人間の尊厳と自立
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問題3
介護施設における介護ロボットに関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 導入した施設は,人員配置基準が撤廃される。
2 使用方法は,職員個人の判断で行う。
3 導入することによって,利用者の自立支援や生活の質の向上が期待される。
4 導入の目的は,職員と利用者とのかかわりを最小限に抑えることである。
5 導入によって,職員の巡回は不要になる。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題3(解答と解説)
介護ロボットの目的に関する問題です。
答えは、「3」です。
介護ロボットは、人の代わりになるものではなく、介護を助ける道具で、利用者の自立を支えるために使います。
目的を正しく理解することが大切です。
1 導入した施設は,人員配置基準が撤廃される。
【×】誤りです。人員配置基準とは、施設で安全に介護を行うために、利用者の人数に対して必要な職員の人数を決めたルールです。質のよい介護を保つために定められています。介護ロボットを使っても、人員配置のルール(決まり)はなくなりません。職員は必要です。
2 使用方法は,職員個人の判断で行う。
【×】誤りです。使い方は、施設のルールやマニュアルにそって行います。職員が一人で自由に決めてはいけません。
3 導入することによって,利用者の自立支援や生活の質の向上が期待される。
【○】正しい選択肢です。介護ロボットを使うことで、利用者が自分でできることが増えたり、生活がよくなることが期待されます。
4 導入の目的は,職員と利用者とのかかわりを最小限に抑えることである。
【×】誤りです。目的は人とのかかわりを減らすことではありません。むしろ、職員の負担を減らして、より良いかかわりができるようにします。
5 導入によって,職員の巡回は不要になる。
【×】誤りです。ロボットを使っても、職員の見守りや巡回は必要です。安全のため、人の確認はとても大切です。
問題4
次の記述のうち,指定避難所での要配慮者に対する生活支援として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 避難所内の情報提供には,音声やピクトグラム(pictogram)も取り入れる。
2 避難所内では,二次避難に備えて土足で過ごしてもらう。
3 食事は,被災者の平等性,公平性の観点から同じものを提供する。
4 トイレは,感染予防のために和式便器が望ましい。
5 生活範囲は,区画されたスペースに限定する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題4(解答と解説)
指定避難所に関する問題です。
答えは、「1」です。
最近では、日本各地で災害が起きています。災害時に介護福祉職が果たす役割というものが大きくなってきているため、災害対策に関する知識も身につけておきましょう。
指定避難所
指定避難所とは、災害が起きたときに、住民が一時的に生活するための避難所で、学校や体育館、公民館などが使われます。
だれでも利用することができ、食事や水、生活に必要な支援を受けることができます。
ただし、高齢者や障害のある人など、特別な配慮が必要な人には、十分な支援ができない場合もあります。
そのため、より手厚い支援が必要な人は、福祉避難所へ移動することがあります。
国のガイドラインによって、各市町村が指定・運営しています。
ちょろた先生
「福祉避難所」との違いも確認しましょう。
1 避難所内の情報提供には,音声やピクトグラム(pictogram)も取り入れる。
【○】正しい選択肢です。ピクトグラムとは、文字が読めなくてもわかる絵のことです。避難所では、日本語がわからない人や聴覚障害のある人もいます。そのため、音声だけでなく、絵やマーク(ピクトグラム)を使うことで、誰でも理解しやすいようにします。
2 避難所内では,二次避難に備えて土足で過ごしてもらう。
【×】誤りです。避難所に指定される学校の体育館や公民館などは、くつを脱いで生活する文化があるところが多いです。土足のままだと衛生面や安全面で問題があるため、必要に応じてスリッパなどを使います。
3 食事は,被災者の平等性,公平性の観点から同じものを提供する。
【×】誤りです。すべての人に同じ食事を出すことが「公平」とは限りません。高齢者や病気の人、アレルギーのある人など個別の配慮が必要です。
4 トイレは,感染予防のために和式便器が望ましい。
【×】誤りです。和式便器は、便座に直接触れないため、感染リスクは低い面もありますが、足腰が弱い人や車いすの人には使いにくいです。洋式トイレ(座るタイプ)の方が使いやすく安全です。
5 生活範囲は,区画されたスペースに限定する。
【×】誤りです。スペースを分けることは必要ですが、「自由に動けない」ように制限しすぎるのはよくありません。要配慮者には安心して過ごせる環境と柔軟な対応が必要です。
#指定避難所 #福祉避難所
問題5
ユニバーサルデザイン(universal design)の7原則に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安全で使いやすいデザインにする。
2 要介護高齢者を対象とする。
3 個別対応より標準化を優先する。
4 介護福祉職にとって操作しやすいことを優先する。
5 デザインの美しさを優先する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題5(解答と解説)
ユニバーサルデザインに関する問題です。
答えは、「1」です。
ユニバーサルデザインとは、年齢や障害の有無にかかわらず、すべての人が暮らしやすく、使いやすいようにデザインすることをいいます。
ユニバーサルデザインの7原則
① だれでも公平に使える
→ 年齢や障害に関係なく、すべての人が同じように使えるデザインです。
② 使う人に合わせて調整できる
→ 体の大きさや力の違いに合わせて、使い方を変えられるデザインです。
③ 使い方が簡単でわかりやすい
→ 初めて使う人でも、すぐに使い方がわかるデザインです。
④ 必要な情報がすぐに伝わる
→ 文字・音・色などで、だれでも情報が理解できるデザインです。
⑤ ミスをしても危険にならない
→ まちがえても事故につながりにくい、安全なデザインです。
⑥ 少ない力で楽に使える
→ 強い力がいらず、だれでも楽に使えるデザインです。
⑦ 使いやすい広さやスペースがある
→ 車いすや体の大きさに関係なく、動きやすい広さがあるデザインです。
1 安全で使いやすいデザインにする。
【○】正しい選択肢です。ユニバーサルデザインでは、だれでも安全に、簡単に使えることが大切です。
2 要介護高齢者を対象とする。
【×】誤りです。ユニバーサルデザインは、要介護の高齢者だけのためではありません。子ども、外国人、障害のない人など、すべての人が対象です。
3 個別対応より標準化を優先する。
【×】誤りです。標準化(みんな同じ)を優先するのではなく、だれでも使いやすいように工夫することが大切です。
4 介護福祉職にとって操作しやすいことを優先する。
【×】誤りです。介護福祉職だけが使いやすいことではなく、利用するすべての人が使いやすいことが大切です。
5 デザインの美しさを優先する。
【×】誤りです。ユニバーサルデザインでは美しさより、まず、使いやすさ・安全・わかりやすさが優先されます。
問題6
Aさん(51歳,男性,障害支援区分5)は,知的障害がある。共同生活援助(グループホーム)で生活をしている。日中は,生活介護を利用して軽作業を行っている。Aさんは,タオルに強いこだわりを持っていて,なじみの店で自分が選んだタオルしか使用しない。これまでタオルは,両親と買いに行っていたが,両親が高齢になり行けなくなった。Aさんの両親から,サービス管理責任者に,「強いこだわりがあるので,いつも行く店で本人にタオルを選ばせてほしい。何か良いサービスはありませんか」と相談があった。
次の記述のうち,サービス管理責任者の助言として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 店までの移動に不安があるため,同行援護を勧める。
2 身体機能の維持・向上のために,自立訓練(機能訓練)を勧める。
3 一人で外出できるように,自発的活動支援を勧める。
4 自立した日常生活が送れるように,自立生活援助を勧める。
5 本人が買物に行けるように,行動援護を勧める。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題6(解答と解説)
知的障害のある人の買物支援に関する問題です。
答えは、「5」です。
障害者総合支援法のサービスは、障害区分や障害の種類によって対象となるサービスが決まってきます。
ちょろた先生
必ず、問題文の「障害区分」と「障害の種類」を確認しましょう。
1 店までの移動に不安があるため,同行援護を勧める。
【×】誤りです。同行援護は、障害者総合支援法に基づき、視覚障害により移動が難しい人を対象とするサービスです。Aさんは知的障害なので、このサービスは使えません。
2 身体機能の維持・向上のために,自立訓練(機能訓練)を勧める。
【×】誤りです。自立訓練は、障害者に対して、身体機能・生活能力の向上のために必要な訓練を行うサービスです。今回は、買物支援に関する助言なので、適切ではありません。
3 一人で外出できるように,自発的活動支援を勧める。
【×】誤りです。自発的活動支援は、障害のある人が、自立した日常生活を営むことができるように、障害者、その家族、地域の住民等が自発的に行う活動を支援する事業で、サービスではありません。
4 自立した日常生活が送れるように,自立生活援助を勧める。
【×】誤りです。自立生活援助は、病院や施設から退院・退所した障害者に対し、自立した日常生活を送れるように、定期的な巡回訪問や随時訪問などを行うサービスです。今回は、買物支援に関する助言なので、適切ではありません。
5 本人が買物に行けるように,行動援護を勧める。
【○】正しい選択肢です。行動援護は、知的障害または精神障害により、一人で行動することが難しい人を対象とするサービスです。買物支援に関する助言なので、最も適切です。
#知的障害 #行動援護
問題7
次の記述のうち,介護保険制度における一人暮らしの要支援者を支えるサービスの内容として,適切なものを1つ選びなさい。
1 夜間を安心して過ごすために,夜間対応型訪問介護を利用する。
2 自宅で安全に移動するために,介護予防住宅改修を利用する。
3 趣味のカラオケに行くために,小規模多機能型居宅介護を利用する。
4 身元保証や死後の財産処分のために,高齢者等終身サポート事業を利用する。
5 金銭管理のために,日常生活自立支援事業を利用する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題7(解答と解説)
要支援者を支えるサービスに関する問題です。
答えは、「2」です。
要支援の人を支えるサービスは、「自分でできることを増やす支援(介護予防)」が中心です。
生活を安全に保つサービスかどうかを考えることがポイントです。
1 夜間を安心して過ごすために,夜間対応型訪問介護を利用する。
【×】誤りです。夜間対応型訪問介護は、介護保険法に基づき、要介護者が夜間に安心して在宅生活を送れるよう、定期的な巡回や利用者からの連絡に応じて、介護職員が自宅を訪問し、入浴、排せつ、食事などの介護を行うサービスです。今回は、要支援者に対するサービスなので適切ではありません。
2 自宅で安全に移動するために,介護予防住宅改修を利用する。
【○】正しい選択肢です。介護予防住宅改修は、介護保険法に基づき、要支援者が自宅で安全に生活できるように、手すりの設置や段差をなくす工事などを行い、自立した生活を支える制度です。一人暮らしの要支援者にとって、転倒予防や自立した生活にとても役立ちます。
3 趣味のカラオケに行くために,小規模多機能型居宅介護を利用する。
【×】誤りです。小規模多機能型居宅介護は、介護保険法に基づくサービスで、「通い」「訪問」「泊まり」を組み合わせて利用できます。なじみの職員が支援し、住み慣れた地域で生活を続けられるよう支える仕組みです。介護保険制度は生活に必要な支援が目的で、カラオケなどの趣味のために利用するものではありません。
4 身元保証や死後の財産処分のために,高齢者等終身サポート事業を利用する。
【×】誤りです。高齢者等終身サポート事業は、身寄りがない高齢者などに対し、日常の手続きや入院時の保証、見守り、亡くなった後の手続きまでを支援するサービスです。介護保険のサービスではありません。
5 金銭管理のために,日常生活自立支援事業を利用する。
【×】誤りです。日常生活自立支援事業は、認知症や障害のある人の金銭管理などを支援する制度ですが、これは福祉制度であり、介護保険サービスではありません。
要支援者 #介護予防住宅改修
問題8
Aさん(91歳,女性,要支援2)は,長年診療所の医師として地域医療に貢献してきた。婚姻歴はなく,診療所敷地内の自宅で3匹の猫と暮らしている。85歳で医師を引退した後も,近隣にはAさんを慕う地域住民が多く,定期的に,「先生,元気にしてますか」とAさんの自宅を訪ねている。Aさんは昨年から歩行の不安を訴え,現在は地域住民の見守りのほか,訪問型サービスを週2回利用している。人の世話になることに慣れていない様子もあるが,最期まで自宅で暮らすことを望んでいる。次の記述のうち,Aさんの生活史を尊重した訪問介護員(ホームヘルパー)の声かけとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 「3匹の猫は,今後は地域の皆さんに預けましょう」
2 「近所の方の力も借りて,この地域で暮らしていけるように考えていきましょう」
3 「介護を受けることにも,今後は慣れてください」
4 「医師であったことは忘れて,私たちを頼ってください」
5 「一人暮らしで自宅で最期を迎えるのは,不安がありますよね」
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題8(解答と解説)
利用者の生活史を尊重した「声かけ」に関する問題です。
答えは、「2」です。
介護では、利用者のこれまでの人生・役割・大切にしていること(生活史)を尊重することが重要です。
否定せず、今の生活を支える声かけが大切です。
1 「3匹の猫は,今後は地域の皆さんに預けましょう」
【×】誤りです。Aさんにとって猫は大切な家族のような存在です。
それを手放すように言うのは、生活史や気持ちを否定する対応であり適切ではありません。
2 「近所の方の力も借りて,この地域で暮らしていけるように考えていきましょう」
【○】正しい選択肢です。Aさんは地域の人とのつながりが強く、自宅で生活を続けたいと考えています。
そのため、地域の支えを活かしながら生活を続ける提案は、Aさんを尊重した適切な声かけです。
3 「介護を受けることにも,今後は慣れてください」
【×】誤りです。Aさんは人に頼ることに慣れていないため、「慣れてください」という言い方は、一方的で本人の気持ちに寄り添っていません。
4 「医師であったことは忘れて,私たちを頼ってください」
【×】誤りです。Aさんは長年医師として地域の人を助ける仕事をしてきました。
その経験やこれまで頑張ってきたことを「忘れてください」と言うのは、生活史を否定することになります。
5 「一人暮らしで自宅で最期を迎えるのは,不安がありますよね」
【×】誤りです。本人は「自宅で最期まで暮らしたい」と希望しているため、不安を決めつけず、Aさんの思いを尊重することが大切です。
問題9
次の記述のうち,介護老人保健施設における在宅復帰に向けたカンファレンスで,介護福祉士が連携する職種の役割として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 歯科衛生士が,義歯を作成する。
2 看護師が,車いすを貸与する。
3 介護支援専門員(ケアマネジャー)が,訪問介護計画を作成する。
4 福祉用具専門相談員が,下肢の機能訓練をする。
5 作業療法士が,自宅の玄関の段差を確認する。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題9(解答と解説)
専門職の役割に関する問題です。
答えは、「5」です。
介護現場では、多職種連携(チームアプローチ)でケアの提供が行われます。
異なる専門性をもつ多職種が利用者を支えあうことで、それぞれの専門職としての知識・能力を活用して、効果的なサービスが提供できるようになります。
そのためにも、お互いの専門性を理解することが大切です。
1 歯科衛生士が,義歯を作成する。
【×】誤りです。歯科衛生士は、口の中の健康づくり(歯みがき指導など)をサポートする専門職です。義歯(入れ歯)を作るのは歯科技工士の仕事です。
2 看護師が,車いすを貸与する。
【×】誤りです。看護師は、利用者の療養上の世話又は診療の補助をする専門職です。車いすの貸し出し(福祉用具の提供)は福祉用具専門相談員の役割です。
3 介護支援専門員(ケアマネジャー)が,訪問介護計画を作成する。
【×】誤りです。介護支援専門員(ケアマネジャー)は、ケアプラン(居宅サービス計画)を作る人です。訪問介護計画は、サービス提供責任者が作成します。
4 福祉用具専門相談員が,下肢の機能訓練をする。
【×】誤りです。福祉用具専門相談員は、利用者に適した車いすやベッドなどの福祉用具を選び・提案した上で、利用者の自立生活をサポートする専門職です。機能訓練(リハビリ)は理学療法士や作業療法士が行います。
5 作業療法士が,自宅の玄関の段差を確認する。
【○】正しい選択肢です。作業療法士は、利用者が日常生活を送るための動作を支援する専門職です。自宅で安全に生活できるように、玄関の段差などの環境を確認することも大切な役割です。
問題10
次の記述のうち,介護老人福祉施設におけるリスクマネジメントとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 安全対策担当者を置き,事故発生予防のための委員会を定期的に開催する。
2 家族からの苦情は,介護福祉職が,その場で解決する。
3 利用者の私物を壊したときは,介護福祉職の自己判断で弁償する。
4 入浴介助時のインシデントの報告は,職員間の口頭による伝達に統一する。
5 事故防止のため,地域のお祭りへの参加は控える。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題10(解答と解説)
介護施設におけるリスクマネジメント(事故予防と対応)に関する問題です。
答えは、「1」です。
リスクマネジメントでは、事故を防ぐ仕組みづくりと、組織での対応が重要です。
個人ではなく「チームで安全を守る」という視点で整理をしましょう。
1 安全対策担当者を置き,事故発生予防のための委員会を定期的に開催する。
【○】正しい選択肢です。施設では、安全対策の担当者を決め、事故を防ぐための会議(委員会)を定期的に行います。
事故が起きる前に対策を考えることが、リスクマネジメントの基本です。
2 家族からの苦情は,介護福祉職が,その場で解決する。
【×】誤りです。苦情はその場だけで判断せず、上司や組織と共有して対応することが大切です。一人で対応すると、トラブルが大きくなる可能性があります。
3 利用者の私物を壊したときは,介護福祉職の自己判断で弁償する。
【×】誤りです。弁償とは、壊してしまった物の代わりに、お金などで補うことです。利用者の私物を壊した場合でも、介護福祉職が自分の判断で弁償を決めてはいけません。施設のルールに従い、上司や組織に報告して、施設として対応を決めることが大切です。
4 入浴介助時のインシデントの報告は,職員間の口頭による伝達に統一する。
【×】誤りです。インシデントとは、予期していなかった出来事で、実際に被害が出た場合や、被害が起こる可能性があった出来事のことです。
たとえば、転びそうになった、薬を間違えそうになったなど、事故につながるおそれがある重要な出来事を指します。
インシデントは、今後の事故を防ぐためにとても大切な情報です。
そのため、口頭だけで伝えるのではなく、記録に残して職員全体で共有し、再発防止につなげることが必要です。
5 事故防止のため,地域のお祭りへの参加は控える。
【×】誤りです。事故を防ぐために活動をやめるのではなく、安全に参加できる方法を考えることが大切です。
選択肢5の「控える」は、マイナスなイメージで使われることがワードです。
選択肢で見かけたら、注意しましょう。
#インシデント #事故予防 #リスクマネジメント
問題11
次の記述のうち,介護現場におけるレジオネラ菌の感染対策として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 感染者の衣類は,熱湯で煮沸消毒する。
2 提供する食品は,加熱調理を徹底する。
3 循環式浴槽は,塩素系薬剤を使用して消毒する。
4 ドアノブは,次亜塩素酸ナトリウム液で消毒する。
5 家庭用加湿器のタンクの水は,常に貯めておく。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題11(解答と解説)
介護施設におけるレジオネラ菌の感染対策に関する問題です。
答えは、「3」です。
レジオネラ菌は、おふろの水(循環式浴槽)や加湿器の水などから出る細かい水のつぶを吸いこむことで感染します。人から人へ感染することはありません。
主な症状は肺炎です。
たまった水は菌が増えやすいので、設備のそうじや消毒をしっかり行い、清潔に保つことが大切です。
1 感染者の衣類は,熱湯で煮沸消毒する。
【×】誤りです。煮沸消毒とは、100℃のお湯で数分間加熱し、菌を殺す方法です。衣類から感染するものではないため、煮沸消毒は適切な対策ではありません。
2 提供する食品は,加熱調理を徹底する。
【×】誤りです。食品の加熱は食中毒(サルモネラ菌など)には有効ですが、レジオネラ菌は水の中で増える菌なので、適切な対策ではありません。
3 循環式浴槽は,塩素系薬剤を使用して消毒する。
【○】正しい選択肢です。循環式浴槽とは、お風呂のお湯を入れ替えず、ろ過して繰り返し使う浴槽のことです。お風呂のお湯を入れ替えず、ろ過して繰り返し使う浴槽のことです。レジオネラ菌は、このような水がたまりやすい場所で増えやすい菌です。そのため、塩素系薬剤で消毒して菌の増えないようにすることがとても重要です。
4 ドアノブは,次亜塩素酸ナトリウム液で消毒する。
【×】誤りです。次亜塩素酸ナトリウム液によるドアノブの消毒は、インフルエンザやノロウイルスなどの接触感染対策には有効です。レジオネラ菌は水を通して感染するため、主な対策ではありません。
5 家庭用加湿器のタンクの水は,常に貯めておく。
【×】誤りです。水をタンクに貯める加湿器は、レジオネラ菌が増える環境にあります。そのため、水は毎日交換し、使わないときは水を捨てて、清潔に保つことが大切です。
問題12
介護福祉職が受けるストレスチェック制度に関する次の記述のうち,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 3年に1回の実施が義務づけられている。
2 労働者数が常時100名の事業場は受検が免除される。
3 結果は労務管理を行う介護主任へ提供され,面接指導に活用する。
4 心理的な負担の程度を把握するためのものである。
5 高ストレスと判定された場合は,産業医による治療が必須である。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
問題12(解答と解説)
ストレスチェック制度の内容と目的に関する問題です。
答えは、「4」です。
ストレスチェックは、こころの負担(ストレス)を早く見つけるための制度で、「評価」ではなく「予防」が目的の制度です。
1 3年に1回の実施が義務づけられている。
【×】誤りです。ストレスチェックは、年に1回の実施が義務づけられています。3年に1回ではありません。
2 労働者数が常時100名の事業場は受検が免除される。
【×】誤りです。ストレスチェックは、2015年から常時50人以上の労働者がいる事業場で実施が義務づけられています。100人いても免除されることはありません。2025年5月から50人未満の事業場もストレスチェックの実施が義務となりました。
3 結果は労務管理を行う介護主任へ提供され,面接指導に活用する。
【×】誤りです。労務管理とは、職員の働き方や勤務状況を管理することです。ストレスチェックの結果は、直接本人に通知します。また、ストレスチェックの実施者は、本人の同意がないと、上司や管理者に見せてはいけません。
4 心理的な負担の程度を把握するためのものである。
【○】正しい選択肢です。ストレスチェックは、職員の心理的な負担(こころのストレス)の程度を知るための制度です。
5 高ストレスと判定された場合は,産業医による治療が必須である。
【×】誤りです。産業医とは、職場で働く人の健康を守る医師のことです。高ストレスと判定された場合でも、面接指導は本人が希望したときに行われます。
必ず治療を受ける必要はありません。
#ストレスチェック制度 #労務管理 #産業医
科目別過去問|9.介護の基本
どんな問題もんだいが出でる?
ここでは、介護福祉職かいごふくししょくとして介護かいごを行おこなう上うえで必要ひつような法令ほうれ...