介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんでは、 「本人ほんにんの 意思いし」 「利用者りようしゃの 意向いこう」 「家族かぞくの 希望きぼう」などの 表現ひょうげんが 使つかわれます。

3つの言葉ことばは 似にていますが、 意味いみや 使つかわれ方かたは 少すこし違ちがいます。 また、事例問題じれいもんだいでは、 「誰だれの 考かんがえなのか」を 正ただしく読よむことも 大切たいせつです。

✓ この記事きじで 確認かくにんすること

「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」の 意味いみの 違ちが と、 実際じっさいの 過去問かこもんでの 使つかわれ方かた を確認かくにんします。 また、 「誰だれの 意思いし・ 意向いこう・ 希望きぼうなのか」 を読よみ取とる ポイントも学まなびます。

1.「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」とは?

「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」は、 どれも 「その人ひとが どうしたいと考かんがえているか」 に関係かんけいする 言葉ことばです。

3つの言葉ことばには 意味いみが 重かさなるところもありますが、 使つかわれ方かたには 少し違ちがいがあります。

「意思いし」の 意味いみ
意思いし ↓ 自分じぶんが どうしたいか・どうするかについての 考かんがえ
やさしく言いうと、
「私わたしはこうしたい・こうする」 という考かんがえです。
「意思いし」の 例れい
本人ほんにんの 意思いしを 尊重そんちょうする。 ↓ 本人ほんにんが どうしたいかという 考かんがえを 大切たいせつにする。
「意向いこう」の 意味いみ
意向いこう ↓ これからどうしたいかについての 考かんがえや 方向ほうこう
やさしく言いうと、
「これからどうしたいと考かんがえている?」 というイメージです。
「意向いこう」の 例れい
利用者りようしゃの 意向いこうを 確認かくにんする。 ↓ 利用者りようしゃが これからどうしたいと 考かんがえているかを 確認かくにんする。
「希望きぼう」の 意味いみ
希望きぼう ↓ こうしたい・こうなってほしいと 望のぞむこと
やさしく言いうと、
「こうしたい」 「こうなってほしい」 という気持きもちです。
「希望きぼう」の 例れい
自宅じたくで 生活せいかつすることを 希望きぼうする。 ↓ 自宅じたくで 生活せいかつしたいと 思おもっている。
3つの言葉ことばを 比くらべてみよう
意思いし どうしたい・どうするかという 自分じぶんの 考かんがえ → 「私わたしはこうしたい」
意向いこう これからどうしたいかという 考かんがえや 方向ほうこう → 「これからどうしたい?」
希望きぼう こうしたい・こうなってほしいと 望のぞむこと → 「こうしたい」
💡 試験しけんでは 「誰だれの?」も 大切たいせつ
本人ほんにんの 意思いし → 本人ほんにんは どうしたいと考かんがえている?
利用者りようしゃの 意向いこう → 利用者りようしゃは これからどうしたいと 考かんがえている?
家族かぞくの 希望きぼう → 家族かぞくは どうしてほしいと 望のぞんでいる?
⚠ 3つを「強つよさ」で 並ならべない

「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」は、 意味いみが 重かさなることがあります。

そのため、 「意思いしが 一番いちばん 強つよい」 「希望きぼうは 弱よわい」 のように覚おぼえないようにしましょう。

大切たいせつなのは 「誰だれが、どうしたいのか」
を文全体ぶんぜんたいから 読よむことです。
試験しけんで 見みることがある 言葉ことばのセット
「意思いし」
意思いしを 尊重そんちょうする
意思いしをくみ 取とる
意思表示いしひょうじ
意思決定いしけってい
意思決定支援いしけっていしえん
「意向いこう」
意向いこうを 確認かくにんする
意向いこうを 尊重そんちょうする
意向いこうを 優先ゆうせんする
本人ほんにんの 意向いこう
家族かぞくの 意向いこう
「希望きぼう」
~を希望きぼうする
希望きぼうを 聞きく
希望きぼうに 沿そう
希望きぼうを 実現じつげんする

単語たんごだけではなく、 「尊重そんちょうする」 「確認かくにんする」 「沿そう」 など、 一緒いっしょに 使つかわれる 言葉ことばにも 注目ちゅうもくしましょう。

2.過去問かこもんではどう 使つかわれる?

「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」は、 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんの 事例じれいや 選択肢せんたくしで 使つかわれています。

この3つが出でたときは、 「誰だれが そう考かんがえているのか」 に注目ちゅうもくして 読よみましょう。

第だい38回かい 問題もんだい2
実際じっさいの 文章ぶんしょう
事例じれい 妻つまと 自宅じたくで 過すごしたいと 希望きぼう し
選択肢せんたくし1 Aさんの 意思いし が大切たいせつなので
「希望きぼう」と 「意思いし」を やさしく読よむと
自宅じたくで 過すごしたいと 希望きぼうする ↓ 自宅じたくで 過すごしたいと 望のぞんでいる
Aさんの意思いし ↓ Aさん自身じしんが どうしたいと考かんがえているか

この事例じれいでは、 Aさんが 「自宅じたくで 過すごしたい」と 望のぞんでいることを 「希望きぼう」と 表あらわしています。

そして選択肢せんたくしでは、 Aさん自身じしんの 考かんがえを 「意思いし」と 表あらわしています。

💡 「希望きぼう」と 「意思いし」は 意味いみが 重かさなることがあります

「希望きぼう」だから 軽かるい気持きもち、 「意思いし」だから 強つよい考かんがえ、 と決きめつけないようにしましょう。

第だい38回かい 問題もんだい31・ 選択肢せんたくし3
実際じっさいの 文章ぶんしょう
利用者りようしゃの 意向いこう よりも 家族かぞくの 意向いこう を優先ゆうせんする。
この「意向いこう」は?
利用者りようしゃの 意向いこう ↓ 利用者りようしゃが どうしたいと 考かんがえているか
家族かぞくの 意向いこう ↓ 家族かぞくが どうしたいと 考かんがえているか
「誰だれの 意向いこう?」 を確認かくにんしよう
利用者りようしゃの 意向いこう → 利用者りようしゃの 考かんがえ
家族かぞくの 意向いこう → 家族かぞくの 考かんがえ

同おなじ 「意向いこう」でも、 誰だれの 意向いこうなのか によって意味いみが 変かわります。

試験しけんでは、 「意向いこう」という 言葉ことばだけを 見みるのではなく、 「本人ほんにん? 家族かぞく?」 まで確認かくにんしましょう。

第だい37回かい 問題もんだい118~119
実際じっさいの 文章ぶんしょう
問題もんだい118 Cさんがペットを 大事だいじにしている 意思いし
問題もんだい118 あなたの 意向いこう
問題もんだい119 希望きぼう に沿そった 施設しせつ
1つの事例じれいに 3つの言葉ことばが 出でています
意思いし Cさんがどうしたいかという 考かんがえ → Cさん本人ほんにんの 考かんがえ
意向いこう 娘むすめが どうしたいと考かんがえているか → 娘むすめの 考かんがえ
希望きぼう Cさんたちが 望のぞんでいること → その望のぞみに 合あった 施設しせつ
💡 3つを無理むりに 強つよさで 分わけない

この事例じれいのように、 「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」は、 同おなじ事例じれいの 中なかでも 使つかわれます。
どの言葉ことばが 強つよいかではなく、 「誰だれの 考かんがえ・ 望のぞみなのか」を 読よみましょう。

過去問かこもんから わかること
意思いし → その人ひとが どうしたい・どうするかという 考かんがえ
意向いこう → これからどうしたいかという 考かんがえや 方向ほうこう
希望きぼう → こうしたい・こうなってほしいという 望のぞみ

試験しけんでは、 3つの言葉ことばの 細こまかい違ちがいだけでなく、
「誰だれの 意思いし・ 意向いこう・ 希望きぼうなのか」 を確認かくにんしましょう。

3.問題もんだいを 解とくときのポイント

「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」が 出でたら、 言葉ことばの 違ちがいだけでなく、 「誰だれが どうしたいと考かんがえているのか」 を確認かくにんしましょう。

💡 まずはこう考かんがえよう
意思いし ↓ この人ひとは どうしたい・どうする?
意向いこう ↓ この人ひとは これからどうしたい?
希望きぼう ↓ この人ひとは 何なにを 望のぞんでいる?
4つの順番じゅんばんで 読よもう
1
「誰だれの?」 を確認かくにんする 本人ほんにん? 利用者りようしゃ? 家族かぞく? まず考かんがえている 人ひとを確認かくにんする
2
「意思いし・ 意向いこう・ 希望きぼう」の どれかを確認かくにんする 意思いし → どうしたい? / 意向いこう → これからどうしたい? / 希望きぼう → 何なにを 望のぞんでいる?
3
一緒いっしょに 使つかわれている 言葉ことばを見みる 尊重そんちょうする・ 確認かくにんする・ 優先ゆうせんする・ 沿そうなどの 動詞どうしまで読よむ
4
文全体ぶんぜんたいを 読よんで 判断はんだんする 「誰だれが どうしたいのか」を 整理せいりしてから、 選択肢せんたくしが 適切てきせつかを 考かんがえる
3つの言葉ことばを やさしい質問しつもんに 変かえよう
意思いし 誰だれの 意思いし? → その人ひとは どうしたい・どうすると 考かんがえている?
意向いこう 誰だれの 意向いこう? → その人ひとは これからどうしたいと 考かんがえている?
希望きぼう 誰だれの 希望きぼう? → その人ひとは 何なにを 「こうしたい・こうなってほしい」と 望のぞんでいる?
一緒いっしょに 使つかわれる 言葉ことばにも注目ちゅうもく
意思いしを 尊重そんちょうする ↓ その人ひとが どうしたいかという 考かんがえを 大切たいせつにする
意思いしをくみ 取とる ↓ その人ひとが どうしたいのかを 考かんがえて 理解りかいする
意向いこうを 確認かくにんする ↓ これからどうしたいと 考かんがえているかを 確たしかめる
意向いこうを 優先ゆうせんする ↓ その人ひとの 考かんがえを 先さきに考かんがえる
希望きぼうに 沿そう ↓ その人ひとが 望のぞんでいることに 合あうようにする
⚠ 本人ほんにんと 家族かぞくの 考かんがえを 混まぜない

事例問題じれいもんだいでは、 本人ほんにんと 家族かぞくが 違ちがうことを 望のぞんでいることがあります。

そのため、 「誰だれの 考かんがえなのか」 を読よみ落おとさないことが 大切たいせつです。

本人ほんにんの 意思いし → 本人ほんにんは どうしたい?
家族かぞくの 意向いこう・ 希望きぼう → 家族かぞくは どうしたい・どうしてほしい?
「意思いし・ 意向いこう・ 希望きぼう」を 強つよさで判断はんだんしない

「意思いしが 一番いちばん強つよい」 「希望きぼうは 弱よわい」 のように考かんがえるのではなく、 その人ひとが 何なにを 考かんがえ、 何なにを 望のぞんでいるのかを 文全体ぶんぜんたいから 読よみましょう。

問題もんだいではこの順番じゅんばん

① 「誰だれの?」 を確認かくにん
↓
② 意思いし・ 意向いこう・ 希望きぼうのどれ?
↓
③ 一緒いっしょに 使つかわれている 動詞どうしを確認かくにん
↓
④ 「誰だれが どうしたいのか」を 文全体ぶんぜんたいから 判断はんだん

4.まとめ

「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」は、 どれも 「その人ひとが どうしたいと考かんがえているか」 に関係かんけいする 言葉ことばです。

3つの意味いみを 確認かくにん
意思いし ↓ どうしたい・どうするかについての 自分じぶんの 考かんがえ
意向いこう ↓ これからどうしたいかという 考かんがえや 方向ほうこう
希望きぼう ↓ こうしたい・こうなってほしいと 望のぞむこと
覚おぼえておきたいポイント
3つの言葉ことば 意味いみが 重かさなることがあります → 「意思いしが 一番いちばん強つよい」 など、強つよさだけで 分わけない
誰だれの? 本人ほんにんと 家族かぞくの 考かんがえを 混まぜない → 「誰だれが どうしたいのか」を 確認かくにんする
試験しけんではここを確認かくにん

「意思いし」 「意向いこう」 「希望きぼう」が 出でたら、
「誰だれの 考かんがえ・ 望のぞみなのか」 を確認かくにんして 読よみましょう。