解答と解説
問題98
基本調味料の効果や使い方に関する問題です。
答えは、「1」です。
和食の調味料を順番に覚えるために「さしすせそ」という語呂合わせがあります。
この順番で調味料を加えると、味が食材に染み込みやすくなり、美味しくできるといわれています。
調理の基礎知識として重要なので、基本調味料(さしすせそ)の特徴や使い方の順番について正しく理解しましょう。
1 砂糖は,塩より先に入れると,食物に甘みが浸透しやすくなる。
【○】正しい選択肢です。砂糖は素材に浸透するまでに時間がかかるため、煮物などでは最初に入れて味を染み込ませます。
2 塩は,食物のうま味を増し,照りを出す。
【×】誤りです。塩には素材の味を引き締める効果はありますが、「照りを出す」効果はありません。照りを出す調味料としては、主にみりんや砂糖、しょうゆが使われます。
3 酢は,食物の水分を引き出し,保存性を高める。
【×】誤りです。酢には殺菌効果・防腐効果や肉を柔らかくする効果はありますが、「食物の水分を引き出す」作用はありません。食物の水分を引き出すのは主に塩です。
4 しょうゆは,食物のくさみを抜き,肉を柔らかくする。
【×】誤りです。しょうゆは,食物のくさみを抑える効果はありますが、肉を柔らかくする効果はありません。肉を柔らかくするのは主に砂糖です。
5 みそは,味付けの最初に入れると,特有の香りが逃げない。
【×】誤りです。みそは香りを活かすため、調理の最後に入れるのが基本です。基本調味料(さしすせそ)の「そ」は「みそ」のことです。