防・
防止している?」
を確認して
読みましょう。