発達はったつと老化ろうかの理解りかい

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問題もんだい72

Aさん(87歳さい,女性じょせい,要介護ようかいご3)は, 2週間しゅうかん前まえに介護老人福祉施設かいごろうじんふくししせつに入所にゅうしょした。Aさんにはパーキンソン病びょう(Parkinson disease)があり,入所後にゅうしょごに転倒てんとうしたことがあった。介護かいご職員しょくいんは頻繁ひんぱんに,「危あぶないから車くるまいすに座すわっていてくださいね」と声こえをかけていた。Aさんは徐々じょじょに自分じぶんでできることも介護職員かいごしょくいんに依存いぞんし,着替きがえも手伝てつだってほしいと訴うったえるようになった。
Aさんに生しょうじている適応てきおう(防衛ぼうえい)機制きせいとして,最もっとも適切てきせつなものを1つ選えらびなさい。

1 投影とうえい
2 退行たいこう
3 攻撃こうげき
4 抑圧よくあつ
5 昇華しょうか

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとうと解説かいせつ

問題もんだい72

適応てきおう(防衛ぼうえい)機制きせいに関かんする問題もんだいです。

答こたえは、「2」です。

適応てきおう(防衛ぼうえい)機制きせいとは、欲求よっきゅうが満みたされなかったり、不快ふかいな緊張感きんちょうかんや不安感ふあんかんがある状態じょうたいに長時間ちょうじかんいると、そこから自分じぶんを守まもり、心理的しんりてき満足感まんぞくかんに変換へんかんして、安定あんていを得えようとする心こころの働はたらきのことです。

今回こんかいの事例じれいで、適応てきおう(防衛ぼうえい)機制きせいを表あらわしているのは、「Aさんは徐々じょじょに自分じぶんでできることも介護職員かいごしょくいんに依存いぞんし,着替きがえも手伝てつだってほしいと訴うったえるようになった。」という部分ぶぶんですね。

できていたことも介護職員かいごしょくいんに甘あまえることで、心理的しんりてきに自分じぶんを守まもっている状態じょうたいです。

1 投影とうえい

【×】誤あやまりです。「投影とうえい」とは、自分じぶんの中なかで認みとめたくない欲求よっきゅうを否定ひえいし、それが他人たにんの中なかにあるように考かんがえることです。

2 退行たいこう

【○】正ただしい選択肢せんたくしです。「退行たいこう」とは、発達はったつの未熟みじゅくな過去かこの段階だんかいに戻もどろうとすることです。転倒てんとうをしたことで、できていたこともできなかった過去かこの段階だんかいに戻もり、甘あまえているので、この選択肢せんたくしが適切てきせつです。

3 攻撃こうげき

【×】誤あやまりです。「攻撃こうげき」は、自分じぶんが満足まんぞくしないことを、相手あいてを攻撃こうげきすることで自分じぶんを守まもろうとすることです。

4 抑圧よくあつ

【×】誤あやまりです。「抑圧」とは、認めたくない不安や欲求を、自分の心の底にとじこめることで自分を守ろうとすることです。

5 昇華しょうか

【×】誤あやまりです。「昇華しょうか」とは、受うけ入いれられない欲求よっきゅうなどを他ほかの価値かちある行動こうどうに置おき換かえて、満足感まんぞくかんを得えようとすることです。

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