介護福祉士国家試験では、
「留意点」
「注意する」
「注意すべき」など、
「留意」と
「注意」
という言葉が
よく使われます。
2つの言葉は、
どちらも
「気をつける」
ことに関係していますが、
使い方や
伝える意味には
少し違いがあります。
✓
この記事で
確認すること
「留意」と
「注意」の
意味の
違い
と、
実際の
過去問で
どのように使われているか
を確認します。
また、
試験で
2つの言葉が
出たときの
読み方も
学びます。
1.「留意」と
「注意」とは?
「留意」と
「注意」は、
どちらも
「気をつける」
という意味をもつ
言葉です。
ただし、
使い方や
伝えたいことには
少し違いがあります。
試験では、
それぞれをやさしい言葉に
変えて読むと
わかりやすくなります。
「留意」の
意味
留意
↓
大切なことを
心にとめて、
気をつける
やさしく言うと、
「このことを忘れないようにしておこう」
というイメージです。
「留意」の
例
利用者の
希望に
留意する
→ 利用者の
希望を
忘れずに
考える
情報収集の
留意点
→ 情報を
集めるときに、
忘れずに
考えておくポイント
「注意」の
意味
注意
↓
よく気をつける・
意識を
向ける
やさしく言うと、
「ここに気をつけよう」
というイメージです。
「注意」の
例
転倒に
注意する
→ 転倒しないように
気をつける
環境温度に
注意する
→ 環境温度に
気をつける
「留意」と
「注意」の
違い
留意
大切なことを
心にとめておく
→ 「このことを
忘れないようにしておこう」
注意
必要なことに
意識を
向けて
気をつける
→ 「ここに
気をつけよう」
💡 2つの言葉は
完全に
別ではありません
「留意」と
「注意」には、
どちらも
「気をつける」
という共通した
意味があります。
試験では、
「留意だから
安全とは関係ない」
「注意だから
必ず危険の
話」
のように決めつけず、
文全体を
読むこと
が大切です。
⚠ 「注意する」には
別の
使い方もあります
「注意する」は、
自分が
気をつける
という意味だけではありません。
利用者に
注意する
↓
利用者に
気をつけるように
言う
「誰が
何に
注意するのか」
「誰が
誰に
注意するのか」
を確認しましょう。
試験で
見ることがある
形
「留意」
留意点
~に留意する
留意すべき
「注意」
注意点
~に注意する
注意すべき
注意しなければならない
「留意」が
出たら
「何を
忘れずに
考える?」
、
「注意」が
出たら
「何に
気をつける?」
と考えてみましょう。
2.過去問ではどう
使われる?
「留意」と
「注意」は、
介護福祉士国家試験で
どちらも使われています。
とくに大切なのは、
2つを完全に
別の言葉だと
考えないことです。
実際の
過去問では、
1つの問題の中に
「留意」と
「注意」の
両方
が使われることもあります。
第38回
問題101
実際の
文章
問題文
バイタルサインを
測定するときの
留意点
として、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
選択肢1
非接触型体温計による
測定では、
環境温度に
注意する
。
2つの言葉を
やさしく読むと
バイタルサインを
測定するときの
留意点
↓
バイタルサインを
測るときに、
忘れずに
考えておくポイント
環境温度に
注意する
↓
環境温度に
気をつける
💡 1つの問題に
「留意」と
「注意」が
両方あります
留意点
測定するときに
大切なポイント
→ 忘れずに
考えておくこと
注意する
環境温度に
意識を
向ける
→ 環境温度に
気をつける
この問題では、
問題文に
「留意点」、
選択肢に
「注意する」が
使われています。
つまり、
「留意」と
「注意」は
反対の
意味ではありません。
どちらも
「気をつける」
ことに関係する
言葉です。
第38回
問題115
実際の
文章
日々の
症状に
変動がある
母を
自宅で
介護するときに
どのようなことに
注意すべきか
と聞かれた。
「注意すべき」とは?
どのようなことに
注意すべきか
↓
どのようなことに
気をつける
必要があるか
この問題では
何を
考える?
自宅で
介護するときに
何に
注意する?
↓
自宅で
介護するときに、
とくに何に
気をつける
必要がある?
「~すべき」は、
「~する必要がある」
と読むと
わかりやすくなります。
そのため、
「注意すべき」は、
「気をつける
必要がある」
という意味です。
第36回
問題106
実際の
文章
介護福祉職が、
初回の
面談で
情報を
収集するときの
留意点
として、
最も
適切なものを
1つ選びなさい。
この「留意点」は?
情報を
収集するときの
留意点
↓
情報を
集めるときに、
忘れずに
考えておくポイント
「留意点」と
書いてあったら
何を
忘れずに
考える?
↓
この場面で
大切な
ポイントは何?
この問題は、
初回の
面談について
問われています。
「留意点」は、
危険や
事故だけに
気をつけるという
意味ではありません。
この場合は、
面談をするときに
大切なこと
を考えます。
💡 「留意」=
危険への
注意だけではありません
利用者への
配慮や
情報収集の
方法など、
行動するときに
忘れずに
考えること
にも使われます。
過去問から
わかること
留意点
→ 忘れずに
考えておく
大切なポイント
~に注意する
→ ~に気をつける
注意すべき
→ 気をつける
必要がある
「留意」と
「注意」は、
どちらも「気をつける」ことに
関係する言葉
です。
「留意だから○○」
「注意だから○○」と
決めつけず、
文全体を
読みましょう。
3.問題を
解くときのポイント
「留意」と
「注意」が
出たら、
まずそれぞれを
やさしい言葉に
変えて
読む
ことが大切です。
💡 まずはこう読み換えよう
留意
↓
大切なことを
忘れずに
考える
注意
↓
必要なことに
気をつける
4つの順番で
考えよう
1
「留意」か
「注意」かを
確認する
まず問題文や
選択肢の
言葉を
見る
2
やさしい言葉に
変える
留意点
→ 忘れずに
考えるポイント
/
注意する
→ 気をつける
3
「留意だから○○」
「注意だから○○」
と決めつけない
2つには意味が
重なるところがあるので、
文全体を
読む
4
「最も」があれば、
一番
大切なものを
選ぶ
気をつけることが
複数あっても、
問題が
求めている
優先度を
考える
「留意」と
「注意」では
何を考える?
留意
何を
忘れずに
考える?
→ この場面で
大切なポイントは
何?
注意
何に
気をつける?
→ この場面で
とくに意識することは
何?
⚠ 「最も」を
読み落とさない
介護福祉士国家試験では、
「留意点として、
最も
適切なもの」
のように問われることがあります。
この場合は、
「大切なこと」を
すべて選ぶのではなく、
その場面で
一番
適切なもの
を選びます。
留意点として、
最も
適切なもの
↓
大切なポイントの中で、
この場面に
一番
合うもの
「注意する」は、
「誰が
誰に?」も
確認
「注意する」には、
自分が
気をつける意味のほかに、
相手に
気をつけるように
言う
という意味もあります。
利用者に
注意する
↓
利用者に
気をつけるように
言う
問題ではこの順番
① 「留意」?
「注意」?
↓
② やさしい言葉に
変える
↓
③ 言葉だけで
決めつけず、
文全体を読む
↓
④ 「最も」があれば
一番
大切なものを
選ぶ
4.まとめ
「留意」と
「注意」は、
どちらも
「気をつける」
ことに関係する
言葉です。
覚えておこう
留意
↓
大切なことを
心にとめて、
気をつける
注意
↓
必要なことに
意識を
向けて
気をつける
2つの違いを
短く確認
留意
大切なことを
忘れずに
考える
→ 「このことを
忘れないようにしておこう」
注意
必要なことに
気をつける
→ 「ここに
気をつけよう」
「留意」と
「注意」は、
意味が
重なるところもあります。
試験では、
「留意」なら
「何を
忘れずに
考える?」
「注意」なら
「何に
気をつける?」
と考えて
読みましょう。