社会の理解
問題8
近年,人と人,人と社会とがつながり,一人ひとりが生きがいや役割をもち,助け合いながら暮らしていくことのできる,包摂的なコミュニティ,地域や社会を創るという考え方が示されている。この考え方を表すものとして,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 ナショナルミニマム(national minimum)
2 バリアフリー社会
3 介護の社会化
4 生涯現役社会
5 地域共生社会
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題8(解説)
社会福祉に関する重要用語の問題です。
答えは、「5」です。
1 ナショナルミニマム(national minimum)
【×】ナショナルミニマムとは、国家が国民に対して保障する最低限度の生活を営むために必要な基準のことです。
イギリスのウェッブ夫妻が提唱した社会改革の概念です。
社会保障制度などの基礎となる考え方にもなっています。
2 バリアフリー社会
【×】バリアフリー社会とは、障害のある人が社会生活をしていくうえで障壁(バリア)となるものが取り除かれた社会のことです。
3 介護の社会化
【×】介護の社会化とは、介護を個人や家族が対応する問題にしないで、社会全体の課題として対応していくということで、この考え方から介護保険制度の創設に繋がりました。
4 生涯現役社会
【×】生涯現役社会とは、人生を100年時代とし、就労意欲のある高齢者がこれまでの経験を生かして、年齢に関係なくこの世に生きている間(生涯)、現役として活躍していける社会のことです。
5 地域共生社会
【○】地域共生社会とは、制度や分野ごとの縦割り、支え手や受け手という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画して、選択肢にあるような関係、地域をつくっていく社会のことです。
日本では今、この社会の実現に向けた様々な取り組みが進められています。
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