介護福祉士国家試験では、「拘束」「身体拘束」など、「拘」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
拘束・身体拘束
では、「拘」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「拘」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
拘
基本イメージ
自由に動けないように
とどめる・自由をおさえる
動き・行動
→
とどめる
→
自由を制限
「拘」には、とらえる・とどめておくという意味があります。このページでは、「拘束」につながるイメージを覚えましょう。
この漢字が入る言葉
拘束身体拘束
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
拘束
意味を合わせると
↓
拘束
動きや行動などの自由を制限することです。体をしばる場合だけでなく、「時間を拘束される」のように、自由に使える時間が限られる場合にも使います。
身体拘束
身体からだ
+
拘束自由を制限する
意味を合わせると
↓
身体拘束
介護では、本人の行動の自由を制限することをいいます。たとえば、立ち上がれないようにベルトで体を固定することです。体をしばる行為だけに限りません。
言葉の関係を整理しよう
「拘束」に「身体」が付くと、介護で大切な言葉になります。
拘束
動きや行動などの自由を制限する
身体拘束
本人の行動の自由を制限する
拘束は、自由を制限すること。身体拘束では、本人の行動の自由に注目します。
本人が自分の意思で開けられない部屋に閉じ込めることも、身体拘束に当たります。
「しばっていないから、身体拘束ではない」とは限りません。本人の行動の自由が制限されていないかを考えましょう。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
言葉を分けて、それぞれの意味を考えましょう。
たとえば
「身体拘束の廃止 に取り組む」
STEP 1
言葉を分ける
「身体拘束の廃止」=「身体拘束」+「廃止」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「拘束」は自由を制限すること。「廃止」は、行っていたことや制度などをやめることです。
「行動の自由を制限するケアを、なくすことかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
身体拘束の廃止は、身体拘束をなくすことです。必要な支援までやめるのではなく、拘束をしない方法で、安全と本人らしい生活を支えます。
「拘」を見つけたら、どんな自由が制限されるのかを考えましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
拘= とどめる・自由をおさえる
身体拘束は原則禁止
本人の自由や尊厳を守るため、拘束をしないケアを考える。
体をしばることだけではない
本人が出られない部屋に閉じ込めることなども含まれる。
「安全のため」という理由だけで、自由に行ってよいものではありません。緊急やむを得ない場合には、切迫性・非代替性・一時性の3つをすべて満たすことに加え、組織での判断や説明・記録などの手続きも必要です。
漢字から考えてみよう
「拘」のイメージをヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
「拘束」の意味に近いのは、どちらですか?
A 行動などの自由を制限すること
B 自由に行動できる範囲を広げること
答え
A 行動などの自由を制限すること
「拘」はとどめる、「束」はしばる、というイメージです。
漢字から考えるポイント
何が制限されているかを考えましょう。
問題 2
身体拘束について、正しい説明はどちらですか?
A 体をしばっていなければ、身体拘束ではない
B 本人が出られない部屋に閉じ込めることも身体拘束に当たる
答え
B 本人が出られない部屋に閉じ込めることも身体拘束に当たる
身体拘束は、本人の行動の自由を制限することです。
漢字から考えるポイント
道具の有無だけでなく、本人が自由に行動できるかを見ましょう。
実際の過去問に挑戦
問題や解説で、「拘」の意味を確認しましょう。
「拘」が使われた過去問
第35回 問題16
身体拘束
選択肢に「身体拘束」が出てきます。車いすに固定する行為について、本人の自由に注目して考えましょう。
第31回 問題23
身体拘束に関わる行為
立ち上がりを制限する行為が選択肢にあります。解説で「身体拘束」という言葉を確認できます。
問題を解くときのヒント
行為の名前だけでなく、本人の自由がどうなるかを考えましょう。問題文に書かれた目的や状況も確認します。
今日の漢字
拘
基本イメージ
とどめる・自由をおさえる
いっしょに覚えよう
拘束
動きや行動などの自由を制限する
身体拘束
本人の行動の自由を制限する
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。