解答と解説
問題117
退院後の施設を選ぶ問題です。
答えは、「4」です。
選択肢の施設の特徴をしっかり押さえておきましょう。
事例文の中から、施設を選ぶ上で、参考にする情報は次のとおりです。
- 70歳、要介護3
- 年金収入で生活
- 脊髄損傷
- 在宅復帰を目的に,一定期間施設で生活したい
- リハビリ専門職がいる施設を希望
1 養護老人ホーム
【×】誤りです。養護老人ホームは、老人福祉法に規定された施設です。65歳以上で、環境上、経済的理由により居宅において養護を受けることが難しい人が入所できる施設です。年金収入があり、妻がいるDさんには、適していません。
2 軽費老人ホーム
【×】誤りです。軽費老人ホームは、老人福祉法に規定された施設です。60歳以上の人が無料または低額な料金で入所することができます。自宅での生活は難しいものの、介護がそれほど必要ではない人が対象です。リハビリテーションの専門職はいないため、Dさんには適していません。
3 介護老人福祉施設
【×】誤りです。介護老人福祉施設とは、介護保険法に規定された施設です。常時介護を必要とするもので、居宅で介護を受けることが難しい人が入所できる施設です。原則要介護3以上の人が対象です。一定期間の施設入所を希望しているDさんには適していません。
4 介護老人保健施設
【○】正しい選択肢です。介護老人保健施設は、医療法と介護保険法に基づいて運営されている施設です。病院での治療を終えた要介護者が、在宅復帰を目指してリハビリや介護を受ける施設で、医師、看護師、リハビリ専門職、介護職が連携して、生活能力の回復をサポートします。リハビリ専門職が必ずいますので、Dさんに適しています。
5 介護医療院
【×】誤りです。介護医療院は、医療法と介護保険法に基づいて運営されている施設です。要介護者で長期的な療養や介護が必要な方に、医療と介護を提供する施設です。病院と介護施設の機能を合わせ持ち、日常生活支援やリハビリも行います。Dさんは長期的な療養や介護が必要ではないため、適切ではありません。
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