社会の理解
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問題17
次の記述のうち,障害者福祉の歴史的展開として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 国際連合の障害者の権利に関する条約の影響を受け,障害者基本法に「社会的障壁の除去」が規定された。
2 第二次世界大戦後5年以内に,優生保護法が廃止された。
3 「精神薄弱者福祉法」の制定によって,知的障害者の入所施設からの地域移行が推進された。
4 社会福祉基礎構造改革によって,高齢者より先に障害者の福祉制度が利用契約制度となった。
5 身体障害,知的障害,精神障害のうち,福祉に関する法律の制定が最も早かったのは知的障害である。
(注) 「精神薄弱者福祉法」とは,現在の知的障害者福祉法のことである。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題17
障害者福祉の歴史的な流れに関する問題です。
答えは、「1」です。
障害者福祉は、「保護する考え」から「権利を守る考え」へ変化をしてきました。
1 国際連合の障害者の権利に関する条約の影響を受け,障害者基本法に「社会的障壁の除去」が規定された。
【○】正しい選択肢です。「障害者の権利に関する条約」とは、障害のある人の人権を守るための国際的なルールです。この条約の影響を受けて、日本の障害者基本法には、2011年の改正で「社会的障壁の除去(生活の中のバリアをなくすこと)」が明記されました。これは、現在の障害者福祉の大切な考え方です。
2 第二次世界大戦後5年以内に,優生保護法が廃止された。
【×】誤りです。「優生保護法」とは、障害のある人などに対して不妊手術などを認めていた法律です。この法律は第二次世界大戦後の1948年に制定され1996年に廃止されました。
3 「精神薄弱者福祉法」の制定によって,知的障害者の入所施設からの地域移行が推進された。
【×】誤りです。「精神薄弱者福祉法」とは、現在の「知的障害者福祉法」のことです。この法律ができた当時は、施設で保護する考え方が中心でした。地域で生活する(地域移行)という考えは、もっと後になってから広まりました。
4 社会福祉基礎構造改革によって,高齢者より先に障害者の福祉制度が利用契約制度となった。
【×】誤りです。社会福祉基礎構造改革とは、社会福祉へのニーズの拡大・多様化に対応するために、社会福祉に関する共通の基盤を大きく見直した改革のことです。サービスを利用者が選び、契約して使う仕組み(利用契約制度)は、まず高齢者福祉(介護保険制度)で始まり、その後、障害者福祉に広がりました。
5 身体障害,知的障害,精神障害のうち,福祉に関する法律の制定が最も早かったのは知的障害である。
【×】誤りです。福祉に関する法律が最も早く整備されたのは、身体障害者福祉法(1949年)です。次に、精神障害(精神衛生法)が1950年に、知的障害(精神薄弱児福祉法)が1960年に制定されました。