人間関係とコミュニケーション
問題5
V介護老人福祉施設では,感染症が流行したために,緊急的な介護体制で事業を継続することになった。さらに労務管理を担当する職員からは,介護福祉職の精神的健康を守ることを目的とした組織的なマネジメントに取り組む必要性について提案があった。
次の記述のうち,このマネジメントに該当するものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感染防止対策を強化する。
2 多職種チームでの連携を強化する。
3 利用者のストレスをコントロールする。
4 介護福祉職の燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))を防止する。
5 利用者家族の面会方法を見直す。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題5
介護福祉職の精神的健康を守ることを目的としたマネジメントに関する問題です。
答えは、「4」です。
マネジメントは目的により、方法が異なります。
今回は「介護福祉職の精神的健康を守ること」を目的にしたマネジメントを問われていることを頭に入れて、選択肢を確認しましょう。
1 感染防止対策を強化する。
【×】誤りです。すでに緊急的な介護体制で事業を継続する段階ですので、感染防止対策は十分に対応されていると考えられます。この段階で、感染防止対策を強化することは、精神的な負担をかけてしまうため適切ではありません。
2 多職種チームでの連携を強化する。
【×】誤りです。多職種チームでの連携を強化することは、介護福祉職の精神的健康を守ることにつながるマネジメントではありません。
3 利用者のストレスをコントロールする。
【×】誤りです。組織的なマネジメントと利用者のストレスコントロールは別に考えるものであり、適切ではありません。
4 介護福祉職の燃え尽き症候群(バーンアウト(burnout))を防止する。
【○】正しい選択肢です。燃え尽き症候群(バーンアウト)とは、一定の期間に過度の緊張とストレスの下に置かれた場合に発生する、無気力感、疲労感などの症状です。感染症が流行し、介護福祉職は感染が拡大しないように緊張感のもとで業務を行っていること考えられるため、燃え尽き症候群(バーンアウト)を防止するマネジメントが最も適切です。
5 利用者家族の面会方法を見直す。
【×】誤りです。利用者家族の面会方法を見直すことは、一時的なルールの変更であり、組織的なマネジメントに関するものではありません。
#燃え尽き症候群 #バーンアウト