介護福祉士国家試験では、「意識」「見当識」「認識」など、「識」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
意識・見当識・認識
では、「識」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「識」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
識
基本イメージ
わかる・見分ける
もの・出来事・状況
→
何かがわかる
「見分ける」は、ものの違いや、それが何かを判断することです。「知識」の「識」も同じ漢字です。
この漢字が入る言葉
意識見当識認識
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
意識
意味を合わせると
↓
意識
自分のことや周りで起きていることに気づいていることです。介護では「意識がある」「意識がはっきりしている」など、人の状態を表すときに使います。
見当識
見当状況をつかむ
+
識わかる
意味を合わせると
↓
見当識
今がいつか、ここがどこか、目の前の人が誰かなど、自分が置かれている状況がわかる力です。「見当」には、およその方向や状況をつかむというイメージがあります。見当識は、当てずっぽうで答えることではありません。
認識
認確かめる・わかる
+
識知る・見分ける
意味を合わせると
↓
認識
あるものや出来事が何か、どのようなものかを理解することです。たとえば、目の前のものを「コップだ」と理解することです。
言葉の違いを整理しよう
3つの言葉は関係がありますが、同じ意味ではありません。
意識
自分や周りのことに気づいている
見当識
いつ・どこ・誰などの状況がわかる
認識
ものや出来事が何かを理解する
意識は「自分や周りへの気づき」、見当識は「いつ・どこ・誰」、認識は「それが何かの理解」をヒントにしましょう。
「意識がある」からといって、日付や場所がすべてわかるとは限りません。意識と見当識を同じものとして読まないようにしましょう。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
長い言葉も、知っている部分に分けてみましょう。
STEP 1
言葉を分ける
「見当識障害」=「見当識」+「障害」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「見当識」は、いつ・どこ・誰などがわかる力。「障害」は、その働きがうまくいかないというヒントです。
「今がいつか、ここがどこかなどが、わかりにくくなることかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
見当識障害では、時間や場所、人との関係などがわかりにくくなります。たとえば、今いる場所がわからなくなることです。
「ここはどこですか」は、場所の見当識を確かめる質問です。計算や、覚えた言葉を思い出す質問とは、確かめる働きが違います。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
識= わかる・見分ける
意識
自分や周りのことに気づいている
見当識
いつ・どこ・誰などの状況がわかる
認識
ものや出来事が何かを理解する
「識」を見つけたら、何がわかることなのかを考えましょう。言葉全体で意味を確認することが大切です。
漢字から考えてみよう
この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
場所の「見当識」を確認する質問は、どちらですか?
A 「ここはどこですか」
B 「100から7を引くといくつですか」
答え
A 「ここはどこですか」
見当識は、時間や場所などの状況がわかる力です。
漢字から考えるポイント
計算する力との違いを確認しましょう。
問題 2
「コップだと認識する」は、どちらの意味ですか?
A コップを洗う
B それがコップだと理解する
答え
B それがコップだと理解する
認識は、それが何かを理解することです。
漢字から考えるポイント
識の「わかる」というイメージを使いましょう。
実際の過去問に挑戦
「識」が使われた問題を確認しましょう。
「識」が使われた過去問
第35回 問題40
見当識障害
見当識障害に関する質問を選ぶ問題です。いつ・どこ・誰などを確かめる質問かどうかに注目しましょう。
第35回 問題63
意識
問題文に「意識はあるが苦しそうな表情をしていた」とあります。意識についての記述と、体の状態についての記述を、両方読みましょう。
問題を解くときのヒント
言葉の意味をつかんだら、問題で何を選ぶように求められているかも確認しましょう。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
意識
自分や周りのことに気づいている
見当識
いつ・どこ・誰などの状況がわかる
認識
ものや出来事が何かを理解する
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。