介護過程
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次の事例を読んで、問題112、問題113について答えなさい。
[事例]
Aさん(50歳,男性,障害支援区分3)は,中度の知的障害がある。身体機能に問題はないが,遂行機能に障害がある。短い言葉での意思表示はできる。両親は亡くなっている。姉が近くに住んでいるが,同居は難しく,共同生活援助(グループホーム)へ入居した。入居時に短期目標を「生活のリズムを整える」と設定し,順調に進んでいた。日中は就労継続支援B型事業所に通っている。
共同生活援助(グループホーム)の生活に慣れてきた頃,Aさんは日中活動を休むようになった。心配した生活支援員が居室を訪ねると,Aさんが,「昨日も,遊びに来た隣室の友人が,散らかっている部屋を見て笑った。前はきれいにできていたのに」と自信をなくしている様子であった。
生活支援員がAさんの居室を確認すると,趣味で集めているアニメグッズや衣服が増えていて,きれいにしていた自室内に散乱していた。
問題112
次のうち,日中活動を休むようになったAさんの状態を理解するために必要な情報として,最も適切なものを1つ選びなさい。
1 Aさんの姉の家族構成
2 隣室の友人がAさんの部屋に行った時間
3 Aさんが自信をなくした理由
4 生活支援員がAさんの部屋を訪ねた心情
5 Aさんが隣室の友人と遊ぶことになった理由
解答(かいとう)と解説(かいせつ)を確認(かくにん)する
解答と解説
問題112
利用者の行動や気持ちが変化した理由を理解するために必要な情報を整理する問題です。
答えは、「3」です。
Aさんの変化についての記述があるのは次の部分です。
きれいにしていた自室内に散乱していた。
利用者の行動が変わったときは、何が原因になっているのかを本人の気持ちや生活の変化から確認します。
1 Aさんの姉の家族構成
【×】誤りです。Aさんの姉が近くに住んでいることは、支援を考えるときの情報の一つになりますが、今回知りたいのは、Aさんが日中の活動を休むようになった理由なので、最も適切な情報ではありません。
2 隣室の友人がAさんの部屋に行った時間
【×】誤りです。隣の部屋の友人がAさんの部屋を見たことは、Aさんの気持ちに関係している可能性があります。しかし、何時に部屋へ行ったのかを知ることよりも、その出来事によってAさんがどのように感じたのかを確認することが大切です。
3 Aさんが自信をなくした理由
【○】正しい選択肢です。Aさんの変化が起きる前に見られていた様子は、Aさんの状態が変化した原因を理解するために必要な情報です。
4 生活支援員がAさんの部屋を訪ねた心情
【×】誤りです。介護過程では、支援者の気持ちではなく、利用者本人の気持ちや生活の変化を中心に考えます。生活支援員の心情はAさんの変化を理解するための中心情報ではありません。
5 Aさんが隣室の友人と遊ぶことになった理由
【×】誤りです。Aさんと友人との関係を知ることも、生活全体を理解するためには役立ちますが、友人と遊ぶようになった理由よりも、Aさんが自信をなくした理由を確認することを優先します。
♯アセスメント ♯知的障害 ♯遂行機能