介護福祉士国家試験では、「負担」「負荷」など、「負」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
では、「負」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「負」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
負
基本イメージ
背負う・受け持つ
荷物・費用・仕事
→
自分が受け持つ
「背負う」は、荷物を背中にのせて持つことです。荷物だけでなく、お金や仕事を自分が受け持つイメージでも考えましょう。「負ける」の意味だけで覚えないことがポイントです。
この漢字が入る言葉
負担負荷
「負ける」と覚えている人へ
「負ける」も正しい読み方・意味です。ただし、「負」には複数の意味があります。
負ける
試合や競争で、相手に勝てない。
例:試合に負ける。
負担・負荷
ここでの「負」は、背負う・受け持つイメージ。
例:費用を負担する。
「負担」は「負けること」ではありません。同じ漢字でも、言葉によって意味が変わります。「勝負」のように、「ふ」と読んでも勝ち負けに関係する言葉もあります。読み方だけでなく、言葉全体で考えましょう。
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
負担
意味を合わせると
↓
負担
費用や仕事などを受け持つことです。また、体や心にかかる大変さも表します。「費用を負担する」なら、お金を支払うこと。「介護の負担」なら、介護に伴う体や心、お金などの大変さを指します。
負荷
意味を合わせると
↓
負荷
もともとは荷物を背負うことです。介護や運動の話では、体などにかかる重さや力、働きの大きさを表します。たとえば「膝への負荷」なら、膝にかかる重さや力に注目します。
言葉の違いを整理しよう
お金の話か、体や心の話かを確認しましょう。
負担
費用などを受け持つこと・体や心の大変さ
負荷
体などにかかる重さや力など
「費用の負担」は、お金を支払うこと。「膝への負荷」は、膝にかかる重さや力。
負担は体や心にも使います。負荷と意味が重なる場合もあります。
「負担=お金だけ」「負荷=悪いこと」と決めないようにしましょう。何に、どのくらいかかるのかを読みます。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
知っている部分に分けてみましょう。
STEP 1
言葉を分ける
「自己負担」=「自己」+「負担」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「自己」は自分。「負担」は、ここでは費用を受け持つことです。
「自分で支払うお金のことかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
サービスの費用についての「自己負担」は、自分で支払う分のことです。全額とは限りません。金額や割合は、制度などの条件を確認します。
誰が、何を受け持つのかを考えましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
負= 背負う・受け持つ
負担
お金を支払うことか、体や心の大変さかを確認する。
負荷
どこに、どんな重さや力がかかるのかを確認する。
「軽減」は軽くすること。「負担を軽減する」では、誰のどんな大変さを減らすのかを読みましょう。
漢字から考えてみよう
この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
費用についての「自己負担」は、どちらの意味ですか?
A 自分で支払う分
B 必ず他の人が全額支払うこと
答え
A 自分で支払う分
「自己」は自分、「負担」は受け持つことです。
漢字から考えるポイント
自分が全額支払うとは限りません。
問題 2
「膝への負荷」では、何に注目しますか?
A 膝の名前の読み方
B 膝にかかる重さや力
答え
B 膝にかかる重さや力
「荷」の荷物というイメージがヒントになります。
漢字から考えるポイント
負荷がかかる場所と、その大きさを確認しましょう。
実際の過去問に挑戦
「負」が使われた問題を確認しましょう。
「負」が使われた過去問
第38回 問題18
利用者負担
選択肢に「利用者負担の額」が登場します。利用者が支払う分という意味を確認してから、選択肢の正誤を考えましょう。
第38回 問題12
心理的な負担
選択肢に「心理的な負担」が登場します。ここではお金ではなく、心にかかる大変さに注目しましょう。
問題を解くときのヒント
「負担」の前にある言葉も読んで、意味を考えましょう。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
負担
費用などを受け持つこと・体や心の大変さ
負荷
体などにかかる重さや力など
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。