国家試験の問題を解くために必要な文法をしっかりおさえましょう。
1.「~に
関して・~に
関する」の
意味
「~に
関して・~に
関する」は、
「~について」
という意味を
表す
文法です。
意味
「~について」
「~と
関係があることについて」
💡 やさしい
日本語で
考えると…
「~について」
「~に
関して」が
難しいときは、
まず
「~について」
と言いかえて
読んでみましょう。
例
介護保険制度
に関して
説明します。
↓
介護保険制度
について
説明します。
覚え
方
~に
関して
・~に
関する
→ 「~について」
→ 「~と
関係があることについて」
試験で
見つけたときは、
まず
「~について」
と言いかえて
読んでみましょう。
3.どんなときに
使う?
「~に
関して・~に
関する」は、
話や
説明の
内容を
表すときに
使います。
「何について
話すのか」
「何と
関係があるのか」
を示す
表現です。
会話でも
使えますが、
説明文や
仕事の
文章、
試験問題などで
よく使われます。
①
話・
説明のテーマ
「何について
話す・
説明するのか」
を表します。
例
介護保険制度
に関して
説明します。
→
介護保険制度
について
説明します。
②
質問・
相談・
問い
合わせ
質問や
相談の
内容を
表すときにも
使います。
例
試験の
日程
に関して
質問があります。
→
試験の
日程について
質問があります。
③
情報・
資料・
問題の
内容
「~についての
情報」
「~と
関係がある
資料」
などを表します。
例
認知症
に関する
資料を
読みます。
→
認知症
についての
資料を
読みます。
④
かたい
文章・
試験問題
法律、
制度、
仕事の
文章や
試験などで
よく使われます。
例
感染症
に関する
記述を
読みます。
→
感染症
についての
記述を
読みます。
どんな
内容について
話しているか
考えよう
説明・
報告
→ ~について
説明する・
報告する
質問・
相談
→ ~について
質問する・
相談する
情報・
資料
→ ~についての
情報・
資料
試験・
説明文
→ 「~に
関する
記述」
などの
形で
よく使われる
💡 ポイント
「~に
関して・~に
関する」を
見たら、
「何についての
話なのか」
を
考えましょう。
長い
文章でも、
「~について」と
言いかえると、
内容を
整理しやすくなります。
4.例文で
確認しよう
「~に
関して」と
「~に
関する」を
使った
例文を
見てみましょう。
「~に
関して」
なら「~について」、
「~に
関する」
なら「~についての」
と言いかえると、
意味が
分かりやすくなります。
~に関して
介護保険制度
に関して
説明します。
やさしい
日本語
→
介護保険制度
について
説明します。
文の
形:
介護保険制度
+ に関して
+ 説明する
~に関して
試験の
申し
込みに
関して
質問があります。
やさしい
日本語
→
試験の
申し
込みについて
質問があります。
文の
形:
申し
込み
+ に関して
+ 質問がある
~に関して
事故
に関して
職員に
報告しました。
やさしい
日本語
→
事故について
職員に
報告しました。
文の
形:
事故
+ に関して
+ 報告する
~に関する
認知症
に関する
本を
読みます。
やさしい
日本語
→
認知症
についての
本を
読みます。
文の
形:
認知症
+ に関する
+ 本
~に関する
感染症
に関する
資料を
確認します。
やさしい
日本語
→
感染症
についての
資料を
確認します。
文の
形:
感染症
+ に関する
+ 資料
~に関する
高齢者の
生活
に関する
問題を
考えます。
やさしい
日本語
→
高齢者の
生活についての
問題を
考えます。
文の
形:
高齢者の
生活
+ に関する
+ 問題
例文を
読むときの
確認ポイント
1
「に
関して・に
関する」の
前にある
名詞を
確認する
2
「に
関して」なら
「~について」
と言いかえる
3
「に
関する」なら
「~についての」
と言いかえる
4
「に
関する」の
後ろにある
名詞まで
一緒に
読む
💡 ポイント
~に関して
→ ~について
話す・
説明する・
質問する
~に関する+
名詞
→ ~についての
本・
資料・
情報・
問題
後ろに
何が
続いているかを
見ると、
2つの
形を
見分けやすくなります。
5.「~に関して」と
「~に関する」は
何が
違う?
「~に関して」と
「~に関する」は、
意味は
同じです。
どちらも
「~について」
という意味ですが、
後ろに
何がくるか
が違います。
「に関して」は
動詞や
文につながり、
「に関する」は
名詞につながります。
① ~に関して
名詞
+
に関して
+
動詞・
文
例
介護保険制度
に関して
説明します。
→
介護保険制度
について
説明します。
② ~に関する
名詞
+
に関する
+
名詞
例
介護保険制度
に関する
資料を
読みます。
→
介護保険制度
についての
資料を
読みます。
後ろの
言葉を
見れば、
違いが
分かる
認知症に
関して
調べます。
→ 後ろは
動詞
「調べます」
認知症に
関する
情報
→ 後ろは
名詞
「情報」
「~に関する+
名詞」は
一緒に
読もう
【認知症に
関する
情報】
→ 認知症
についての
情報
【感染症に
関する
知識】
→ 感染症
についての
知識
【高齢者の
生活に
関する
問題】
→ 高齢者の
生活
についての
問題
2つの形を
比べて
覚えよう
~に関して
→ 「~について」
→ 後ろに
動詞・
文
~に関する
+ 名詞
→ 「~についての
名詞」
→ 後ろに
名詞
💡 試験ではここに
注目
試験問題では、
「~に
関する
記述」
という
形が
よく
使われます。
このときは、
【~に
関する
記述】
を
一つのまとまりとして
読み、
「~についての
記述」
と
言いかえると
分かりやすくなります。
6.「~について」と
何が
違う?
「~について」と
「~に関して」は、
意味が
とても似ています。
どちらも、
「~について」
「~をテーマにして」
という意味で
使うことができます。
大きな
違いは、
「~に関して」のほうが
少しかたい
表現
だということです。
① ~について
特徴
会話でも
文章でも
よく使う
例
日本の
介護
について
話します。
→ 日常会話でも
自然に
使える
表現です。
② ~に関して
特徴
少しかたく、
説明や
文章で
よく使う
例
日本の
介護
に関して
説明します。
→ 仕事や
説明文、
試験などでも
よく使われます。
文を
比べてみよう
試験に
関して
質問があります。
どんな
場面で
使われやすい?
~について
日常会話、
授業、
質問、
説明など、
いろいろな
場面で
使います。
~に関して・
~に関する
仕事の
文章、
法律や
制度の
説明、
ニュース、
試験問題などで
よく使われます。
💡 意味を
理解するときは、
まず「~について」でOK
試験で
「~に
関して」や
「~に
関する」を
見つけたときに、
「かたい
表現だから
難しい」
と
考える
必要はありません。
まず、
「~に関して」
=「~について」
「~に関する+
名詞」
=「~についての
名詞」
と
言いかえて
読みましょう。
覚え
方
~について
→ 会話でも
文章でも
よく使う
~に関して・
~に関する
→ 意味は
「~について」に
近い
→ 少しかたい
表現
→ 説明文や
仕事、
試験で
よく使われる
7.「~に関しては・
~に関しても」も
覚えよう
「~に関して」に
「は」や「も」がついて、
「~に関しては」
「~に関しても」
という形で
使われることがあります。
基本の
意味は、
「~に関して」と
同じです。
「~について」
と言いかえて
考えると
分かりやすいです。
① ~に関しては
意味
→ ~については
例
試験の
日程
に関しては
、
ホームページを
確認してください。
→
試験の
日程
については、
ホームページを
確認してください。
② ~に関しても
意味
→ ~についても
例
受験資格
に関しても
説明します。
→
受験資格
についても
説明します。
「は」と「も」で
何が
変わる?
~に関しては
→ その
話題を
取り
上げて
話すときに
使います。
やさしくすると、
「~については」
です。
~に関しても
→ ほかの
話題だけでなく、
その
話題についても
話すときに
使います。
やさしくすると、
「~についても」
です。
3つの文を
比べてみよう
認知症に
関して
説明します。
→ 認知症
について
説明します。
認知症に
関しては、
次のページで
説明します。
→ 認知症
については、
次のページで
説明します。
認知症に
関しても
説明します。
→ 認知症
についても
説明します。
💡 試験では
難しく
考えなくてOK
「~に
関しては」
「~に
関しても」を
見つけても、
新しい
文法だと
考える
必要はありません。
~に関しては
→ ~については
~に関しても
→ ~についても
と
言いかえると、
意味を
理解しやすくなります。
覚え
方
~に関して
→ ~について
~に関しては
→ ~については
~に関しても
→ ~についても
基本の
意味は
同じなので、
「について・については・についても」
に言いかえて
読みましょう。
8.試験では
どう使われる?
「~に関して・
~に関する」は、
介護福祉士国家試験でも
よく使われる
表現です。
とくに
「~に関する
記述」
という形が
多く
使われます。
難しく
見えても、
「~についての
記述」
と言いかえると、
問題の
意味が
分かりやすくなります。
第38回
(問題37)
パーキンソン病
(Parkinson disease)の
人の
住まいに
関する
次の
記述のうち、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
やさしい
日本語
パーキンソン病の
人の
住まいについての
説明
で、
一番
よいものを選びます。
文法ポイント
【住まいに
関する
次の
記述】
→ 住まいについての
次の
記述
第38回
(問題107)
次の
記述のうち、
短期目標に
関する
説明
として、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
やさしい
日本語
短期目標
についての
説明
で、
一番
よいものを選びます。
文法ポイント
【短期目標に
関する
説明】
を
一つのまとまりとして
読みます。
→ 短期目標
についての
説明
第37回
(問題64)
介護福祉に
関連する
法律に
関する
次の
記述のうち、
適切なものを
1つ選びなさい。
やさしい
日本語
介護福祉と
関係がある
法律についての
説明
で、
正しいものを
選びます。
文法ポイント
【法律に
関する
次の
記述】
→ 法律についての
次の
記述
第34回
(問題46)
利用者の
食事支援に
関して
、
介護福祉職が
連携する
職種として、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
やさしい
日本語
利用者の
食事支援について
、
介護福祉職が
一緒に
仕事をする
職種を
選びます。
文法ポイント
この問題では、
「~に関して」
が使われています。
食事支援に
関して
→ 食事支援について
試験で
見かける
形を
覚えよう
~に関する
記述
→ ~についての
記述
~に関する
説明
→ ~についての
説明
~に関して、
~を選びなさい
→ ~について、
~を選びなさい
試験問題では
こう読もう
① 「に
関して・に
関する」の
前の
言葉を
確認する
② 「に
関して」
→ 「~について」
と言いかえる
③ 「に
関する」なら、
後ろの
名詞まで
一緒に
読む
④
「~についての
記述」
「~についての
説明」
とやさしい
日本語にする
💡 試験では
「~に関する+
名詞」に
注目
介護福祉士国家試験では、
「~に
関する
記述」
のような
形が
使われています。
「に
関する」だけで
止めず、
後ろの
名詞まで
一つのまとまり
として
読むことが
大切です。
9.試験問題を
読むときのポイント
試験問題では、
「~に関して・
~に関する」を
含む
長い
文が
出てくることがあります。
そんなときは、
文を
全部
一度に
理解しようとしなくても
大丈夫
です。
「に関して・
に関する」の
前後を
確認して、
「~について」
と言いかえてみましょう。
1
「に関して・に
関する」の
前を
確認する
前にある
言葉が、
「何についての
話なのか」
を
表しています。
住まい
に関する
記述
→ この問題の
テーマは
「住まい」
です。
2
「に関して」は
「~について」と
言いかえる
「に
関して」が
出てきたら、
まず
「~について」
に
変えて
読みます。
食事支援
に関して
↓
食事支援
について
3
「に関する」は
後ろの
名詞まで
一緒に
読む
「に
関する」で
止めるのではなく、
後ろの
名詞まで
一つのまとまり
として
読みます。
【短期目標に
関する
説明】
↓
短期目標
についての
説明
4
文
全体を
やさしい
日本語にする
文法を
言いかえたあと、
問題文
全体の
意味を
確認します。
法律に
関する
次の
記述のうち、
適切なものを
選びなさい。
↓
法律
についての
説明の
中から、
正しいものを
選びます。
試験で
見つけたら、
ここまでを
一緒に
読もう
【住まいに
関する
記述】
→ 住まいについての
記述
【短期目標に
関する
説明】
→ 短期目標
についての
説明
【法律に
関する
記述】
→ 法律
についての
記述
食事支援に
関して
→ 食事支援
について
言いかえる
練習をしてみよう
①
認知症に
関する
知識
→ 認知症
についての
知識
②
介護保険制度に
関して
説明する
→ 介護保険制度
について
説明する
③
感染症に
関する
記述
→ 感染症
についての
記述
💡 「に関する」だけを
見ない
試験問題を
読むときは、
「に
関する」という
文法だけに
注目するのではなく、
前の
名詞と、
後ろの
名詞
も
一緒に
確認しましょう。
たとえば、
【認知症に
関する
支援】
なら、
「認知症
についての
支援」
とまとまりで
理解することが
大切です。
試験での
読み
方 4ステップ
①
前の
名詞を
確認する
②
「に関して」
→ 「~について」
③
「に関する」
→ 後ろの
名詞まで
一緒に
読む
④
文
全体を
やさしい
日本語に
言いかえる
10.まとめ
「~に関して・
~に関する」の
意味と
使い
方を、
最後に
確認しましょう。
いちばん大切な
意味
「~に関して・
~に関する」
=「~について」
「~と
関係がある」
という意味を
含むこともあります。
「~について」との
違い
~について
→ 日常会話でも
文章でも
よく使います。
~に関して・
~に関する
→ 「~について」と
意味は
近いですが、
少しかたい
表現
です。
仕事の
文章や
説明文、
法律、
試験問題などで
よく使われます。
「は・も」がつく
形も
確認しよう
~に関しては
→ ~については
~に関しても
→ ~についても
試験で
よく見る
形
~に関する
記述
→ ~についての
記述
~に関する
説明
→ ~についての
説明
~に関して、
~を選びなさい
→ ~について、
~を選びなさい
💡 試験問題で
見つけたら
①
「に関して・に
関する」の
前の
名詞を
確認する
②
「に関して」
→ 「~について」
と言いかえる
③
「に関する」なら、
後ろの
名詞まで
一緒に
読む
④
文
全体を
やさしい
日本語に
言いかえる
「~に関して・
~に関する」は、
説明文や
仕事の
文章、
試験問題で
よく使われます。
「に関して」
を見たら
「~について」
「に関する」
を見たら、
後ろの
名詞まで
一緒に
読む
この2つを
意識すると、
長い
試験問題も
読みやすくなります。