介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんでは、 「~に 配慮はいりょする」 「~への 配慮はいりょ」などの 表現ひょうげんが 使つかわれます。

「配慮はいりょ」は、 簡単かんたんにいうと 「気きをつける」 という意味いみがあります。 しかし、 相手あいてや 状況じょうきょうを 考かんがえて、 必要ひつような 工夫くふうや 対応たいおうにつなげる というイメージも 大切たいせつです。

試験しけんでは、 「誰だれに?」 「何なにに?」 と考かんがえながら 読よむと、 文章ぶんしょうの 意味いみが わかりやすくなります。

✓ この記事きじで 確認かくにんすること

「配慮はいりょ」の 意味いみと 使つかい方かた を確認かくにんし、 実際じっさいの 過去問かこもんで どのように 使つかわれているのか を見みていきます。 また、 「誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょするのか」 を読よみ取とる ポイントも学まなびます。

1.「配慮はいりょ」とは?

「配慮はいりょ」は、 相手あいてのことや 周まわりの 状況じょうきょうを 考かんがえて、 困こまらないように 気きをつける という意味いみです。

「配慮はいりょ」の 意味いみ
配慮はいりょする ↓ 相手あいてや 状況じょうきょうを よく考かんがえて、 困こまらないように 気きをつける
やさしく言いうと、
「この人ひとが 困こまらないように、 どうしたらいいか考かんがえる」 というイメージです。
「配慮はいりょ」の 例れい
難聴なんちょうのある 利用者りようしゃに 配慮はいりょして 説明せつめいする。 ↓ 聞きこえにくいことを 考かんがえて、 利用者りようしゃが 説明せつめいを 理解りかいしやすいように 方法ほうほうを 工夫くふうする。
💡 「誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょする?」を 確認かくにんしよう
利用者りようしゃに 配慮はいりょする → 利用者りようしゃが 困こまらないように 考かんがえる
安全あんぜんに 配慮はいりょする → 危険きけんがないように 考かんがえて 気きをつける
環境かんきょうに 配慮はいりょする → 周まわりの 環境かんきょうを 考かんがえて 方法ほうほうを 工夫くふうする
「配慮はいりょする」を 3つに分わけて 考かんがえると
① 相手あいてや 状況じょうきょうを 考かんがえる ↓ 「どんなことに 困こまる?」
② 必要ひつようなことを 考かんがえる ↓ 「どうしたら 困こまらない?」
③ 方法ほうほうや 対応たいおうを 工夫くふうする ↓ 相手あいてに 合あわせて 行動こうどうする
⚠ 「注意ちゅうい」 「留意りゅうい」と 同おなじ?

「配慮はいりょ」も 「注意ちゅうい」 「留意りゅうい」も、 「気きをつける」 という意味いみがあります。

注意ちゅうい・ 留意りゅうい
→ 大切たいせつなことや 危険きけんなどに 気きをつける
配慮はいりょ
→ 相手あいてや 状況じょうきょうを 考かんがえて、 困こまらないようにする

ただし、 意味いみが 重かさなる 場合ばあいもあります。 試験しけんでは、 前後ぜんごの 文章ぶんしょうも 読よみましょう。

試験しけんで 見みることがある 「配慮はいりょ」の 形かたち
~に 配慮はいりょする
~に 配慮はいりょして ○○する
~への 配慮はいりょ
環境かんきょうへの 配慮はいりょ
合理的配慮ごうりてきはいりょ
倫理的配慮りんりてきはいりょ

「配慮はいりょ」が 出でたら、 「誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょしている?」 と考かんがえると、 文章ぶんしょうの 意味いみを 読よみ取とりやすくなります。

2.過去問かこもんではどう 使つかわれる?

「配慮はいりょ」は、 介護福祉士国家試験かいごふくししこっかしけんで、 いろいろな形かたちで 使つかわれています。

問題もんだいでは、 「誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょするのか」 を確認かくにんすると、 文章ぶんしょうの 意味いみが わかりやすくなります。

第だい37回かい 問題もんだい125
実際じっさいの 文章ぶんしょう
次つぎの 記述きじゅつのうち、 Gさんに 介護福祉職かいごふくしししょくが アルバムの 作つくり方かたを 説明せつめいするときに 配慮はいりょすること として、 最もっとも 適切てきせつなものを 1つ選えらびなさい。
「配慮はいりょすること」とは?
Gさんに 説明せつめいするときに 配慮はいりょする ↓ Gさんが 説明せつめいを 理解りかいしやすいように、 Gさんの状態じょうたいを 考かんがえて 方法ほうほうを 工夫くふうする
「誰だれに 配慮はいりょする?」を 確認かくにん
配慮はいりょする 相手あいて → Gさん
Gさんにはどんな 特徴とくちょうがある? → 両側性感音難聴りょうそくせいかんおんなんちょうがあり、 雑音ざつおんがある 場所ばしょでは 話はなしを 聞きき取とりにくい
この問題もんだいでは
Gさんには 難聴なんちょうがある ↓ 聞きき取とりにくい 場面ばめんがある
では、どんな 説明せつめいなら わかりやすい? ↓ Gさんの特徴とくちょうに 合あわせた 方法ほうほうを 考かんがえる
💡 「配慮はいりょ」では 相手あいての 特徴とくちょうまで読よもう

「配慮はいりょすること」 と書かいてあったら、 「その人ひとは どんなことで困こまる?」 と考かんがえると、 適切てきせつな 対応たいおうを 考かんがえやすくなります。

第だい38回かい 問題もんだい47
実際じっさいの 文章ぶんしょう
食事しょくじは 見守みまもりのもとで ほぼ自力じりきで 摂取せっしゅしているが、 嚥下機能えんげきのうは 低下ていかしてきている。 医師いしからは、 食事摂取しょくじせっしゅに 配慮はいりょする ように指導しどうされている。
「食事摂取しょくじせっしゅに 配慮はいりょする」とは?
食事摂取しょくじせっしゅに 配慮はいりょする ↓ 安全あんぜんに 食たべられるように、 嚥下機能えんげきのうの 低下ていかなどを 考かんがえて 気きをつける
「何なにに 配慮はいりょする?」を 確認かくにん
配慮はいりょすること → Aさんの 食事摂取しょくじせっしゅ
なぜ配慮はいりょが 必要ひつよう? → 嚥下機能えんげきのうが 低下ていかしているから
💡 「配慮はいりょ」の 理由りゆうも 探さがそう

問題文もんだいぶんには、 なぜ配慮はいりょが 必要ひつようなのかを 考かんがえるための 情報じょうほうが 書かかれていることがあります。 「何なにに?」 +「なぜ?」 まで読よみましょう。

第だい38回かい 問題もんだい87
実際じっさいの 文章ぶんしょう
認知症にんちしょうの 人ひとへの 環境かんきょうの 配慮はいりょ に関かんする 次つぎの 記述きじゅつのうち、 最もっとも 適切てきせつなものを 1つ選えらびなさい。
「環境かんきょうの 配慮はいりょ」とは?
認知症にんちしょうの 人ひとへの 環境かんきょうの 配慮はいりょ ↓ 認知症にんちしょうの 人ひとが 生活せいかつしやすいように、 周まわりの 環境かんきょうを 工夫くふうする

この問題もんだいでは、 「配慮はいりょする」という 動詞どうしの 形かたちではなく、 「環境かんきょうの 配慮はいりょ」 という名詞めいしの 形かたちで 使つかわれています。

「配慮はいりょ」を 「生活せいかつしやすいように 考かんがえて 工夫くふうする」 と読よみ換かえると、 問題もんだいの 意味いみが わかりやすくなります。

💡 「~への配慮はいりょ」 「~の配慮はいりょ」にも 注意ちゅうい

「配慮はいりょする」だけではなく、 「~への配慮はいりょ」 「~の配慮はいりょ」 という形かたちでも 出でます。 「何なにについて 考かんがえて 工夫くふうするのか」 と読よみましょう。

過去問かこもんから わかること
○○に配慮はいりょする → ○○について 考かんがえて、 困こまらないように 気きをつける
○○への配慮はいりょ・ ○○の配慮はいりょ → ○○について 考かんがえた 工夫くふうや 対応たいおう

「配慮はいりょ」が 出でたら、 「誰だれ・ 何なにに?」 「なぜ配慮はいりょが 必要ひつよう?」 まで読よんでみましょう。

3.問題もんだいを 解とくときのポイント

「配慮はいりょ」が 出でたら、 まず 「誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょするのか」 を確認かくにんしましょう。

そして、 「なぜ配慮はいりょが 必要ひつようなのか」 「そのために、どんな 工夫くふうや 対応たいおうが 必要ひつようなのか」 まで考かんがえることが 大切たいせつです。

💡 「配慮はいりょ」は この流ながれで読よもう
① 誰だれ・ 何なにに? ↓ 配慮はいりょする 相手あいてや 対象たいしょうを 確認かくにん
② なぜ必要ひつよう? ↓ その人ひとの 状態じょうたいや 困こまることを 考かんがえる
③ どうする? ↓ 必要ひつような 工夫くふうや 対応たいおうを 考かんがえる
4つの順番じゅんばんで 問題もんだいを読よもう
1
「誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょする?」を 確認かくにん 利用者りようしゃ? 食事しょくじ? 安全あんぜん? 環境かんきょう?
2
なぜ配慮はいりょが 必要ひつよう? 障害しょうがい・ 身体状態しんたいじょうたい・ 認知機能にんちきのう・ 生活環境せいかつかんきょうなどを 確認かくにん
3
どんな工夫くふうや 対応たいおうが 必要ひつよう? 相手あいてが 困こまらないように、 方法ほうほうを 変かえたり 工夫くふうしたりする
4
文全体ぶんぜんたいを 読よんで 適切てきせつか 判断はんだんする 「配慮はいりょ」 という言葉ことばだけで 正解せいかいを 決きめない
過去問かこもんの 場面ばめんで 考かんがえてみよう
難聴なんちょう 誰だれに 配慮はいりょする? → 聞きこえにくさがある 利用者りようしゃ
食事しょくじ 何なにに 配慮はいりょする? → 嚥下機能えんげきのうの 低下ていかを 考かんがえた 安全あんぜんな 食事摂取しょくじせっしゅ
環境かんきょう 何なにについて 配慮はいりょする? → 認知症にんちしょうの 人ひとが 生活せいかつしやすい 環境かんきょう
「配慮はいりょ」を 「気きをつける」 だけで終おわらせない
難聴なんちょうのある 人ひとに 配慮はいりょする ↓ 聞きこえにくいことを 考かんがえて、 説明せつめいの 方法ほうほうを 工夫くふうする
食事摂取しょくじせっしゅに 配慮はいりょする ↓ 安全あんぜんに 食たべられるように、 状態じょうたいに 合あわせて 対応たいおうする
⚠ 「配慮はいりょ」と 書かいてあれば 正ただしい、ではありません

試験しけんでは、 「配慮はいりょする」 「~に配慮はいりょして」 などの表現ひょうげんが 選択肢せんたくしに 出でることがあります。

しかし、 誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょしているのか、 その方法ほうほうが 適切てきせつなのか まで確認かくにんする 必要ひつようがあります。

「配慮はいりょ」 という言葉ことば
↓
それだけでは 正解せいかいとは 決きまらない
⚠ 「配慮はいりょ」 =「相手あいての 希望きぼうを 全部ぜんぶそのまま 行おこなう」ではありません

配慮はいりょすることは、 相手あいてのことを 考かんがえて、 必要ひつような 工夫くふうや 対応たいおうをすることです。

安全あんぜんや 本人ほんにんの 状態じょうたいなども 考かんがえて 判断はんだん しましょう。

「合理的配慮ごうりてきはいりょ」は ひとまとまりの言葉ことばとして 覚おぼえよう

「合理的配慮ごうりてきはいりょ」は、 障害しょうがいのある 人ひとが 困こまっているときに、 必要ひつような 変更へんこうや 工夫くふうをするという 意味いみをもつ 言葉ことばです。

試験しけんでは、 「合理的ごうりてき」と 「配慮はいりょ」を 別々べつべつに 考かんがえすぎず、 「合理的配慮ごうりてきはいりょ」 というひとまとまりの 言葉ことば として読よみましょう。

困こまっていること
↓
必要ひつような 工夫くふうや 変更へんこうをする
問題もんだいではこの順番じゅんばん

① 誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょする?
↓
② なぜ配慮はいりょが 必要ひつよう?
↓
③ どんな工夫くふう・ 対応たいおうをする?
↓
④ 文全体ぶんぜんたいを 読よんで 適切てきせつか 判断はんだん

4.まとめ

「配慮はいりょ」は、 相手あいてや 状況じょうきょうを 考かんがえて、 困こまらないように 気きをつけたり、 必要ひつような 工夫くふうをしたりする という意味いみです。

「配慮はいりょ」の 意味いみを 確認かくにん
配慮はいりょする ↓ 相手あいてや 状況じょうきょうを 考かんがえて、 困こまらないようにする
よく使つかわれる 形かたち
~に 配慮はいりょする → ~について 考かんがえて 気きをつける
~への 配慮はいりょ → ~について 考かんがえた 工夫くふうや 対応たいおう
合理的配慮ごうりてきはいりょ → 困こまっていることに 合あわせて、 必要ひつような 工夫くふうや 変更へんこうをする
💡 「気きをつける」だけで 覚おぼえない

「配慮はいりょ」には、 相手あいてや 状況じょうきょうを 考かんがえて、 必要ひつような 工夫くふうや 対応たいおうにつなげる というイメージがあります。

試験しけんではここを確認かくにん

「配慮はいりょ」が 出でたら、 「誰だれ・ 何なにに 配慮はいりょしているのか」 を確認かくにんして 読よみましょう。