介護福祉士国家試験では、「認知」「認定」「失認」など、「認」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
認知・認定・失認
では、「認」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「認」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
認
基本イメージ
物事を理解する・確かだとする
わかる・みとめる
「認める」とも読みます。組み合わせる漢字によって、どちらのイメージが合うかを考えましょう。
この漢字が入る言葉
認知認定失認
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
認知
意味を合わせると
↓
認知
物事を知り、それが何かを理解することです。介護で使う「認知機能」には、覚える、考える、判断するなどの働きが含まれます。
認定
意味を合わせると
↓
認定
ある基準に合うかなどを調べて、正式に認めることです。「要介護認定」では、介護の必要な程度を判断します。
失認
意味を合わせると
↓
失認
見る・聞くなどの感覚が保たれているのに、その感覚を通して対象が何かを認識できない状態です。たとえば、見えている物が何かわからないことがあります。
言葉の違いを整理しよう
「わかる」と「みとめる」の2つのイメージで整理しましょう。
認定
基準に照らして正式に認める
失認
感覚は保たれていても、対象が何かわからない
認知と失認は「わかる」、認定は「みとめる」がヒントです。
失認は「認」に「失」が付き、対象が何かわからなくなる状態を表します。
「認知」と「認知症」は同じ意味ではありません。「認知」という言葉だけで、病気を表すわけではありません。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
長い言葉も、知っている部分に分けてみましょう。
たとえば
「要介護認定 を受ける」
STEP 1
言葉を分ける
「要介護認定」=「要介護」+「認定」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「要介護」は介護が必要なこと。「認定」は正式に認めることです。
「介護がどのくらい必要かを調べて、認めることかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
要介護認定は、介護サービスの必要な程度を判断するものです。調査や審査をもとに、市町村が認定します。
漢字は意味を考えるヒントです。制度の言葉は、正しい意味も確認しましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
認= わかる・みとめる
認知・認定
理解することか、正式に認めることかを区別する。
失認
見えにくい・聞こえにくいことだけでは説明できない。感覚を通して対象が何かわからない。
失認があっても、すべてのことがわからなくなるとは限りません。何がわかりにくいのかを具体的に読み取りましょう。
漢字から考えてみよう
「認」と、組み合わせた漢字をヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
「認定」の意味に近いのは、どちらですか?
A 基準に照らして、正式に認めること
B 見た物が何かわからないこと
答え
A 基準に照らして、正式に認めること
「認」はみとめる、「定」はさだめる、というイメージです。
漢字から考えるポイント
要介護認定では、介護の必要な程度を判断します。
問題 2
「失認」の例として合うのは、どちらですか?
A 視力が低いため、物がぼやけて見える
B 物は見えているのに、それが何かわからない
答え
B 物は見えているのに、それが何かわからない
失認では、感覚が保たれていても、対象を認識できません。
漢字から考えるポイント
「見える」と「何かわかる」を分けて考えましょう。
実際の過去問に挑戦
「認」が入った言葉を、実際の問題で確認しましょう。
「認」が使われた過去問
第37回 問題115
要介護認定
要介護認定の申請に関する問題です。「認定」の意味を確認してから、手続きについて考えましょう。
第34回 問題115
失認
選択肢に「失認」が出てきます。事例の様子と、それぞれの症状の意味を比べましょう。
問題を解くときのヒント
「わかる」と「みとめる」のどちらが合うかを考えましょう。選択肢の言葉が、事例の内容に合っているかも確認します。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
認定
基準に照らして正式に認める
失認
感覚は保たれていても、対象が何かわからない
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。