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介護過程かいごかてい

次つぎの事例じれいを読よんで、問題もんだい109、問題もんだい110について答こたえなさい。

[事例じれい]

Aさん(75歳さい,女性じょせい)は,一人暮ひとりぐらしで,身体機能しんたいきのうに問題もんだいはない。70歳さいまで地域ちいきの子こどもたちに大正琴たいしょうごとを教おしえていた。認知症にんちしょう(dementia)の進行しんこうが疑うたがわれて,心配しんぱいした友人ゆうじんが地域包括支援ちいきほうかつしえんセンターに相談そうだんした結果けっか,Aさんは介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつに入所にゅうしょすることになった。入所時にゅうしょじのAさんの要介護度ようかいごどは3であった。
入所後にゅうしょご,短期目標たんきもくひょうを,「施設しせつに慣なれ,安心あんしんして生活せいかつする(3か月)」と設定せっていし,計画けいかくは順調じゅんちょうに進すすんでいた。Aさんは施設しせつの大正琴たいしょうごとクラブに自みずから進すすんで参加さんかし,演奏えんそうしたり,ほかの利用者りようしゃに大正琴たいしょうごとを笑顔えがおで教おしえたりしていた。ある日ひ,クラブの終了後しゅうりょうごに,Aさんは部屋へやに戻もどらずに,エレベーターの前まえで立たち止どまっていた。介護職員かいごしょくいんが声こえをかけると,Aさんが,「あの子こたちが待まっているの」と強つよい口調くちょうで言いった。

問題もんだい110

Aさんの状況じょうきょうから支援しえんを見直みなおすことになった。
次つぎの記述きじゅつのうち,新あらたな支援しえんの方向性ほうこうせいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

1 介護職員かいごしょくいんとの関係かんけいを改善かいぜんする。
2 身体機能しんたいきのうを改善かいぜんする。
3 演奏えんそうできる自信じしんを取とり戻もどす。
4 エレベーターの前まえに座すわれる環境かんきょうを整ととのえる。
5 大正琴たいしょうごとを教おしえる役割やくわりをもつ。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとうと解説かいせつ

問題もんだい110

支援方法しえんほうほうの見直みなおしに関かんする問題もんだいです。

答こたえは、「5」です。

今回こんかいの事例じれいでおさえるポイントは次つぎのとおりです。

  • 身体機能しんたいきのうに問題もんだいはない。
  • 70歳さいまで地域ちいきの子こどもたちに大正琴たいしょうごとを教おしえていた。
  • 認知症にんちしょう(dementia)の進行しんこうが疑うたがわれる。

また、支援方法しえんほうほうを見直みなおすことになったAさんの状況じょうきょうとは、『「あの子こたちが待まっているの」と強つよい口調くちょうで言いった。』の部分ぶぶんです。

1 介護職員かいごしょくいんとの関係かんけいを改善かいぜんする。

【×】誤あやまりです。介護職員かいごしょくいんとの関係性かんけいせいの問題もんだいは事例文じれいぶんからは読よむことができません。

2 身体機能しんたいきのうを改善かいぜんする。

【×】誤あやまりです。「身体機能しんたいきのうに問題もんだいはない」とあるため、適切てきせつではありません。

3 演奏えんそうできる自信じしんを取とり戻もどす。

【×】誤あやまりです。大正琴たいしょうごとクラブには笑顔えがおで参加さんかしていることから、適切てきせつではありません。

4 エレベーターの前まえに座すわれる環境かんきょうを整ととのえる。

【×】誤あやまりです。立たち止どまっているのは、子こどもたちに教おしえていた頃ころのことを思おもい出だしていると考かんがえられ、座すわれる環境かんきょうを整ととえたことで問題解決もんだいかいけつにはなりません。

5 大正琴たいしょうごとを教おしえる役割やくわりをもつ。

【○】正ただしい選択肢せんたくしです。認知症にんちしょうが疑うたがわれているAさんにとって、認知機能にんちきのうを低下ていかさせないためにも、Aさんの得意とくいな分野ぶんやで役割やくわりを持もってもらうことが大切たいせつです。

#認知症にんちしょう