生活支援技術
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問題57
Aさん(83歳,女性,要介護3)は,脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で左片麻痺があり,介護老人福祉施設に入所している。ある日の夜間,仰臥位(背臥位)で寝ていたAさんが,「背中が重く感じて,眠れない」と介護福祉職に訴えた。
次の記述のうち,介護福祉職がAさんに行う介護として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ファーラー位にして,左下肢にクッションを入れる。
2 両上肢の下に,クッションを入れる。
3 両膝窩部に,クッションを入れる。
4 右側臥位にして,クッションを抱いてもらう。
5 右下肢の足部に,クッションを入れる。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題57
脳梗塞後遺症による左片麻痺がある人の安楽な体位に関する問題です。
答えは、「4」です。
Aさんは仰向けでずっと寝ていたため、背中に体重が集中して苦しくなっています。
背中の圧迫を減らし、麻痺側の腕や体をクッションで安全に支える姿勢をとり、体圧を分散させるようにします。
1 ファーラー位にして,左下肢にクッションを入れる。
【×】誤りです。ファーラー位とは、ベッドの背中側を起こして、上半身を起こした姿勢です。ファーラー位にすると上半身は起きますが、背中やお尻に圧がかかりやすくなり、背中の圧迫を減らすことはできません。
2 両上肢の下に,クッションを入れる。
【×】誤りです。上肢とは、腕や手のことです。腕の下にクッションを入れると、腕の重さを支えることはできますが、背中の圧迫を減らすことはできません。
3 両膝窩部に,クッションを入れる。
【×】誤りです。膝窩部とは、膝の裏側のくぼんだ部分です。膝の裏を少し支えると、腰の緊張がほぐれたり、足は楽になりますが、背中の圧迫を減らすことはできません。
4 右側臥位にして,クッションを抱いてもらう。
【○】正しい選択肢です。右側臥位にすると、仰向けで背中にかかっていた圧を減らすことができます。また、左片麻痺があるため、右側を下にした姿勢にすると、麻痺側の腕や体をクッションで支えやすくなり、楽な姿勢をとりやすくなります。
5 右下肢の足部に,クッションを入れる。
【×】誤りです。Aさんが困っているのは、仰向けで背中が重く感じることです。足の部分だけにクッションを入れても、背中の圧迫を減らすことはできません。