過去問(年度別)

【第37回試験】生活支援技術②(問題88〜96)

生活支援技術せいかつしえんぎじゅつ

問題もんだい88

つぎ記述きじゅつのうち,口腔こうくうケアを実施じっしするときの留意点りゅういてんとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 実施中じっしちゅうは,利用者りようしゃあごげた姿勢しせいをとってもらう。
2 総義歯そうぎしは,上顎じょうがくから下顎かがくじゅんはずしてもらう。
3 みがきのまえに,うがいをおこなってもらう。
4 ブラシは,おおきくうごかしてみがいてもらう。
5 したブラシは,舌先したさきから咽頭いんとうかってうごかしてもらう。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい88(解答かいとう解説かいせつ

口腔こうくうケアを実施じっしするときの留意点りゅういてんかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

口腔こうくうケアは、くちなか清潔せいけつたもち、誤嚥性肺炎ごえんせいはいえんなどの感染予防かんせんよぼう役立やくだちます。

安全あんぜん効果的こうかてきおこなうための姿勢しせい手順てじゅん道具どうぐ使つかかたなど、実施時じっしじ留意点りゅういてん理解りかいすることが重要じゅうようです。

1 実施中じっしちゅうは,利用者りようしゃあごげた姿勢しせいをとってもらう。

【×】あやまりです。あごげすぎると誤嚥ごえん危険きけんたかまります。口腔こうくうケアをおこなさいは、かるくうつむいた姿勢しせいたもち、誤嚥ごえんふせぐことが大切たいせつです。

2 総義歯そうぎしは,上顎じょうがくから下顎かがくじゅんはずしてもらう。

【×】あやまりです。総義歯そうぎしは,下顎かがくからはずします。

3 みがきのまえに,うがいをおこなってもらう。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。うがいをさきにすることで、くちなかべかすやよごれをあらかじめのぞき、みがきの効果こうかたかめることができます。

4 ブラシは,おおきくうごかしてみがいてもらう。

【×】あやまりです。ブラシは小刻こきざみに優しくうごかしてみがくのが基本きほんです。

5 したブラシは,舌先したさきから咽頭いんとうかってうごかしてもらう。

【×】あやまりです。したブラシは、おく咽頭側いんとうがわ)から舌先したさきかってやさしくうごかします。

#口腔こうくうケア

問題もんだい89

つぎ記述きじゅつのうち,介護かいご必要ひつようひとへの熱中症対策ねっちゅうしょうたいさくのために,介護福祉職かいごふくししょくおこな水分補給すいぶんほきゅう対応たいおうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 のどがかわいてから,水分すいぶんるようにつたえる。
2 みずでむせるときは,ゼリーの提供ていきょうひかえる。
3 起床時きしょうじは,水分摂取すいぶんせっしゅひかえるようにつたえる。
4 食事しょくじのときの水分すいぶんは,一日いちにち水分摂取量すいぶんせっしゅりょうからのぞく。
5 あせりょうおおいときは,塩分えんぶんふくんだものすすめる。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい89(解答かいとう解説かいせつ

熱中症対策ねっちゅうしょうたいさくかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

高齢者こうれいしゃ介護かいご必要ひつようひとは、のどのかわきをかんじにくく、脱水だっすい熱中症ねっちゅうしょうになりやすいため、日常にちじょう水分補給すいぶんほきゅう支援しえん重要じゅうようです。

今回こんかい問題もんだいでは、からだ状態じょうたいにあわせた適切てきせつ水分補給すいぶんほきゅう対応たいおうわれています。

1 のどがかわいてから,水分すいぶんるようにつたえる。

【×】あやまりです。高齢者こうれいしゃは、のどのかわきをかんじにくいことがあります。のどがかわいてからでの対応たいおうではおそ場合ばあいがあるため、かわまえにこまめに水分すいぶんるようにします。

2 みずでむせるときは,ゼリーの提供ていきょうひかえる。

【×】あやまりです。みずでむせるときは,トロミをつけたゼリー飲料いんりょうのほうが安全あんぜんめます。

3 起床時きしょうじは,水分摂取すいぶんせっしゅひかえるようにつたえる。

【×】あやまりです。ているあいだあせをかいているため、起床時きしょうじ水分補給すいぶんほきゅうはとても大切たいせつです。

4 食事しょくじのときの水分すいぶんは,一日いちにち水分摂取量すいぶんせっしゅりょうからのぞく。

【×】あやまりです。汁物しるものものなど、食事中しょくじちゅう水分すいぶん一日いちにち水分摂取量すいぶんせっしゅりょうふくまれます。

5 あせりょうおおいときは,塩分えんぶんふくんだものすすめる。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。あせをかくとは、水分すいぶん一緒いっしょ塩分えんぶん電解質でんかいしつ)もうしなわれるため、経口補水液けいこうほすいえきやスポーツドリンクなどの塩分えんぶんふくもの有効ゆうこうです。

熱中症ねっちゅうしょう

問題もんだい90

Aさん(75さい男性だんせい)は, 1年前ねんまえ前頭側頭型認知症ぜんとうそくとうがたにんちしょう(frontotemporal dementia)と診断しんだんされ,現在げんざいは,認知症対応型共同生活介護にんちしょうたいおうがたきょうどうせいかつかいご認知症高齢者にんちしょうこうれいしゃグループホーム)に入居にゅうきょしている。わかころからべることがきである。現在げんざい咀嚼そしゃく嚥下機能えんげきのう低下ていかはなく,スプーンを使つかい,自分じぶんべている。最近さいきんまえ次々つぎつぎものくちれることがえた。
つぎ記述きじゅつのうち,Aさんの現在げんざい状態じょうたいわせた食事しょくじ介護かいごとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 つきのコップを準備じゅんびする。
2 食器しょっき少量しょうりょうずつりつけて提供ていきょうする。
3 すべての料理りょうりをテーブルのうえならべる。
4 おおきなスプーンに変更へんこうする。
5 ってべられるもの準備じゅんびする。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい90(解答かいとう解説かいせつ

食事しょくじ介護かいごかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

前頭側頭型認知症ぜんとうそくとうがたにんちしょう特徴とくちょうとして「衝動しょうどう抑制よくせいがききにくくなる」ことがあります。

今回こんかい事例じれいのポイントはつぎ部分ぶぶんです。

最近さいきんまえ次々つぎつぎものくちれることがえた。

まえ次々つぎつぎものくちれるという課題かだいたいする、安全面あんぜんめん配慮はいりょした環境調整かんきょうちょうせい提供方法ていきょうほうほう工夫くふう必要ひつようとなります。

1 つきのコップを準備じゅんびする。

【×】あやまりです。コップの形状けいじょうは、みやすさのサポートにはなりますが、Aさんの課題かだい改善かいぜんにはなりません。

2 食器しょっき少量しょうりょうずつりつけて提供ていきょうする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。視覚的しかくてきにたくさんのものがあると、衝動的しょうどうてき次々つぎつぎくちれてしまうことがあります。 少量しょうりょうずつけることで、一度いちどぎないようにします。

3 すべての料理りょうりをテーブルのうえならべる。

【×】あやまりです。視覚的しかくてきにたくさんのものがあると、衝動的しょうどうてき次々つぎつぎくちれてしまうため、逆効果ぎゃくこうかです。

4 おおきなスプーンに変更へんこうする。

【×】あやまりです。スプーンがおおきくなると、一口ひとくちりょうえてむせや誤嚥ごえんのリスクがたかくなります。 まえ次々つぎつぎくちれてしまうAさんのようなひとにはきません。

5 ってべられるもの準備じゅんびする。

【×】あやまりです。Aさんはスプーンを使つかってべることはできています。今回こんかい課題かだい改善かいぜんには直接関係ちょくせつかんけいがありません。

前頭側頭型認知症ぜんとうそくとうがたにんちしょう

問題もんだい91

つぎ記述きじゅつのうち,パーキンソンびょう(Parkinson disease)で上肢じょうしふるえはあるが,自力摂取じりきせっしゅ可能かのう利用者りようしゃ食事しょくじ介護かいごとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 食事後しょくじご口腔内こうくうないのアイスマッサージをおこなう。
2 片側かたがわふちたかくなっているさら準備じゅんびする。
3 上半身じょうはんしんうしろに20程度ていどたおすようにつたえる。
4 食器しょっきいてある位置いち説明せつめいする。
5 かかとゆかからかすようにつたえる。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい91(解答かいとう解説かいせつ

食事しょくじ介護かいごかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

パーキンソンびょうは、手足てあしのふるえ(振戦しんせん)やうごきがおそい(動作緩慢どうさかんまん)、筋肉きんにくのこわばり(筋固縮きんこしゅく)が特徴とくちょうです。

この問題もんだいでは、自力じりき食事しょくじができるひとへの食事動作しょくじどうさたすける環境調整かんきょうちょうせい道具どうぐ工夫くふうわれています。

1 食事後しょくじご口腔内こうくうないのアイスマッサージをおこなう。

【×】あやまりです。アイスマッサージは、嚥下障害えんげしょうがいみにくさ)がある場合ばあい効果こうかがありますが、上肢じょうしふるえの課題解決かだいかいけつにはなりません。

2 片側かたがわふちたかくなっているさら準備じゅんびする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。上肢じょうしふるえていても、自分じぶんべられるようにするために、さらふちたかくしてものをすくいやすくする工夫くふうはとても有効ゆうこうです。

3 上半身じょうはんしんうしろに20程度ていどたおすようにつたえる。

【×】あやまりです。食事中しょくじちゅう上体じょうたいうしろにたおすと、誤嚥ごえんのリスクがたかまり危険きけんです。

4 食器しょっきいてある位置いち説明せつめいする。

【×】あやまりです。視覚障害しかくしょうがい失認しつにんがある場合ばあいには有効ゆうこうですが、上肢じょうしふるえの課題解決かだいかいけつにはなりません。

5 かかとゆかからかすようにつたえる。

【×】あやまりです。あしをしっかりゆかにつけることでからだ安定あんていし、上半身じょうはんしん動作どうさもしやすくなります。 かかとかせるのは転倒てんとう姿勢しせい不安定ふあんていにつながるため不適切ふてきせつです。

#パーキンソンびょう

問題もんだい92

つぎ記述きじゅつのうち,入浴にゅうよく作用さようかした,高齢者こうれいしゃへの入浴にゅうよく介護かいごとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 食事しょくじは,入浴直前にゅうよくちょくぜん摂取せっしゅする。
2 高血圧こうけつあつひとには,42℃以上いじょうにつかってもらう。
3 浴槽よくそうなかでは,関節運動かんせつうんどううながす。
4 心疾患しんしっかん(heart disease)のあるひとには,かたまでにつかってもらう。
5 個浴こよく浴槽内よくそうないでは,あしかせてもらう。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい92(解答かいとう解説かいせつ

入浴作用にゅうよくさようかした入浴介護にゅうよくかいごかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

入浴にゅうよくには、身体しんたい清潔保持せいけつほじだけでなく、血行促進けっこうそくしんやリラックス効果こうか関節かんせつ可動域かどういき向上こうじょうなど様々さまざま作用さようがあります。

とく試験しけんでもわれやすい作用さよう効果こうか)は、つぎの3つです。

  1. 温熱おんねつ作用さよう効果こうか
  2. 浮力ふりょく作用さよう効果こうか
  3. 静水圧せいすいあつ作用さよう効果こうか


1 食事しょくじは,入浴直前にゅうよくちょくぜん摂取せっしゅする。

【×】あやまりです。食事後しょくじごすぐに入浴にゅうよくをすると、消化不良しょうかふりょう貧血ひんけつこすことがあります。食事しょくじ入浴にゅうよくあいだは、最低さいていでも30ぷん~1時間じかんけることがのぞましいです。


2 高血圧こうけつあつひとには,42℃以上いじょうにつかってもらう。

【×】あやまりです。42℃以上いじょうあつは、血圧けつあつ急上昇きゅうじょうしょう心臓しんぞうへの負担ふたんがかかるため、高血圧こうけつあつひとには不適切ふてきせつです。

3 浴槽よくそうなかでは,関節運動かんせつうんどううながす。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。浮力作用ふりょくさようにより、関節かんせつうごきがらくになり、いたみも軽減けいげんされるため、入浴中にゅうよくちゅうかる関節運動かんせつうんどう高齢者こうれいしゃにとって効果的こうかてきです。

4 心疾患しんしっかん(heart disease)のあるひとには,かたまでにつかってもらう。

【×】あやまりです。心疾患しんしっかんのあるひとかたまでにつかると、心臓しんぞうおおきな負担ふたんがかかり危険きけんです。 湯量ゆりょうむねしたあたりまでにし、半身浴はんしんよくなどがおすすめです。

5 個浴こよく浴槽内よくそうないでは,あしかせてもらう。

【×】あやまりです。浴槽内よくそうないあしかせるとからだ不安定ふあんていになり、転倒てんとうおぼれるリスクがたかくなります。足裏あしうらをしっかり浴槽よくそうそこにつけるようにし、安定あんていした姿勢しせいたもつことが大切たいせつです。

入浴にゅうよく #浮力作用ふりょくさよう

問題もんだい93

つぎ記述きじゅつのうち,下肢筋力かしきんりょく低下ていかして介護かいご必要ひつようとするひと入浴にゅうよくてきした環境かんきょうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 浴室よくしつ入口いりぐちひらにする。
2 ゆかから浴槽よくそうふちまでのたかさは20cmにする。
3 たてながく,あさめの洋式ようしき浴槽よくそうにする。
4 浴槽よくそうふちはばは20cmにする。
5 浴槽よくそうへの出入でいりのために,水平すいへいおよび垂直すいちょくすりを設置せっちする。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい93(解答かいとう解説かいせつ

入浴介護にゅうよくかいごかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

下肢筋力かしきんりょく低下ていかした利用者りようしゃにとって、安全あんぜん負担ふたんすくない入浴環境にゅうよくかんきょうととのえることは転倒てんとう事故防止じこぼうしのために重要じゅうようです。


1 浴室よくしつ入口いりぐちひらにする。

【×】あやまりです。ひらしたのイラスト)は、転倒時てんとうじそとからけにくくなるため危険きけんです。介護かいごのしやすさや安全性あんぜんせいから、のぞましいとされています。

開き戸


2 ゆかから浴槽よくそうふちまでのたかさは20cmにする。

【×】あやまりです。一般的いっぱんてき浴槽よくそうふちまでのたかさは40~45cmが適切てきせつとされます。20cmではひくすぎるため、がりがむずかしくなります。

3 たてながく,あさめの洋式ようしき浴槽よくそうにする。

【×】あやまりです。洋式ようしきあさくてなが浴槽よくそうは、からだきやすく、がりがむずかしくなる場合ばあいがあります。

4 浴槽よくそうふちはばは20cmにする。

【×】あやまりです。浴槽よくそうふちひろすぎるとまたぐ動作どうさむずかしくなり、転倒てんとうのリスクがたかまります。一般的いっぱんてきに10〜15cmがいとされており、浴槽よくそうこしをかけり、またいだりするさい安定感あんていかんがあるとされています。

5 浴槽よくそうへの出入でいりのために,水平すいへいおよび垂直すいちょくすりを設置せっちする。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。垂直すいちょくすりはがりやすく、水平すいへいすりは移動いどう安定性あんていせいささえます。 両方りょうほうすりを設置せっちすることで、安全あんぜん自立じりつしやすい入浴環境にゅうよくかんきょうととのえることができます。

入浴にゅうよく 

問題もんだい94

つぎ記述きじゅつのうち,体調不良たいちょうふりょう入浴にゅうよくできない片麻痺かたまひ利用者りようしゃたいして,ベッドじょうおこな全身清拭ぜんしんせいしき方法ほうほうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 清拭時せいしきじは,まどけておこなう。
2 洗面器せんめんきには,40℃程度ていどのお準備じゅんびする。
3 最初さいしょに,腹部ふくぶから清拭せいしきする。
4 背部はいぶは,患側かんそくしたにした側臥位そくがいにしてく。
5 しタオルでいたあとは,かわいたタオルで水分すいぶんる。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい94(解答かいとう解説かいせつ

ベッドじょうおこな全身清拭ぜんしんせいしき方法かんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

入浴にゅうよくできない利用者りようしゃには、感染予防かんせんよぼう皮膚ひふ清潔保持せいけつほじのためにも清拭せいしき必要ひつようとなります。

入浴にゅうよく場合ばあいさむさのかんかたことなるため、ただしい順序じゅうじょ方法ほうほうをしっかりおぼえましょう。


1 清拭時せいしきじは,まどけておこなう。

【×】あやまりです。清拭中せいしきちゅう利用者りようしゃからだえやすいため、室温を保つことが大切です。


2 洗面器せんめんきには,40℃程度ていどのお準備じゅんびする。

【×】あやまりです。清拭せいしきさい、タオルをしぼると温度おんどが8〜10℃低下ていかするといわれています。そのため、洗面器せんめんきには50〜55℃程度ていどのお準備じゅんびします。

3 最初さいしょに,腹部ふくぶから清拭せいしきする。

【×】あやまりです。清拭せいしき基本的きほんてき心臓しんぞうけて、末梢まっしょうから中枢ちゅうすうかっていていきます。

4 背部はいぶは,患側かんそくしたにした側臥位そくがいにしてく。

【×】あやまりです。片麻痺かたまひひと場合ばあい麻痺側まひそくしたにすると圧迫あっぱくされて褥瘡じょくそう原因げんいんになることがあるため、適切てきせつではありません。

5 しタオルでいたあとは,かわいたタオルで水分すいぶんる。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。清拭後せいしきご水分すいぶんのこると、皮膚ひふのかぶれやえの原因原因になるため、かわいたタオルでやさしく水分すいぶんることが大切たいせつです。

清拭せいしき 

問題もんだい95

つぎのうち,同居どうきょ高齢者こうれいしゃにおむつを使用しようする家族介護者かぞくかいごしゃたいする,介護福祉職かいごふくししょく説明せつめいとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 「使用しようする本人ほんにん羞恥心しゅうちしんくばりましょう」
2 「尿失禁にょうしっきんふせぐことができます」
3 「尿量にょうりょうにせずに, 1日中にちじゅうおなじおむつを使つかうことができます」
4 「おむつをけると,安心あんしんして排泄はいせつができます」
5 「家族かぞく都合つごうわせて,おむつを使つかいましょう」

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい95(解答かいとう解説かいせつ

おむつの使用しようかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

おむつを使用しようするさいには、排泄はいせつ自立支援じりつしえん利用者りようしゃ尊厳そんげん配慮はいりょすることが大切たいせつです。

介護福祉職かいごふくししょくだけでなく、家族介護者かぞくかいごしゃにもしっかりと理解りかいもとめ、適切てきせつ使用しよう助言じょげんできるようにします。


1 「使用しようする本人ほんにん羞恥心しゅうちしんくばりましょう」

【○】ただしい選択肢せんたくしです。おむつの使用しようは、本人ほんにん羞恥心しゅうちしんともなうデリケートなことです。本人ほんにん気持きもちにった最大限さいだいげん配慮はいりょ必要ひつようです。


2 「尿失禁にょうしっきんふせぐことができます」

【×】あやまりです。おむつは尿失禁にょうしっきんを「ふせぐ」ものではなく、失禁時しっきんじ処理しょりたすけるものです。

3 「尿量にょうりょうにせずに, 1日中にちじゅうおなじおむつを使つかうことができます」

【×】あやまりです。おむつは衛生的えいせいてき使用しようする必要ひつようがあり、適切てきせつなタイミングでの交換こうかん必要ひつようです。長時間交換ちょうじかんこうかんしないと、皮膚ひふトラブルや感染症かんせんしょう原因げんいんになります。

4 「おむつをけると,安心あんしんして排泄はいせつができます」

【×】あやまりです。失禁しっきんにしているひとにとってはおむつの使用しよう安心感あんしんかんにつながりますが、羞恥心しゅうちしん不快感ふかいかんともないます。あくまでもトイレでの排泄はいせつうながしましょう。

5 「家族かぞく都合つごうわせて,おむつを使つかいましょう」

【×】あやまりです。本人ほんにん意向いこう尊厳そんげん一番いちばんかんがえるべきもので、家族かぞく都合つごう優先ゆうせんするものではありません。

排泄はいせつ

問題もんだい96

つぎ記述きじゅつのうち,ポータブルトイレを使用しようするときの排泄はいせつ介護かいごとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 ポータブルトイレのした新聞紙しんぶんしく。
2 ベッドで臥床がしょうしている状態じょうたいで,ズボンや下着したぎをおろす。
3 ポータブルトイレには,まえかがみになってすわってもらう。
4 排泄はいせつわるまで,ポータブルトイレのうしろにってつ。
5 排泄後はいせつご陰部いんぶ清拭せいしきは,ベッドのじょうおこなう。

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

問題もんだい96(解答かいとう解説かいせつ

ポータブルトイレを使用しようした排泄はいせつ介護かいごかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

ポータブルトイレを使用しようした排泄はいせつ介護かいごでは、利用者りようしゃ尊厳そんげん安全あんぜん快適かいてきさをたもちながら、適切てきせつ姿勢しせい保持ほじ清潔保持せいけつほじおこなうことが重要じゅうようです。


1 ポータブルトイレのした新聞紙しんぶんしく。

【×】あやまりです。新聞紙しんぶんし衛生的えいせいてきとはいえず、すべって転倒てんとうするおそれもあります。専用せんよう防水ぼうすいシートや吸水ぼうすいマットを使用しようすることがのぞましいです。


2 ベッドで臥床がしょうしている状態じょうたいで,ズボンや下着したぎをおろす。

【×】あやまりです。ポータブルトイレはきてすわって使つかうものです。ベッドじょうではなく、ポータブルトイレまで移動いどうしたタイミングでズボンや下着したぎをおろします。

3 ポータブルトイレには,まえかがみになってすわってもらう。

【○】ただしい選択肢せんたくしです。排泄はいせつをスムーズにおこなうためには、かるまえかがみの姿勢しせい有効ゆうこうです。この姿勢しせい腹圧ふくあつたかめ、排泄はいせつうなが効果こうかがあります。

4 排泄はいせつわるまで,ポータブルトイレのうしろにってつ。

【×】あやまりです。利用者りようしゃのプライバシーに配慮はいりょし、必要ひつようがなければそばをはなれて見守みまもるのが基本きほんです。必要ひつよう場合ばあいも、こえかけや視線しせん注意ちゅういしてプライバシーを尊重そんちょうしましょう。

5 排泄後はいせつご陰部いんぶ清拭せいしきは,ベッドのじょうおこなう。

【×】あやまりです。基本的きほんてきにはポータブルトイレにすわっているうちに清拭せいしきおこない、下着したぎととのえたうえでベッドへもどるのが適切てきせつです。

#ポータブルトイレ

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