介護福祉士国家試験では、「低下」「低血糖」「低栄養」など、「低」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
低下・低血糖・低栄養
では、「低」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「低」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
低
基本イメージ
基準や前の状態と比べて
ひくい・下がる
「低い」「低くなる」とも読みます。高さだけでなく、数値や体の働きなどにも使います。
この漢字が入る言葉
低下低血糖低栄養
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
低下
意味を合わせると
↓
低下
数値や程度、体の働きなどが、前より低くなることです。「筋力が低下する」「意欲が低下する」のように使います。
低血糖
低ひくい
+
血糖血液中のブドウ糖
意味を合わせると
↓
低血糖
血糖値が低くなりすぎた状態です。血糖値は、血液の中にあるブドウ糖の濃さを表す数値です。血液の量が少ない、という意味ではありません。
低栄養
低足りない
+
栄養体に必要なもの
意味を合わせると
↓
低栄養
体に必要なエネルギーや、たんぱく質などが不足した状態です。「低」を「必要な量に足りない」というヒントとして考えましょう。
言葉の違いを整理しよう
「低」のあとに続く言葉にも注目しましょう。
低血糖
血糖値が低すぎる状態
低栄養
必要なエネルギーや栄養が不足した状態
低下は「下がること」。低血糖と低栄養は、それぞれ違う状態を表します。
低血糖では「血糖値」、低栄養では「必要なエネルギーや栄養」に注目します。
「低」が同じでも、低血糖と低栄養は同じ意味ではありません。言葉全体で意味を確認しましょう。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
長い言葉も、知っている部分に分けてみましょう。
STEP 1
言葉を分ける
「筋力低下」=「筋力」+「低下」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「筋力」は筋肉の力。「低下」は下がることです。
「筋肉の力が、前より弱くなることかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
筋力低下は、筋肉の力が弱くなることです。「力が全くない」「何もできない」と決めつけないようにしましょう。
「低」を見つけたら、何が低いのか、何が下がるのかを考えましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
低= ひくい・下がる
低下
何が、どのくらい下がったのかを文から読み取る。
低血糖・低栄養
「血糖」と「栄養」の違いを確認し、それぞれの意味を覚える。
「低下」=「全くできない」ではありません。利用者にできることや、残っている力にも注目しましょう。
漢字から考えてみよう
「低」と、組み合わせた漢字をヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
「低血糖」は、どちらの状態ですか?
A 血糖値が低くなりすぎた状態
B 血液の量が少ない状態
答え
A 血糖値が低くなりすぎた状態
「血糖」は血液の中にあるブドウ糖のことです。低血糖は、その濃さを表す血糖値が低くなりすぎた状態です。
漢字から考えるポイント
「血」だけでなく、「血糖」をひとまとまりとして見ましょう。
問題 2
「筋力が低下した」は、どちらの意味ですか?
A 筋肉の力が前より強くなった
B 筋肉の力が前より弱くなった
答え
B 筋肉の力が前より弱くなった
「低」+「下」から、前より下がる、と考えられます。
漢字から考えるポイント
弱くなっても、何もできないとは限りません。
実際の過去問に挑戦
「低」が入った言葉を、実際の問題で確認しましょう。
「低」が使われた過去問
第38回 問題38
意欲の低下
移動への意欲が低下している利用者への介護を考える問題です。何が下がっているのかに注目しましょう。
第38回 問題66
低栄養
低栄養の高齢者にみられる特徴を考える問題です。言葉の意味を確認してから、選択肢を読みましょう。
問題を解くときのヒント
何が低いのか、どのような状態なのかを確認しましょう。言葉の意味だけでなく、問題文に書かれた状況も読みましょう。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
低血糖
血糖値が低すぎる状態
低栄養
必要なエネルギーや栄養が不足した状態
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。