介護福祉士国家試験では、「制限」「制度」「抑制」など、「制」が入った言葉を学びます。
言葉の意味がわからなくても、漢字の意味を知っていると、考えるヒントになります。
試験に出る言葉
制限・制度・抑制
では、「制」には、どんな意味があるでしょうか?
このページで覚えよう
「制」の基本イメージを覚えて、知らない言葉が出てきたときにも、漢字から意味を考える練習をしましょう。
試験に出る漢字
制
基本イメージ
範囲におさえる・きまりを作る
おさえる・決める
「制」には、「おさえる」「決める」という意味があります。「制度」では、「きまり・仕組み」というイメージで考えるとわかりやすくなります。
この漢字が入る言葉
制限制度抑制
漢字を組み合わせて考えよう
漢字を分けて、意味を考えましょう。これは、言葉を覚えるための学習ヒントです。
制限
意味を合わせると
↓
制限
量・時間・範囲などに限りを設けることです。「利用時間を制限する」なら、使える時間を決めて、その範囲におさえることです。
制度
意味を合わせると
↓
制度
社会や組織を動かすための、決められた仕組みやルールです。「介護保険制度」「社会保障制度」などの言葉で使います。
抑制
意味を合わせると
↓
抑制
働きや勢いなどをおさえることです。「感情を抑制する」「働きが抑制される」のように使います。必ず完全に止める、という意味ではありません。
言葉の違いを整理しよう
「制」と一緒に使う漢字にも注目しましょう。
制限
量や時間などの範囲を限る
制限は「範囲を限る」、制度は「仕組み」、抑制は「働きなどをおさえる」。
制限と抑制は意味が重なることもあります。何を限るのか、何をおさえるのかを見ましょう。
「制限」は、いつも「禁止」と同じではありません。たとえば「30分まで利用できる」は時間の制限です。「利用してはいけない」は禁止です。
知らない言葉が出たら、漢字から考えよう
長い言葉も、知っている部分に分けてみましょう。
STEP 1
言葉を分ける
「利用制限」=「利用」+「制限」
↓
STEP 2
知っている漢字から考える
「利用」は使うこと。「制限」は範囲を限ることです。
「使える時間や回数などに、限りがあることかな?」
↓
STEP 3
正しい意味を確認する
利用制限は、利用できる範囲などを限ることです。時間・回数・対象など、何が限られるのかは文から確認します。
「制」を見つけたら、何をおさえるのか、どんなきまりなのかを考えましょう。
試験で覚えるポイント
ここを覚えよう
制= おさえる・決める
制限・抑制
何の範囲を限るのか、何の働きをおさえるのかを確認する。
制度
社会などの仕組みやルールを表す。制度の名前だけでなく、目的や対象も学ぶ。
「制限される」と「制限されない」では、意味が反対です。漢字だけでなく、文の終わりまで読みましょう。
漢字から考えてみよう
「制」と、組み合わせた漢字をヒントにしましょう。この2問は学習用のオリジナル問題です。
問題 1
「利用時間を30分までに制限する」は、どちらの意味ですか?
A 利用できる時間に限りを設ける
B 利用することをすべて禁止する
答え
A 利用できる時間に限りを設ける
「制限」は量や時間などの範囲を限ることです。
漢字から考えるポイント
この例では、30分までは利用できます。
問題 2
「抑制」の意味に近いのは、どちらですか?
A 働きや勢いを強めること
B 働きや勢いをおさえること
答え
B 働きや勢いをおさえること
「抑」にも「制」にも、おさえるというイメージがあります。
漢字から考えるポイント
おさえることと、完全に止めることを、いつも同じだと考えないようにしましょう。
実際の過去問に挑戦
「制」が入った言葉を、実際の問題で確認しましょう。
「制」が使われた過去問
第36回 問題36
制限
健康寿命の説明を選ぶ問題です。選択肢にある「制限されることなく」という表現に注目しましょう。
第37回 問題25
抑制
選択肢に「心機能の抑制」が出てきます。「促進」などの言葉との意味の違いも確認しましょう。
問題を解くときのヒント
何が制限・抑制されるのかを確認しましょう。言葉の意味がわかっても、選択肢の内容が正しいかは別に考えます。
今日の漢字
いっしょに覚えよう
制限
量や時間などの範囲を限る
試験で知らない言葉が出たら、知っている漢字を探して、意味を考えてみましょう。