総合問題4
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次の事例を読んで、問題123から問題125について答えなさい。
[事例]
Aさん(50歳,男性,障害支援区分4)は, 1年前の交通事故の後遺症で,右片麻痺,高次脳機能障害(higher brain dysfunction),失語症(aphasia)となった。現在は障害者支援施設で生活している。日中は,車いすに座って過ごしているが,すぐに右肩が下がり上半身は右へ傾いた姿勢になる。ある日,B介護福祉職がAさんに姿勢の傾きを直す方法を伝えようとすると,Aさんは大声でどなり,物を投げた。B介護福祉職は,以前からAさんとのコミュニケーションに悩んでいたため,C介護主任に相談することにした。C介護主任の問いかけに答えるなかで,B介護福祉職は自分自身の言動を振り返ることができ,Aさんに伝わらない焦りと,子どもに言い聞かせるような口調が,Aさんの感情を害していたことに気づいた。その後,コミュニケーション方法を工夫し,Aさんに姿勢の傾きを直す方法を説明し,同意を得ることができた。
毎週,Aさんは妻との面会を楽しみにしている。しかし,妻はAさんの将来に不安を感じて,B介護福祉職に,「夫の障害について,情報交換や勉強がしたい。そのようなところがあれば紹介してほしい」と相談した。
問題123
次のうち,C介護主任がB介護福祉職への対応に用いた手法として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 コンサルテーション(consultation)
2 コーチング(coaching)
3 フォロワーシップ(followership)
4 ティーチング(teaching)
5 メンバーシップ(membership)
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題123
介護現場で職員を支援するときに使われる人材育成の方法に関する問題です。
答えは、「2」です。
この問題では、C介護主任がB介護福祉職にどのように関わったかに注目します。
C介護主任が問いかける
↓
B介護福祉職が自分自身の言動を振り返る
↓
「自分の焦りや口調がAさんの気持ちを傷つけていた」と自分で気づく
↓
B介護福祉職がコミュニケーション方法を工夫する
C介護主任が「こうしなさい」と答えを直接教えたのではなく、問いかけによってB介護福祉職自身が気づいています。
1 コンサルテーション(consultation)
【×】誤りです。コンサルテーションとは、専門的な知識をもつ人が、相談を受けて助言や支援を行うことです。専門家として直接的なアドバイスを与える対応なので、今回の手法とは異なります。
2 コーチング(coaching)
【○】正しい選択肢です。コーチングとは、質問したり話を聞いたりしながら、相手が自分で考え、答えを見つけられるように支援する方法です。C介護主任が関わった方法です。
3 フォロワーシップ(followership)
【×】誤りです。フォロワーシップとは、リーダーを支えながら、自分から考えて行動し、チームの目標達成に協力することです。部下が上司を支える側の姿勢に関する表現です。
4 ティーチング(teaching)
【×】誤りです。ティーチングとは、知識や方法を相手に直接教えることです。例えば、C介護主任が「Aさんには、このように話してください」と具体的な方法を直接教えた場合はこれに当たりますが、今回の手法とは異なります。
5 メンバーシップ(membership)
【×】誤りです。メンバーシップとは、組織やチームの一員として、自分の役割を果たし、ほかの人と協力することです。組織の一員としての役割意識や態度を表す表現です。