解答と解説
問題86
片麻痺の利用者の介護に関する問題です。
答えは、「2」です。
片麻痺の人の体位変換は、自分でできることは自分で行ってもらうことが基本です。
健側の力を活かし、麻痺側に無理な負担をかけず効率的に行うことが大切です。
1 利用者に左手でベッド柵をつかむように伝える。
【×】誤りです。左片麻痺なので、左手はうまく使えません。ベッド柵をつかむように伝えるのは適切ではありません。
2 利用者に右肘を支点にして上体を起こしてもらう。
【○】正しい選択肢です。麻痺のない右肘を使って状態を起こす動きが適切です。本人の力を活かすことにもつながります。
3 利用者の右脚をベッドから下ろす。
【×】誤りです。右脚をベッドから下ろすのは、上体を起こした後です。先に下ろすとバランスを崩す可能性があります。
4 利用者の頸部を支えて上体を起こす。
【×】誤りです。頸部ではなく、肩や背中のあたりを支えます。
5 端座位の利用者の右側に立って上体を支える。
【×】誤りです。利用者の麻痺側(左側)に立って支えるのが適切です。