介護の基本
問題25
施設における利用者の個人情報の安全管理対策として，最も適切なものを1つ選びなさい。
1 介護福祉職が個人所有するスマートフォンの居室への持込みは制限しない。
2 不要な個人情報を破棄する場合は，万が一に備えて復元できるようにしておく。
3 利用者からの照会に速やかに応じるために，整理用のインデックス（index）は使
用しない。
4 個人情報に関する苦情対応体制について，施設の掲示板等で利用者に周知徹底す
る。
5 個人情報の盗難を防ぐために，職員の休憩室に監視カメラを設置する。
解答と解説
問題25
施設における個人情報の取り扱いに関する問題です。
答えは、「４」です。
この問題のポイントの1つは、「施設における」というところです。
「〇〇における〇〇」という出題がされた場合は、前後に入る名詞の部分について優先的に考えていきます。
1 介護福祉職が個人所有するスマートフォンの居室への持込みは制限しない。
【×】誤りです。介護福祉職が個人所有するスマートフォンの持込みは、利用者の個人情報が外部に流出する危険があります。
2 不要な個人情報を破棄する場合は，万一に備えて復元できるようにしておく。
【×】誤りです。不要な個人情報なので、万が一に備える必要はありません。逆に、復元できない状態で破棄をする必要があります。
3 利用者からの照会に速やかに応じるために，整理用のインデックス（index）は使
用しない。
【×】誤りです。業務を効率的に進めることと、個人情報の取り扱いは別のものです。利用者からの照会に速やかに応じるための、整理は必要です。
ただし、あくまでも整理の範囲です。誰でも見えるようにするようなことは、個人情報の取り扱いとして適切ではありまえん。
4 個人情報に関する苦情対応体制について，施設の掲示板等で利用者に周知徹底す
る。
【○】選択肢のとおりです。
5 個人情報の盗難を防ぐために，職員の休憩室に監視カメラを設置する。
【×】誤りです。利用者の個人情報ばかりに注目をしがちですが、職員側のことも考えなければいけません。職員の休憩室は、職員のプライバシーが守られる空間です。監視カメラの設置は適切ではありません。
