発達と老化の理解
問題34
ストローブ(Stroebe, M.S.)とシュト(Schut, H.)による悲嘆のモデルでは,死別へのコーピングには喪失志向と回復志向の2種類があるとされる。喪失志向のコーピングとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 しばらく連絡していなかった旧友との交流を深める。
2 悲しい気持ちを語る。
3 新たにサークル活動に参加を申し込む。
4 ボランティア活動に励む。
5 新しい生活に慣れようとする。
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題34(解説)
悲嘆プロセスに関する問題です。
答えは、「2」です。
「コーピング」とは、ストレスに対処するための意識的な行動のことを言います。
人が避けられない死を受容していく悲しみの過程(プロセス)をモデル化したものです。
ストローブとシュトが提唱する「二重過程モデルのコーピング」では、喪失自体への対処を「喪失志向コーピング」、喪失に伴う生活などへの変化への対処を「回復志向コーピング」と呼びます。
ここでは「喪失志向のコーピング」について問われているので、喪失の現実に向き合っている選択肢を選ぶことになります。
最も適切なものは「2」です。
それ以外は、「回復志向コーピング」の説明です。
#コーピング #悲嘆 #喪失志向 #回復志向