個別問題

【第36回試験】問題78(コミュニケーション技術)

コミュニケーション技術ぎじゅつ

問題もんだい78

Gさん(70さい女性じょせい要介護ようかいご1)は,有料老人ゆうりょうろうじんホームに入居にゅうきょしていて,網膜色素もうまくしきそ変性症へんせいしょう(retinitis pigmentosa)による夜盲やもうがある。ある夕方ゆうがた,Gさんがうすぐら廊下ろうかを歩いているのをH介護かいご福祉ふくししょく発見はっけんし,「Hです。大丈夫だいじょうぶですか」とこえをかけた。Gさんは,「びっくりした。えにくくて,わからなかった…」とくら表情ひょうじょう返事へんじをした。
このときのGさんにたいするH介護かいご福祉ふくししょく受容的じゅようてき対応たいおうとして,もっと適切てきせつなもの1つえらびなさい。

1 「おどろかせてしまいましたね。一緒いっしょあるきましょうか」
2 「あかるいところをあるきましょう。電気でんきをつけたほうがいいですよ」
3 「えにくくなってきたのですね。一緒いっしょ点字てんじ練習れんしゅうはじめましょう」
4 「白杖はくじょうがあるかを確認かくにんしておきます。白杖はくじょう使つかうようにしましょう」
5 「くらかおをしないでください。頑張がんばりましょう」

解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する

解答かいとう解説かいせつ

問題もんだい78

個別援助技術こべつえんじょぎじゅつかんする問題もんだいです。

こたえは、「」です。

受容的じゅようてき対応たいおう」というのは、対人援助たいじんえんじょ基本きほんとなる「バイスティックの7原則げんそく」の1つです。

バイスティックの7原則げんそくは、支援者しえんしゃ相手あいて感情かんじょう状況じょうきょう尊重そんちょうし、自立じりつうながしながら信頼関係しんらいかんけいきずくために重要じゅうよう原則げんそくです。

バイスティックの7原則げんそく
  1. 個別化こべつか
  2. 意図的いとてき感情表出かんじょうひょうしゅつ
  3. 統制とうせいされた情緒的関与じょうちょうてきかんよ
  4. 受容じゅよう
  5. 非審判的態度ひしんぱんてきたいど
  6. 自己決定じこけってい
  7. 秘密保持ひみつほじ

受容じゅよう」とは、その人自身ひとじしんをあるがままにめるというかんがかたです。

利用者りようしゃ個性こせいかんがえを否定ひていせず、「なぜそうかんがえるのか」「なぜその行動こうどうるのか」を理解りかいし、適切てきせつ支援しえんすることが重要じゅうようです。

ひとそだった環境かんきょう経験けいけんちがうため、意見いけんことなります。そのちがいを尊重そんちょうれることで、スムーズな支援関係しえんかんけいきずくことができます。

1 「おどろかせてしまいましたね。一緒いっしょあるきましょうか」

【○】ただしい選択肢せんたくしです。受容的じゅようてき対応たいおうです。

2 「あかるいところをあるきましょう。電気でんきをつけたほうがいいですよ」

【×】あやまりです。受容的じゅようてき対応たいおうではありません。

3 「えにくくなってきたのですね。一緒いっしょ点字てんじ練習れんしゅうはじめましょう」

【×】あやまりです。受容的じゅようてき対応たいおうではありません。

4 「白杖はくじょうがあるかを確認かくにんしておきます。白杖はくじょう使つかうようにしましょう」

【×】あやまりです。受容的じゅようてき対応たいおうではありません。

5 「くらかおをしないでください。頑張がんばりましょう」

【×】あやまりです。受容的じゅようてき対応たいおうではありません。

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