解答と解説
問題51
認知症のある利用者に対する排泄支援に関する問題です。
答えは、「5」です。
認知機能とは、記憶する、考える、判断する、時間や場所を理解するなどの脳の働きのことです。
Aさんは、認知機能の低下により、トイレの場所がわからなくなったり、何をすればいいのかわからなくなったりしている状態です。
認知症の利用者への支援では、できなくなったことを責めるのではなく、わかりやすい環境を整えて、できることを支援することが大切です。
1 骨盤底筋訓練を行う。
【×】誤りです。骨盤底筋訓練とは、排尿や排便をコントロールする筋肉を鍛える訓練のことです。Aさんは尿意や便意はあるため、この訓練を行ったからといって今の課題を改善することにはつながりません。
2 紙おむつを使用する。
【×】誤りです。Aさんは尿意や便意はあり、トイレに行って排泄することはできていました。紙おむつを使用するのではなく、トイレを利用しやすい環境を整えることを優先します。
3 一日の水分摂取量を減らす。
【×】誤りです。トイレの失敗を減らすために水分量を減らすことは、脱水や便秘、尿路感染症などの原因になり危険です。水分を減らすのではなく、トイレを利用しやすい環境を整えることを優先します。
4 ほかの利用者と同じ時間にトイレへ誘導する。
【×】誤りです。介護では個別ケアが基本です。排泄のタイミングは人によって違うため、本人の排泄パターンや生活リズムに合わせてトイレへ誘導します。
5 トイレの出入口に「トイレ」と書いた紙を貼る。
【○】正しい選択肢です。Aさんは認知機能の低下により、トイレの場所がわからなくなっていると考えられます。Aさんがトイレの場所を認識しやすいようにすることが適切な支援です。
♯アルツハイマー型認知症 ♯認知機能