解答と解説
問題39
認知症施策推進大綱に関する問題です。
答えは、「1」です。
認知症施策推進大綱は、令和元年6月18日にとりまとめられました。
認知症になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる「共生」を目指しています。
また、「認知症バリアフリー」の取り組みを進めること、通いの場の拡大など「予防」の取り組みを日本政府が一丸となって進めていくとしています。
認知症施策推進大綱の基本的な考え方
- 認知症の発症を遅らせながら、認知症になっても希望をもって日常生活を暮らせる社会を目指す
- 認知症の人や家族の視点を重視する
- 「共生」と「予防」の両方を補いながら、施策を進める
認知症施策推進大綱の5つの柱は次のとおりです。
認知症施策推進大綱5つの柱
- 普及啓発・本人発信支援
- 予防
- 医療・ケア・介護サービス・介護者への支援
- 認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援
- 研究開発・産業促進・国際展開
1 「共生」と「予防」を車の両輪として施策を推進していく。
【○】正しい選択肢です。「共生」と「予防」の両輪が、基本的な考え方です。
2 「予防」とは,「認知症(dementia)にならない」という意味である。
【×】誤りです。「予防」とは,認知症の発症を遅らせることです。
「認知症にならない」という断定的な表現の選択肢は注意しましょう。
3 「認知症高齢者等にやさしい地域づくり」を推進する7つの柱が示された。
【×】誤りです。7つの柱ではなく、5つの柱です。
4 「普及啓発・本人発信支援」として,家族が積極的に本人の意思を代弁することが示された。
【×】誤りです。「普及啓発・本人発信支援」とは、家族が代弁するのではなく、本人が主体的に認知症になっても希望を持って前を向いて暮らすことができている姿を発信することです。
5 策定後は,毎年施策の進捗を確認することが示された。
【×】誤りです。毎年ではなく、3年を目途とされています。
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