総合問題3
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次の事例を読んで、問題123、問題125について答えなさい。
[事例]
Gさん(38歳,女性)は,母親(65歳)と暮らしていた。両側性感音難聴(sensorineural hearing loss)があり,雑音がある場所では話を聞き取りにくい。相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる。Gさんは,脳梗塞(cerebral infarction)を発症し,左片麻痺で車いすの生活となり,障害支援区分4と認定された。母親による介護が難しくなったため,障害者支援施設に入所することになった。
Gさんは,写真を撮ることが好きで,施設で近くの公園に出かけたときに,介護福祉職に手伝ってもらいながら好きな風景を撮影している。Gさんは,その写真をアルバムにして,母親にプレゼントしたいと考えている。
ある日,Gさんから,「アルバムを作りたい。飾りの付け方やメッセージの書き方を教えてほしい」と相談があった。介護福祉職は,Gさんとアルバムを作ることにした。
問題125
次の記述のうち,Gさんに介護福祉職がアルバムの作り方を説明するときに配慮することとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Gさんの左側に座る。
2 閉じられた質問を用いる。
3 小さな声で話す。
4 Gさんの好きな音楽を流す。
5 1対1で向かい合って話す。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題125
利用者の障害に配慮した支援方法に関する問題です。
答えは、「5」です。
感音難聴は、音が聞こえても聞き分けが難しいことが多いのが特徴です。
この特徴を理解した上で、会話をする適切な位置や話し方の配慮が必要です。
1 Gさんの左側に座る。
【×】誤りです。「相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる」とあるため、正面に座るのが正しい座り位置です。
2 閉じられた質問を用いる。
【×】誤りです。閉じられた質問は説明を理解できているかを確認するためには適していますが、最も適切な配慮ではありません。
3 小さな声で話す。
【×】誤りです。音の聞き分けが難しいGさんに対し、小さな声で話をすると更に聞き取りが難しくなるため、適切ではありません。
4 Gさんの好きな音楽を流す。
【×】誤りです。「雑音がある場所では話を聞き取りにくい」とあるため、音楽を流すのは逆効果です。音楽も雑音になるため、適切ではありません。
5 1対1で向かい合って話す。
【○】正しい選択肢です。「相手の口の動きや表情から会話の内容を理解することはできる」というGさんにとって、最も適切な配慮です。