社会の理解
問題10
社会福祉基礎構造改革に関する次の記述のうち,適切なものを1つ選びなさい。
1 社会福祉法が社会福祉事業法に改正された。
2 利用契約制度から措置制度に変更された。
3 サービス提供事業者は,社会福祉法人に限定された。
4 障害福祉分野での制度改正は見送られた。
5 判断能力が不十分な者に対する地域福祉権利擁護事業が創設された。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題10
社会福祉基礎構造改革に関する問題です。
答えは、「5」です。
社会福祉基礎構造改革とは、社会福祉へのニーズの拡大・多様化に対応するために、社会福祉に関する共通の基盤を大きく見直した改革のことです。
少子高齢化や障害者の自立と社会参加の進展に対応するために、平成12年(2000年)に行われました。
1 社会福祉法が社会福祉事業法に改正された。
【×】誤りです。平成12年(2000年)に社会福祉事業法が社会福祉法となりました。この改正で、「地域福祉」という言葉が初めて法の中に明記されました。
2 利用契約制度から措置制度に変更された。
【×】誤りです。平成12年(2000年)に社会福祉法に改正されたことで、措置制度から利用者契約制度に変更となりました。
3 サービス提供事業者は,社会福祉法人に限定された。
【×】誤りです。この改正は、福祉サービスの充実が柱となっていました。社会福祉法への改正は、多様なサービスと事業者の参入を促進するためのものでもありました。
4 障害福祉分野での制度改正は見送られた。
【×】誤りです。見直しの柱の1つが、障害者の自立と社会参加の進展に対応するものです。身体障害者福祉法、知的障害者福祉法などもが改正されています。
5 判断能力が不十分な者に対する地域福祉権利擁護事業が創設された。
【○】正しい選択肢です。認知症高齢者など自己決定能力が低下した人の福祉サービス利用を支援するために創設されました。
#社会福祉基礎構造改革 #社会福祉法