総合問題1
試験用タイマー
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次の事例を読んで、問題114、問題116について答えなさい。
[事例]
Aさん(70歳,男性)は,妻と二人で暮らしている。旅行や釣りが趣味で,会社員として勤務していたころは,活動的な生活を送っていた。66歳のときにパーキンソン病(Parkinson disease)と診断されたが,内服治療が開始され,症状はあまり気にならなかった。1年前から顔の表情が乏しくなり,歩行開始時に,はじめの一歩が出にくくなった。3か月前からは,歩き始めると方向転換が難しく,急に止まることができないことがある。
Aさんは,今後の生活について相談するために,地域包括支援センターに行った。センターで対応してくれたB主任介護支援専門員は,介護福祉士としての実務経験が豊富だった。Aさんは信頼して,気になっていたことをすべて話すことができた。Aさんは,要介護認定を申請することを勧められ,後日,市役所に行き,要介護認定の申請を行った。
問題116
最近,Aさんは急に体の動きが悪くなる時間帯があり,不安を感じた。そこでAさんは,週に2回利用している訪問介護員(ホームヘルパー)に相談した。相談を受けた訪問介護員(ホームヘルパー)はAさんに,日々の症状の変化とその時間,さらにもう一点をメモして,医師に伝えるようにと助言した。
日々の症状の変化とその時間に加えて,Aさんが医師に伝える内容として,最も優先度の高いものを1つ選びなさい。
1 服薬の時間
2 起床の時間
3 食事の時間
4 排便の時間
5 入浴の時間
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題116
利用者の状況を医師に伝える情報に関する問題です。
答えは、「1」です。
パーキンソン病では、薬の効果が出る時間や切れる時間によって症状が変化します。
そのため、医師に伝えるときには「症状の変化」と「その時間」に加えて、「服薬との関係」を記録することが最も重要です。
1 服薬の時間
【○】正しい選択肢です。パーキンソン病は薬の効果で動きやすさが変わるため、症状の変化と服薬の時間を合わせて記録することが大切です。
2 起床の時間
【×】誤りです。Aさんは朝など特定の時間帯ではなく、「急に体の動きが悪くなる」とあるため、起床時間そのものは症状との直接的な関連性は低いと考えらえます。
3 食事の時間
【×】誤りです。Aさんの症状が悪くなる特定の時間帯の記述はないので、食事の時間は、直接的な関連性は低いと考えらえます。
4 排便の時間
【×】誤りです。Aさんの症状が悪くなる特定の時間帯の記述はないので、排便の時間は、直接的な関連性は低いと考えらえます。
5 入浴の時間
【×】誤りです。Aさんの症状が悪くなる特定の時間帯の記述はないので、入浴の時間は、直接的な関連性は低いと考えらえます。